悪いヤツほど出世する

制作 : 村井 章子 
  • 日本経済新聞出版社
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レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532320812

感想・レビュー・書評

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  • リーダーは謙虚であれ、誠実であれ、そして部下への思いやりを持て ―― 。こうした巷にはびこる「リーダー論」の嘘をスタンフォード大学ビジネススクールの教授が暴く。また、組織の目標を達成して職場環境をよくするためには何が効果的なのか、また悪しき上司の犠牲にならないためにはどうしたらよいのか等々、豊富なデータと実例から解き明かす。

    序章 リーダー教育は、こうして失敗した
    第1章 「リーダー神話」は、百害あって一利なし
    第2章 謙虚―そもそも控えめなリーダーはいるのか?
    第3章 自分らしさ―「本物のリーダー」への過信と誤解
    第4章 誠実―リーダーは真実を語るべきか?(そして語っているか?)
    第5章 信頼―上司を信じてよいものか
    第6章 思いやり―リーダーは最後に食べる?
    第7章 自分の身は自分で守れ
    第8章 リーダー神話を捨て、真実に耐える

  • 悪いヤツほど出世する
    著:ジェフリー・フェファー  訳: 村井 章子

    本書は、リーダーシップに関する従来の知識やリーダーシップ研修の類が実際の職場で役に立たないのはなぜかを探る。もしほんとうに役に立たないのだとすれば、人間の行動をもっと別の方法で理解しなければならないし、企業や組織におけるリーダーシップの教え方も変えなければならない。

    リーダーシップというテーマに関して、読者に再考を促すこと、そして読者の見方を変え、さらに行動を変えることを目標に以下の9章により記されている。
    ①リーダー教育は、こうして失敗した
    ②「リーダー神話」は、百害あって一利なし
    ③そもそも控えめなリーダーはいるのか?
    ④「本物のリーダー」への過信と誤解
    ⑤リーダーは真実を語るべきか
    ⑥上司を信じてよいものか
    ⑦リーダーは最後に食べる
    ⑧自分の身は自分で守れ
    ⑨リーダー神話を捨て、真実に耐える

    リーダーではあるものの経営者の悪いヤツについて書かれている。アメリカでの私でも知っている巨大企業の経営者の悪事やマイナス面について辛辣に書かれている本書。日本的な目の前にいるリーダー等を想像すると少しギャップを感じる。

    本書からはそうなってはいけない等の教えを感じるのではなく
    そういう生き方や事実があると受け止めて少し離れてところで自分がどうすべきかを考えるのが良いのかもしれない。

  • みんなが思う理想のリーダーは、実際に活躍しているリーダーの中にはほぼいない
    それに良いリーダーでも永遠には続かない

    公正世界仮説 過度の単純化は危険
    東京電力、重役のほうが減給率高くした
    暗黙のエゴ 

  • リアリストリーダーを解説した本と言うべき内容。日本語タイトルは興味を惹かせる釣りかと思う。
    内容はリーダーシップ教育産業や研修で言われてることと、実態は違うと言うことが、よくわかる。著者はスタンフォードの人気教授で皮肉屋と呼ばれているそうですが、本に書かれている通り、一般的なリーダーシップ本とは趣も違う。でも、会社の中でリーダーシップを発揮しなければいけない立場にはこれが真実だと思う点が多いはず

  • 邦題が俗っぽくてハウツー本みたいな印象になっているけれど、スタンフォード大学ビジネススクール教授が書いたお堅い本。内容は「リーダー論」は耳障りの良い嘘であり、実際のリーダー達を見ればそれが理想論でしかないことがわかると語っているなかなか過激なもの。リーダーシップ研修やセミナー、リーダーによる自叙伝やビジネス書に喧嘩を売るような内容だけれど、過去の権力者や成功者を振り返ってみれば確かにリーダーと人格者はイコールではないなと気づく。なぜか経営者に潔癖な人を求めているけれど、めったにいない人種を求めても仕方ないし、いたとしてもいつまでもその人がリーダーでいるわけではない。ではどうするのかというとこの本の結論としては「自衛しろ」という素っ気ないものだけれど、そもそも「現実を見つめ、自分で考えろ」ということなのだろう。

  • 日米の企業で管理職階を経験、ビジネススクールを卒業し、人事部経験もある僕からみて、フェファー教授の著作はガチ。名著「権力を握る人の法則」とあわせて読むことをお勧めします。
     
    まず重要なのは、「アリソン・デービス=ブレークは、現在ミシガン大学ロス・ビジネススクールの学長である。このビジネススクールは全米トップテンにランクされ、公立では全米最高と言われることも多い」という一文。正しくは前学長だし、学校名もやや異なりますが、皆さん憶えて帰ってください。
       
    そして、人事部時代に「人事研修はゼロでいい」と提唱して非難された身として、以下を引用して感想文を終わります。
     
    ・リーダーシップについてよく耳にする教えの大半は、事実ではなく期待に、データではなく願望に、科学ではなく信仰に基づいている
    ・知識も経験も資格もない人が、元気よく教えている
    ・マーティンは必要なときに怒りを示すことができない、強引さが足りない、自信もなさそうに見えると指摘した。これはまた、驚くべき発言である。スキルや価値観や信頼の大切さを強調するセミナーを長年提供してきて、感情的になるな、攻撃的になるな、自信過剰になるな、と教えてきたはずの人物の言葉とも思えない
    ・実際の感情とは裏腹につねにポジティブな感情を表現しなければならない職業は、心理的に負担が大きく、ストレスが多い。ただしそうした職業は金銭的見返りが大きい。
    ・リーダーが嘘をつくのは、嘘のもたらすメリットが大きいうえに、デメリットはごく小さいからである
    ・知名度が高いことは、それ自体が財産だ。
    ・組織の善意や寛容に期待するのは、端的に言って愚かなことである。
    ・他人は自己利益に基づいて行動すると考え、他人の行動をそのように予測するほうが身のためだということだ

  • タイトルから想定される内容ではなかった。日本と欧米の考え方の違いもあるだろうが、リーダーを信用したり、依存することは危険であり、距離感をもつことが必要らしい。半分ほど読んで、あとは斜め読み。

  • ナルシズムがあり、嘘をつき、信頼感がなく、思いやりのない人が出世しやすいというだけで、それがリーダーに向いているというわけではない。資質というよりは、選抜・入れ替えの問題があるかと思う。

  • 現代版マキャベリ君主論を読んでいるような感覚だった。

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著者プロフィール

スタンフォード大学ビジネススクール教授(トーマス・D・ディー2世記念講座)。専門は組織行動学。1979年よりスタンフォード大学で教鞭をとる。これまで13冊の著作を持ち、ハーバード大学ビジネススクール、ロンドン・ビジネススクール、IESEなどで客員教授や講師を務めている。

「2019年 『ブラック職場があなたを殺す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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