ゲーム・チェンジャーの競争戦略: ルール、相手、土俵を変える
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2015年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532319588
作品紹介・あらすじ
ライバルと同じ土俵では戦わない!競争のルールを破壊する戦い方を4つのタイプに類型化し、その攻め方、守り方を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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理論やフレームとしても目新しい事はなく、事例紹介としても少し古いので、若干物足りない感じもあったが、知らない事も幾つかあって勉強になった。ビジネスモデルの例示を一部記載すると、「塾vsオンライン、カメラvsデジカメ、ガラケーvsスマホ、本vs電子書籍」、この対比を見ると言いたいことが伝わるだろうか。ポイントを押さえているとも言えるが、有名過ぎて新しさは無い。
ただ浅学な人間ゆえ、下記が学びになった。
オキュラスは希望者に開発キットを販売し、それにより様々なアプリケーションが開発された。
リトレッド事業とは、タイヤの表面のゴムだけを剥がし、そこへ溝付きのゴムを新たに貼り付けることで、新品のタイヤのように作り直した再生タイヤを販売するビジネス。ブリヂストンは自らの本業と食い合う覚悟でこれに参入し成功。
アマゾンやGoogleのクラウドサービスは、自社で活用していたデータセンターについて余った部分を貸し出すという思想で開始。外部に貸し出すことで需要を平準化できるし、運用を効率化できる。規模のメリットも享受できた。
日本を除く多くの海外メーカーはボッシュなしでディーゼルエンジン車は作れないと言われていた。日本ではデンソーが同じ技術を持っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
既存のシステムを大きく変えるゲームチェンジャーの企業について書かれた一冊。
ゲームチェンジャーをそれぞれ特性ごとに秩序破壊型、市場創造型、ビジネス創造型、プロセス改革型に分類して、豊富な実例や表などを使いながら戦略を紹介すると共に、既存企業がどうゲームチェンジャーと対峙していくかも紹介されています。
厳しい競争のあるビジネス社会でITの普及によるインフラの変化や少子高齢化などで社会が変化していくなかでゲームチェンジャーが現れてきている現状、そして私たちの生活に変化が起きていることを読んで凄く感じました。
そんななかで共通して言えることは顧客目線にたって考えることが重要なことだと感じました。
そこから、今までにないビジネスを創るのか、既存のシステムを変えるのかによって4類型に分かれてくるのだと感じました。
ビジネスは生き物で変化していくものです。常に顧客のニーズを考え、それにアプローチしていく姿勢が大切でそのニーズに応えられた時、ゲームチェンジャーとして既存企業から一歩先を行く存在になれるのだと感じました。 -
とても分かりやすくまとまっている
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様々な業界で起きている「ゲーム・チェンジ」を4つに分類し、わかりやすく解説している。
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異業種競争のプレーヤーをゲーム・チェンジャーと呼んで「プロセス改革型」「秩序破壊型」「市場創造型」「ビジネス創造型」の4つの類型に分けて論じた分かりやすい作品。深みはないが簡潔にまとまっていて良い。
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これはたしかに!
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内田和成さんの本かと思い、タイトルに興味を持ちジャケ買い。しかし、同書のほとんどは、そのゼミ生がまとめたもの。
知識としては、へえ、と思えたが示唆は浅い。 -
それぞれのケースに対して細かく書いてあるが、最初と最後の章を読めば中身はつかめる。熟読するとまた新たな発見はありそう
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競争戦略の観点で、市場における攻め方/守り方を事例とともに紹介。
目次だけでもすごく分かりやすい本。 -
分かりやすいです。
「イノベーションの最終解」を読んで、「では、日本企業の事例は?」と思ったときに読むとよいのではないでしょうか。