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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784532320751
作品紹介・あらすじ
★読み継がれて35万部突破★
★新編<現代の国語>高校教科書にも採用される圧倒的名著★
★中学入試から高校入試、大学入試まで続々採用★
★言葉にできる=生き抜く力を手に入れよう★
第一線で活躍するコピーライターが公開する「もやもやした気持ち」を言葉にする技術!新人からベテランまで、プレゼン・面接から日常生活まで、どんな時も役に立つ一生モノの伝える力を手に入れよう!
【できる人は「内なる言葉」を磨いている】
〇なぜ、伝わる言葉と、伝わらない言葉があるのか?
〇心を動かす言葉に、テクニックはいらない
〇伝えたい思いを自ら認識することからはじまる
〇T字型思考法で、自分の意志を、言葉に込める
「うまく自分の言葉で話せない」「人の心に刺さる表現力を身につけたい」――志や思い、自分のなかにあるビジョンを言語化するために何をすればよいのか? そんな悩みを抱えている全ての人に、いま注目のコピーライターが独自の手法をわかりやすく開示する、人の心を動かす言葉の法則。
人は、その言葉の中に自分の思いを発見したときに心を動かされるのであり、技巧を凝らした表現などいらない。自身が手がけた広告コピー、古今東西の有名事例を、「メッセージとしての明確性」「そこにいかに自分を投影するか」「伝えたい想いをいかに生み出すか」という視点から分解、「意志を言葉に込める技術」を解説する。
感想・レビュー・書評
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言葉の表現、技法などの小手先のテクニックだけではなく、その前段階に起きる(内なる言葉)と作者の呼ぶ自分の心の中の言葉の質を上げることが大切であると教わりました。
思考を深めるプロセスではT字を使って思考を深めるプロセスがとても面白いと感じました。
思考深めた後は中学校高校で習うような国語の表現技法を現実の仕事に落とし込む説明がとても興味を惹かれました。
コピーライターの仕事をしているわけではありませんが、他者に物を伝えると言う部分では共通点があるので、そこに生かせるようにしていきたいと思います
○思考を深めるときには、TG型の形を意識して自分の思考を深めていくことをする。
○実際に文面に起こす際には、本書の表現技法を必ず読み返し使える場所を生かす。
○ただし、技術一辺倒だけではなく、伝えたい気持ちが大きく表現に関わってくると言う部分をベースに置くことを忘れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「伝えよう」と思ってどんなに言葉を尽くしても、実は、「伝わっていなかった」を何とかしようとしているのが、この本の目的です。
「伝わっていない」、「伝わった」のレベルを細分化すると段階的に整理することができる
①不理解・誤解 ⇒ ②理解 ⇒ ③納得 ⇒④共感・共鳴
伝わらないのは、自分の頭の中にある「内なる言葉」が整理されていないから。
そこから生じる「外に向かう言葉」だけを良くしようとしても無駄であって、
「内なる言葉」を磨く鍛錬を積んでいくことが必要である。
考え方を言葉にしようとしても、「何もかんがえていない」、「頭の中が整理されていない」ので、「言葉にできるほどには、考えられていない」と同じである。
言葉を生み出すには、
①内なる言葉で意見を育てる
②外に向かう言葉に変換する
2段階のプロセスが存在する
・伝わるのは、自身の体験から本心で語っていたり、心から伝えようと思う。必死さ、切実さによるところが大きい。
「人を動かすことはできない」が、「人が動きたくなる」ようにして、「自ら進んで、動いてしまう」空気をつくりだすようにはできる
人を動かす⇒強制的、受動的
人が動く ⇒自主的、能動的 北風と太陽
伝えるための思考サイクル
① 頭にあることを書き出す <アウトプット>
② 「T字型思考法」で考えを進める <連想と深化>
③ 同じ仲間を分類する <グルーピング>
④ 足りない箇所に気付き、埋める。<視点の拡張>
⑤ 時間を置いて、きちんと寝かせる <客観性の確保>
⑥ 真逆を考える <逆転の発想>
⑦ 違う人の視点から考える <複眼思考>
大事なのは、考えるための時間をきちんと取ること
美文ではなく、平易なことばをつかってわかりやする表現すること
たった一人の、正しい人に伝わればいい
言葉を口に出してみて、ひっかからなければいい、読みにくい言葉は心にはいってこない。
目次は以下です。
はじめに
1 「内なる言葉」と向き合う
2 正しい考えを深める「思考サイクル」
3 プロが行う「言葉にするプロセス」
戦略1 日本語の「型」を知る
戦略2 言葉を生み出す「心構え」を持つ
おわりに -
武器にもなるし、盾にもなると思うな。と、ふと感じる。別に本書で語られているわけではないけれど。
言葉にするためのテクニックというより、思考の仕方が書かれている。
意見を育てなければ言葉にも出来ない。なので、その意見を気持ちを思考を深めよう。
というのがメインテーマ。
あー、確かにな。と、それが言葉にされると分かるもの。
本職の中でも「内なる言葉」として書かれているように、自分の中にあるその言葉を深めていく事が、大切。
しょっちゅう自分の中で会話をしているけれど、それと上手く向き合っていく。
そんな気持ちを上手く言葉に出来て、誰かに伝えられたら素敵だなと。
Xで呟いている事が、誰かのそうした助けになっていたら嬉しいな。 -
コピーライターとして著名な著者。
前半は、言葉の持つ力について繰り返し書かれていて、確かにねーと思えることも多くて納得感はあった。のだけど、だんだん、同じことばっかやんと思えてきて辟易しちゃった部分もちょっとある。
言葉とは思考の上澄みでしかなく、自分の考えを的確に言語化するには、その解像度をあげることが必要、単に語彙力をあげることが「言葉にできる」ことではない、と。そのためになにをすべきかを論じてくれているのだけれど、まあいわゆるメタ認知力をあげるってことだなー、そしてその具体的な方法論は、つまりはKJ法ってことね、というのが読んだ私の結論。
「言葉」の意義や物事の捉え方など、著者の主張は頷けるものばかりだったけれど、なによりちょこちょこ引用されている偉人やら学識者やらの言葉が、いちいち含蓄があってとてもよかった。引用されてる言葉ばっかりを集めてメモしておこうかしら。 -
冒頭に書かれている『言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある』という一文が大変印象的だった。
『言葉にできるほどに、考えられていない』ことが自分も多かったと気づいた。
伝わる言葉とは何かを考えるよりも先に意見を育てていきたい。 -
常々、説明するのってむつかしーとか、
感想を言うのが苦手だーとか、
思ってきたけれど…
「理解していなければ、言葉にできない」
という一文を読んで、とても恥ずかしかった。
わたしは今まで分かったつもりになっていただけでなにも理解していなかったのか…と。
本書は、スピーチやプレゼンなんかのスキルアップというよりも、どちらかというと自己啓発な雰囲気。
具体的な考えの深め方とか紹介されているけれど、たぶんわたしは実践しないと思う。 -
1.キャッチコピーを考えたり、人に響く言葉遣いをしなければならない機会が増えたので読みました。
2.自分から発する言葉は「思考の上澄みでしかない」ため、自分の意志を正確に伝えることはとても難しい行為です。ただ、本書ではそれだけが目的ではありません。「内なる言葉」に目を向け、自分自身への問いかけをすることで人生の羅針盤を明確にしていくことにも繋がります。言葉を深めることはコミュニケーションで使うだけが目的ではありません。
本書では、自分へのアプローチをするための7ステップを紹介した後、言葉の解像度を上げたことによる著者の成功体験を述べています。
3.めちゃくちゃ良い本に出会った。自分の言葉は正しいと思ってしまい、考えることを辞めてしまっていたシーンをいくつも思い出しました。いわば、「頑張ってるつもり」でおわっていたということです。言葉の解像度を上げるためには自分の言葉がどれくらい抽象的なのかを知らなくてはいけません。課題を正しく設定するから成長するのであって、そこを間違えては元も子もないのです。
だからこそ、私は思い浮かんだ感情や言葉はすぐにメモしようと思いました。 -
【本当に知っているかどうか】
別の本でも述べられていたのですが、ある議題について説明するとき10知っている状態で10全部を説明することはむずかしい。しかし、これが1000知っていてそのうちの10だけ説明する場合はできる。ということが書かれていました。
この本でもそれが述べられています。
知らないから言葉にできないのは事実です。本当に理解していないと説明できないのです。
また、本当に知っている人の話はどんな小さな声でも、どんなにこもるような声で聞こえづらくても、その人の話に耳を傾け一生懸命聴こうとします。
世界的に有名なあるトレーダーがいました、そのトレーダーは英語がうまく話せません。しかし、まわりの人はその片言の英語には全く文句を言うわけでもなく、一生懸命聴き取ろうとします。
言い回し、発声などは最重要項目ではなく、いかにそのことについて誰よりもくわしく、誰よりもそれについて考えているということが一番重要となります。
10の知識ではなく、その100倍の1000の知識があれば1時間ぐらいはなんの準備もせず、平気で話し続けることができるのです。 -
電通にてコピーライターとして活躍し、ジョージアやタウンワークなどで社会に刺さるキャッチコピーを生み出した著者が気持ちを言葉にするプロセスを提唱した一冊。
本書では「内なる言葉」と「外に向かう言葉」に分けて解説されていて、表現のテクニックではなく自分の気持ちを書き出して思考を深めてから言葉を変換するということが書かれており自分の言葉が伝わらないというもどかしさの理由も分かり、勉強になりました。
ところどころにある図解や標語で述べられていることが整理でき理解も捗りました。
「なぜ」「それで?」「本当に」といった問いかけや複眼思考や時間を置いたセレンディピティといったことで自分の心と向き合い、思考を深化させていく手法は自分の言葉に自信を持たせてくれると感じ、比喩などの5つの表現技法と一歩先として紹介されている7つの手法は著者のキャッチーな言葉を生み出すための「内なる言葉」の力を増す秘訣であると感じました。
偉人たちの名言や例文をもとに解説されていて勉強になりましたが、そのなかでも修飾語ではなく、動詞を変化させるところは非常に印象に残りました。
本書を読んで、学んだことを活かして思考を深めるために「内なる言葉」に意識を向け、人を動かす言葉を発信していきたいと感じました。
著者プロフィール
梅田悟司の作品





