リクルートのすごい構“創”力: アイデアを事業に仕上げる9メソッド
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2017年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532321475
作品紹介・あらすじ
シリコンバレーより前からあったリクルート式スタートアップの仕組みを初公開! BCGの人気コンサルタントが、徹底分析する。
「リボンモデル」「不の発見」「価値マネ」「ぐるぐる図」「価値KPI」「型化」……
次々と新しい事業を生み出す「リクルート式」を、
トップコンサルタントが徹底分析!
数々の新規事業を生み出してきたリクルート。
「結局リクルートだからできるのであって、我が社には役立たない」と思い込んでいる人たちは少なくない。
しかし、それは大きな誤りだと著者は言う。
リクルートには、個人のアイデアを拾い上げてブラッシュアップし、
驚異的なスピードと爆発力で展開するしくみを組織全体で共有しているのだ。
昨今話題の「リーン・スタートアップ」「アジャイル」と似た手法を、
シリコンバレーに先駆けて実践していたのがリクルートである。
本書は、第一線の戦略コンサルタントが、その手法を分析し、一般の企業に応用する方法を解説する。
感想・レビュー・書評
-
1.自分に足りないアイデアを出す力が何なのかを知るために読みました。
2.リクルートという会社がなぜここまで成長を遂げたのか、それには社内で9つのメソッドが確立しているからです。このメソッドを基に、社員達は「自分はどうしたいのか?」を常に自問自答し、様々なフレームワーク、現場検証を徹底的に行っていきます。そのような文化が醸成されることで、挑戦することが文化として根付いていき、新規事業を多く生み出しています。
現代企業の象徴とも言えるリクルートの内面が見える一冊になってます。
3.コンサルの方が書いたので、ビジネス用語を用いながらも整理されておりました。しかし、フレームワークを使いこなすことではなく、社員の方達が持ってる情熱や継続力の方が大事だと思いました。この本の書き方だと、バリバリ綺麗に仕事をこなしてるイメージが先行してしまいます。現場はもっと泥くさいことをやってると思いますし、本当にフレームワークを使用しているかは悩ましいところだと思いました。
ですので、大切なことは、いかに社会の不満を見つけるか、そのために自分がどれだけ体験を重ねていき、感性を磨いていくかが大切だと改めて実感しました。なので、これまで以上に外に出てもっと人間らしさを追求していきたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2024/02/02読破
一言:「型」を作り、成功した要素を抽出し組織に広げていくノウハウが学べる
感想:リクルートの精鋭部隊の業務の「型」を学べます。エリートたちが集まって、洗練された「型」で業務を行なっていく姿を想像すると、他を追随させない圧倒的なパフォーマンスがイメージできました。
下記は印象に残ったページ
p157
「型」はあくまで組織全体のパフォーマンスを上げる基礎力を付けるもの。新入社員や中途が入ってきても組織に馴染み、馴染んだ後に発展しやすいような基礎のこと。
p221
WCMシート
will,can,mustで自分の未来や可能なこと、やらなければいけないことを言語化しやすいシート -
・感想
リクルートの成功モデルをわかりやすく書籍化した本。
BCGの方がわかりやすく書いていて理解早く楽しく読み終わりました。
・Todo
社会実現の不を探す。
→これによって世の中、業界構造が変わるほどのインパクトがあるのな。収益をどこから得るのか。
人の心を動かす事業なのか検証。
→人、お金をいつまでに達成すれば次に進むかを具体的に。
ボトムアップ。
→アイデア出しを称賛すること。
・KPIの設定は勝ちに繋がるものの検証し続け、オペレーションにしっかり落とし込めるか。
撤退時はキッパリと撤退する。
・KPIは愚直に高速に検証しながら回し続ける。
・どんなビジネスモデルも衰退するので次のビジネスモデルを考える。
・変革のためにスピードを意識。
・市場の不を見つめ直し、スピードで圧倒する。マネタイズポイントを変える。周辺領域に拡大する。他社のビジネスプロセスに入りこんで進化させる。
・人を活かすために共通理念を徹底的に刷り込み、個人を追い込むことで潜在力を発揮させる。
・成功者を称え、全員がそこから学べる仕組みを埋め込んでおく -
BCGが執筆したとあって内容はかなり分かりやすく体系化されている。それでいて本書は良い意味でBCGらしくない。極めて実務的で実装のイメージが湧きやすい記載になっている。それだけリクルート社で使われている考え方が洗練されていると言うことの証左でもあります。
-
リクルートがいかにして新規事業を生み出すかが書かれた本。
「不」を正当化しがちなので、それを起点に事業を起こす発想を心掛けたいと思った。
組織の意思決定とそのスピードについてはまだ経験がないから、知識の一つとして置いておく。
1→10のプロセスの復習がしたいので、しばらく経ったらもう一度読むと思う。 -
納得の事業の育て方。
【覚書】
[ステージ1]
1.不の発見
2.テストマーケッティング
3.インキュベーション
[ステージ2]
4.マネタイズ設計
5.価値KPI
6.ぐるぐる
[ステージ3]
7.価値マネジメント
8.型化とナレッジ共有
9.小さなS字を積み重ねる -
あまり印象にない。
-
リクルートは本当に偉大な会社だと思うし、そんな、リクルートのすごいポイントの要点がきれいに整理されてる書籍。なんだけれども、きれいに整理されすぎていて、表層的で、本日がみえてこない。リクルートの中の人間ではなく、外から見た、リクルートの要点が書かれているので、リクルートの実態、なにが、原動力になってるのか、どうやって人が動いているのかがみえづらい。個人的には、リクルートには、常に入れ替わり立ち替わりの新陳代謝があって、若くして定年みたいな、お尻に常に火がついてる文化がいちばん大きいのではないかと思う。これによって、マンネリもなくなり、既得権益もなくなり、自分ごと化、責任感、リーダーシップが生まれてるのではないだろうか。逆に言うと、辞める人が少なくなった時、定年まで居座る人が多くなった時、リクルートとはいえ、危なくなるのではないだろうかと感じた。
-
当たり前のことを理解し、その通り実行することの難しさ。
会社の文化としてそのことが染み付いているのはすごいと思う。
リクルートという会社の社会貢献がどうかとはまた別の話だと思うが。