運は創るもの ―私の履歴書

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  • 日本経済新聞出版
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本棚登録 : 308
感想 : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532320218

感想・レビュー・書評

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  • ニトリホールディングスの創業者、似鳥昭雄さんの自伝。ニトリといえば、28期連続増益を達成した超優良企業。私も一消費者として大好きなお店なので(うちの家具は半分以上、ニトリです)、社長を「マジリスペクト」!そんな似鳥社長による日経新聞の「私の履歴書」の連載が書籍になったということで、すぐに購入しました。実際のところかなり脚色が入っているらしいですが、それも含めて、さいごまで面白く読めます。

    なかでも、ニトリ成長のキーとなる鬼の(笑)渥美俊一先生とのエピソードが面白い。
    「札幌視察で先生に叱られる」「(先生が主催する)ペガサスクラブから逃げ出す」といった美談とは決して言えない内容が赤裸々に描かれているのです。

    ほかにも、家具メーカーの買収の際、「怖いのでしばらく先生には報告しなかった」という描写もあり、カリスマ経営者であっても、一般の人と同じような感覚を持っているのだなと親近感がわきます。

    渥美先生は日本にチェーンストア理論を広め、ニトリはもちろんのことイオンやイトーヨーカ堂などのビッグチェーン創業者に大きな影響を与えた人物。私自身、渥美先生にお会いしたこともありますが、人物像は泣く子もだまる、という表現がふさわしく、書籍でも「怖い」という言葉が何度もでてきます。そして、そんなふうに経営の師を表す似鳥社長が、いっそう好きになりました。

    一方、「サラリーマンもダメで土木もダメで、仕方なくやった家具がうまくいっただけ」という尊敬するカリスマ経営者の言葉は、会社を点々とした末、現在の自営業に行きついた私にとっては勇気づけられるものでした。そういう意味で、おもしろく読めるだけでなく、読むと元気になる本とも言えます。おすすめです。

  • 北海道から出た企業、ニトリの創業者、似鳥昭雄氏の一代記。日経新聞の「私の履歴書」に加筆したものです。

    連載時から、「なんちゅう社長じゃ?」と感じながら毎日の記事を読んでいましたが、改めて一気読みすると、すごい経営者人生です。

    本の最後にも書いてありますが「あまりに不祥事の記述が多くお叱りも」。

  • <印象に残った言葉>
    ・アメリカ視察を機に、アメリカのような豊かな生活を日本で実現すべく、そのための企業に育てようというロマンを持つようになった。
    ・最初に経験でものを語らない。まずは顧客にとって必要なことは何かを突き詰める。そのうえで自分の経験で判断し、決断する。苦労が足りない人ほど、自分の乏しい経験で結論を出したがる。
    ・先制主義…同じことをやったら先行者には勝てない
    ・短所を直さず、長所を伸ばせ
    ・良好な職場環境とハングリー精神をどう両立するかが、近年の課題
    ・「1・3の法則」…3倍になった時に壁を破れるかどうか
    ・愛嬌と度胸が大切
    ・「運は、それまでの人間付き合い、失敗や挫折、リスクが大きい事業への挑戦など、深くて、長く、厳しい経験から醸成される。」

    <感想>
    ニトリの社長は一言で言うと、破天荒な人生を送ってきた人という印象を受けた。確かに学校では劣等生だが、人生の要所では機転の利いた対応をしているし、自分の意志をしっかりと貫いている。
    特に面白かったエピソードは、エアドーム店騒動で、低コストで出店するためにドーム店にしたものの、結局高くつく、ドームは直前に完成する、当日に大雪でドームが潰れるとトラブル続きだったが、損傷した商品を逆手に取り、「開店記念 傷物 半端物大会」と銘打って大繁盛するというストーリーは、まるでコントのようだった。その後も、店内に街灯を立てたり、ドームの屋根がしぼんでパニックになったり、赤道手当・北極手当の支給があったりと、行き当たりばったりながらも、問題点は後で対処すればいいというスタンスで、試行錯誤してニトリが成長してきていることがよくわかった。

  • ◯米国のような豊かな生活を日本で実現したい。そのための企業に育てようという明確なロマンが芽生えたのだ。帰りの機内でこれからの自分の決意表明を決めて、実行することをメモ書きした。(123p)

    ◯交渉事は断られてからがスタートだと考えている。大半は3回断られたらやめてしまう。私は4回目からが本番だと考えるようにしている。もっともしつこいだけじゃダメ。愛嬌と執念が大事。(128p)

    ◯最初に経験でものを語らない。まずは顧客にとって必要なことは何かを突き詰める。その上で自分の経験で判断し、決断する。(137p)

    ★一話一話が短いのでさらっと書いてあるが大変なご苦労をされていると思う。やはりすごい人だ。

  •  読ますための手法だと思うがここまで波乱万丈な人生をもってして上場企業の創業者となるとこの後の人世はもっと大変なことになりそう。

  • 新聞連載中から話題だった回の私の履歴書。
    前半はやはり刺激的内容が中心。
    後半は向上心の塊。
    久々にインパクト大の私の履歴書だった。

  • 波乱万丈だったんだなー。

  • 15年4月の日経新聞「私の履歴書」に加筆したもの。ニトリ創業者の半生記。やんちゃな生きざまに連載時から話題になっていましたが、それらに対する著者コメントも追加されてさらりと読めます。

    地元北海道での創業期、いきあたりばったりの家族経営、やがて師を得ての飛躍、「お、値段以上。ニトリ」での全国企業へと飛躍していく姿は成功者そのものです。

    一方で、みずから落ちこぼれだったと語る青年時代、高校も大学も思うようには進学できずあれこれ手を尽くして潜り込んでいく実行力タイプでもあり、創業者タイプの人格がそのまま現れています。のちに出会う流通の師匠、渥美先生ののアドバイスも適度に聞き流して独自路線、成功したり失敗したり。あるときは気まずさから音信不通になってみたりとやんちゃな精神はそのままです。ある意味これがおっさん受けする爺殺し、人たらしの天分なのかもしれません。

    【本文より】

    ◯「おまえは頭が悪いから、優秀な人材を使うしかない」という父の教えはずっと生きている。(p.184)

    ◯トップは長期的な視点で考える。オーナー経営であっても、社長業とは社員という「抵抗勢力」との闘いでもあると痛感している。(p.204)

    ◯[渥美先生の教え]
     「成功体験など現状を永久に否定して再構築せよ。守ろうと思ったら、衰退が始まる」「上座に座るような宴席には行くな。常に下座で自らついで回り、先人から学べ」(p.174)

    ◯交渉事は断られてからがスタートだと考えている。大半は3回断られたら、やめてしまう。私は4回目からが本番だと考えるようにしている。(p.128)

    ◯短所を直さず、長所を伸ばせ(p.284)

    ◯小成に安んじて、早く家を建てるな。係長時代に建てた家に社長は住めない。無理をすれば、借金返済で、やりたいことがやれなくなる。一生涯の目標が、自前の「うさぎ小屋」を建てることにあるとは情けないではないか。(p.318)

    ◯当時「夜中3時前に帰るのは男じゃない」と放言し、飲み歩くことを自粛することは全くなかった。道内中、どこでも遊びに行った。ブランデー1本を氷入れに入れて、みんなで空になるまで飲み回す。すると誰かがぶっ倒れたりして元気いっぱいの日々だった。(p.193)

  •  以前から気になっていた「ニトリ」社長似鳥昭雄氏の「私の履歴書」が出版されたということで早速手に取ってみました。
     まずは、前書きで紹介された「奥様のことば」がとても印象的です。「家内からは『あなたは人が普通にできることはできないけど、人がやらないことはやるわね』とからかわれる。」
     本書を読み進めると、まさにこの言葉どおり、似鳥氏の幼いころの暮らしぶりや若き日の仕事ぶりは型破りでかなりセンセーショナルです。

  • 「私の履歴書」が後半しか読めなかったので,つい買ってしまいました。子ども時代の話は初見でしたが,やっぱり事業を始めてからの話の方が面白いですね。

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著者プロフィール

ニトリ創業者。株式会社ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEO。1944年、樺太生まれ。66年、北海学園大学経済学部卒業。67年、似鳥家具店を札幌で創業。
72年、米国視察ツアーに参加。同年、似鳥家具卸センター株式会社を設立。78年、社名を株式会社ニトリ家具に変更。86年、社名を株式会社ニトリに変更。2010年、持株会社へ移行。
17年、500店舗を達成。20年2月期で33期連続の増収増益を達成する。
著書に『運は創るもの』(日本経済新聞出版)、『ニトリ 成功の5原則』(朝日新聞出版)、『リーダーが育つ55の智慧』(KADOKAWA)などがある。

「2020年 『ニトリの働き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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