アイデア・イノベーション: 創発を生むチーム発想術

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532318468

感想・レビュー・書評

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  • 堀公俊&加藤彰 両氏のファシリテーションシリーズ
    チームみんなで作業をするため、どうすればやりやすいのかを考える

    アイデアをみんなで出して新しい商品を開発する
    抱えている問題をみんなで解決するが、目標です

    六章立てで
    チームでアイデアを出そう
    素材をインプットする
    アイデアを発想する
    アイデアを編集する
    アイデアを表現する
    アイデアを評価・選択する
    からなっています

    図表や、写真が豊富でわかりやすいのですが、
    如何せん、共同作業なのでなかなか試す機会や、
    回りに説明して検討するなど、実行が難しい一面が多いです

    見えないものを人にいかに伝えるか難しいと感じます

  • 日経のアイデア発想系本という形。
    さっと斜め読み。

    概ねなるほどなーというところ。
    実際は著者らはファシリの人というところで、ファシリテーターが会議に入りという想定なのがアイデア会議だと思われる。

    やや古い本ではあるが、体系的にまとまっている感は強い。どうしたらチームでアイデアを出せるかという時に手にとってもいいかもしれない。

    やや余談ではあるが、
    ・コラムで、東急ハンズが古いマンションを職場として用意してそこで自社商品を試す、というのは知らずで面白いと思った(ベネッセが中学生の部屋を再現しているというネタのように)
    ・会社でアイデアを出したらおカネを出すような仕掛けはあまりうまくいかないという話あり。実際はアイデアの評価やその実現などが遠くなりがちなので。もちろんそれが絶対駄目ではないが、確かにアイデアの数をお金など報酬にしちゃうのはわりと悪手かもなと
    ・おわりにに書いているように、良いやり方を提示しても実行するのは難しいのは著者らの見解。よって、遊びココロというのも同感。一方で、仕事を難しく、何かしなければ、資本至上主義みたいに売上を上げないとだけではやはり視点は狭くなる。そういうところで出るアイデアこそ死んでいるともいえるので、書いている通りで、ロジカルシンキングなどでアイデアが出るわけではない。結果的に創発したり、ひらめく段階はロジカルで詰めて出るものではないから。逸脱という遊び心がある人には本書は不要ともいえそう。

  • これは、、、どんなこと書いてあるかを一読して、実践したくなったときにリファレンスとして使うのが良さそうな予感。

  • 2017.02.19 ワークショップを通じたアイデア開発の方法論、ファシリテーションの進め方などが詳しく書かれている。とてもわかりやすく簡単。

  • チームで会議をしてアイデアを出すための、ファシリテーション能力についてまとめた本。
    会議・議論における各段階での要点や注意点を一通り見ていける。全部完璧にするというよりは、自分に合ったこと・必要なことがあれば引き出しとして蓄えておく、という使い方が良さそう。


    以下は個人的なメモ。
    【アイデア発想の流れについて】
    ・アイデアを創出する3つのレイヤー:①個人の発想力を高める、②チームとしてアイデアを広げる、③組織として創造的なアイデアが出やすい風土を作る
    ①:圧倒的な量の情報をインプットすることは、クリエイティブな発想においても重要(他分野の引き出しを持つことも大事)
    ①:ロジカル・シンキングとクリエイティブ・シンキングの両立(使い分け)が重要
    ②:ブレストの3つの阻害要因(待ち時間の発生、遠慮・自己規制、手抜き・人任せ)と促進要因(多様な視点のアイデア、連鎖的な発想、協働での達成感)
    ③:「メディチ効果」「他花受粉」の増えるコミュニケーションの場を作る

    【個人的に使いたいと思ったフレームワーク】
    ・発想の切り口のフレームワーク:SCAMPER、ERRC、SQVID
    ・アナロジーによるアイデアの連想:課題や主題の本質を取り出す→事例を考える→事例でのアイデアを元の問題に適用してみる(詳細はシネティクス法、ゴードン法、NM法などの「類比発想法」)
    ・変化や兆しを感じ取る視点:【昔から変わらずあるもの、新しく現れたもの、なくなってしまったもの、まだ現れていないもの】を考える(『BCG流非連続思考法』の4つの視点)
    ・自分とは異なる立場のユーザーの視点をイメージする

  • タイトルに「アイデア・イノベーション」とありますが、「アイデア・クリエイション」くらいのほうがしっくりきます。
    日本経済新聞出版社”ファシリテーション・スキルズ”シリーズの中で、一番掴み所が難しいです...。
    仮説検証のフィードバックサイクルを回す「リーンスタートアップ」や「デザイン思考」などなど、全体でも部分的に取り入れるにも有名かつ具体的な方法論があるので、そちらから採用するほうがいいかもしれません。

  • 創発とイノベーションは、原義からすると相容れないものだと思うのだが。。。

  • No.635
    これはデザイン思考の基本書だな。
    アイデアを意図的に引き出す方法論が満載。
    グループ・ジーニアスが参考書籍に出てきたのは嬉しい。

  • ファシリテーション本ですが、チームでアイデア出しをするために、どういう風にファシリテーションをすればいいか、と領域をアイデアに絞った内容の著書。
    ちょうどアイデア出しをチームでしていくところなので、手に取りましたが、とても具体性があって行動レベルに落とされているので、参考になりました。
    読んだだけだとまだハラオチ出来てないので、やれるところから実践していきたいと思います。

  • アイデアとは既存の要素の新組み合わせ以外の何ものでもない。(ジェームス・W・ヤング)
    観察の仕方4パターン。今の存在に気付く、前からの存在に気付く、今存在していないのに気づく、まだ存在していないことに気づく。
    5感で観察する。目、耳、鼻、舌、手。それと気持ち。
    ブレストは批判厳禁、自由奔放、質より量、便乗歓迎。
    マインドマイスターというソフトはネット上で離れている人ともブレストができる。
    ブレーンライティングは、アイデアを3つ書き、次の人がそこから考えて3つ書くを繰り返す。6人1グループ。

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著者プロフィール

組織コンサルタント、日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学客員教授(テクノロジーデザイン論)。
1960年神戸市生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。ミノルタにて製品開発や営業企画、経営企画に従事したのち独立。2003年に日本ファシリテーション協会を有志とともに設立し、初代会長に就任。組織変革、企業合併、教育研修、NPOなど多彩な分野でファシリテーション活動を展開している。ロジカルかつハートウォーミングなファシリテーションに定評がある。

「2022年 『ファシリテーション・グラフィック[新版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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