成城石井の創業

著者 : 石井良明
  • 日本経済新聞出版社 (2016年4月14日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532320713

成城石井の創業の感想・レビュー・書評

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  • 「成城石井はなぜひとつのブランドとなり得たのか」
    石井食料品店を“成城石井”につくりあげた創業者による経営論

    食料品をすべて成城石井で買うことができるコアターゲットは
    「年収2000万円以上の家庭」だったとは!

  • 駅ナカなど高級スーパーマーケットとして業界でも上位に君臨する成城石井を現在の地位までに築いた2代目の石井良明氏が同社の歴史や自身の経営論について書いた一冊。

    東京の成城にて小さな小売店として創業した食料品店が著者の戦略によって現在の地位までになったことを本書で知ることができました。

    読んでいて最も印象に残ったのは、著者が地方の名産品やデパ地下の惣菜や駅ナカ出店や営業時間の延長など現在スタンダードとなっていることをいち早く取り入れた先駆者としての先見の明に舌を巻きました。
    そして近隣のライバル店に負けないように共存することを目的とした客層のターゲットや考え抜いた商品構成や顧客の心理に基づいた店内レイアウトを展開したこと
    また、ワインを中心とする商品へのこだわりや従業員の商品の飽くなき探究心は多くの人に支持される理由であるとも感じました。
    そして組織運営においてもしっかり収益を把握できる構成になっていたり、人材を大事にする人事などしっかりしていることも感じました。

    巻末の著者の指摘にあるように超高齢化社会を迎える日本において小売業もターニングポイントに差し掛かっているのではないかと感じました。
    均一化している現在の状況から脱却し、個性的な店舗の先駆者としてモデルを提示した同社の未来が楽しみになる一冊でした。

  • 創業企業は、意思が明確である。進むべき方向性。

  • スーパーマーケットのルイヴィトン。高級品でハイクラスのお客様をターゲットにした差別化と駅ナカ出店がメインと思いきや、時には時代の流れに乗りシステムなど先取り導入したり、2号店を出すまでに12年もかけ店舗運営のノウハウを蓄積するなど先見性の判断が成城石井ブランドを築き上げた要因だった。
    高級=値段ではない。高い品質のものを抑えた価格で販売する割安感を出すこと。品質が良いというコンセプトは、全ての商品がギフトになる。
    こだわりを持たないのが成城石井の基本。なぜならこだわりは個人の人生観なのでお客様に押し付けてはいけない。自分たちが気に入ったからという理由で売るのはダメ。こだわりは自分の色眼鏡で物を見ること。商売の秘訣は、クリアな視界でお客様の考えや好みを見、そこからいかにニーズを察知し提供すること。

  • 2016年4月刊。「駅ナカ」を生み出した成城石井の創業者の経営学。2004年の引退までの話が中心。

    ◆【引用メモ】確かに私たちのメインターゲットは経済的に余裕のある層のお客様です。しかし、お金持ちはケチです。お金持ちに物を高く売っても、売れません。なぜならお金持ちは、物事の価値をよく知っているからです。無駄と判断するものにお金を遣ったりはしないのです。(p.73)◆果物というのは昔、家庭のお父さんが酒を飲んだときなど、帰りにおみやげに買ってきたりするものでもあり、夜によく売れる品物だったのです。(p.15)

  • お世話になっている石井さんの経験談。いろいろお伺いする機会はこれまでもあったが本で読むととてもよくわかる。知識、経験、常識などふんだんに語られていて、業種をとわず経営者として必読の書とも思う。「ブランドを作る主体はお客様」「与えられた条件で努力するのが人間の価値」「お客様の立場で真のニーズを探る」「大手に対抗するためには差別化を図り、徹底する」「他社に教えたくないものを狙ってPB化」「一流の専門家の知識を素直に借りる」

    レジ係の方が3人もいるのは無駄じゃないかと思っていたが、こうすることで処理能力が2倍近くなり、レジスペースを減らすことができ、その分売り場にできる、ということらしい。こういう現場でないとわからないことの積み重ねが競争力になるんだと思う。

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