ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技

著者 :
  • 日本経済新聞出版社
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レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532321512

作品紹介・あらすじ

ロジカルシンキング、プレゼンテーション、マーケティング……
MBAで教えてくれるような「正当派のスキル」だけでは、ビジネスは進まない。

上司を操り、部下を利用し、時にはさりげなく、時にはわざと衝突しながら自らの意思を通していく。
環境が厳しくなればなるほど、そうした「ダークサイド・スキル」が欠かせないのだ。

本書は、リーダーになるために必要な「7つの裏技」を紹介。
「修羅場企業」のコンサルを多数手がけた著者が、実例にもとづき解説する。

良品計画を立て直した松井忠三氏との対談も収録!


◎7つのダークサイド・スキル
その1 思うように上司を操れ
その2 KYな奴を優先しろ
その3 「使える奴」を手なずけろ
その4 煩悩に溺れず、欲に溺れろ
その5 嫌われろ
その6 踏み絵から逃げるな
その7 部下に操られるふりをしろ

感想・レビュー・書評

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  • 仕事を進めていく中で必要とされることで、
    色んなところで取り上げられているのが、
    「ロジカルシンキング」「フレームワーク」
    と言われる手法。

    上記は仕事を進めていく中で
    絶対に身につけておきたい手法だが、
    それ以外にもコミュニケーションや調整力、
    リーダーシップ、人を動かす力といった、
    パーソナルスキルと呼ばれるものが必要。

    とはいえ、後者の内容については、
    具体的にどうやって身につけていけばよいか、
    皆目見当つかないような内容が多く、
    試行錯誤を繰り返して洗練されていくスキルだが、
    そうであるがゆえに習得を諦めてしまう人が多い。

    本書では、そういったやりたがらないけど重要な、
    パーソナルスキル系のスキルをダークサイドスキル
    と表現して、これがあるだけで仕事のやりやすさが
    かなり変わってくることを読者に訴えかけています。

    表現が「思うように上司を操れ」とかとなってて、
    結構楽しく読むことが出来ました。

    人を正しく見極める力とかは、
    自分自身、自信が無いところなので、
    今後強化していけたらと思う。

    【勉強になったこと】
    ・ブライトサイドスキルとダークサイドスキル
     ①ブライトサイドスキル
      論理的思考力
      財務会計知識・スキル
      プレゼンテーション力
      資料作成スキル
     ②ダークサイドスキル
      人や組織を動かす力
      空気を支配する力
      人を正しく見極める力
      意思決定を断行出来る力

    ・上手にプロジェクトから撤退できた人も、
     本来は評価されるべきなのに、撤退=諦めること
     と評価されてしまうのが大企業の実情。

    ・部下から仕事で信頼される(尊敬される)のと、
     好かれることというのは、そもそも目的が異なる。
     信頼されるとは、時には嫌われることもあるけど、
     「あの人が言うならしょうがない」と
     納得してもらうことである。

    ・部下の多様性が少ない上司は、それだけ
     自分の意見に従う人しか扱えないということ。
     組織を見渡してみて、似たような人しかいないなら、
     その上司は組織のリーダーとしては不適格である。

    ・そもそも無礼講にしたところで意見なんて出ない。
     KY(組織にとって都合の悪いことを言える)な
     雰囲気を崩したうえで無礼講にしない限り、
     組織にとって耳の痛い話が出てくることは無い。
     問題の本質である、言ったところで何も変わらない、
     言ったら「あいつは異端児」とレッテルを貼られる
     といった問題を解消することが先。

    ・相手を叱るときはロジカルに話す、かつ、
     起きたときにすぐに話すのが大事。
     時間が経てば経つほど効果は薄れる。

    ・現場の声を集めるときは、特定の個人ではなく、
     包括的にまとまるような仕組みを準備しないと
     なかなか本音が集まらない。
     特に組織改善系ではなおさら挙がってこない。
     残念ながら報復みたいなものは結構あって、
     それを恐れて言わない人が多い。

    ・比較的大きな組織では、
     ミドルアップダウン・マネジメントが有効。
     トップは現場が見えないし、現場はトップが見えない。
     両方見えているのはミドルレンジの人たち。
     ここが中心となって動くことが大切。

  • MBAの知識のようなスキルをブライトスキルとするならば、綺麗事ではなく人を動かし、組織を動かすスキルはダークサイドスキル。
    本書はダークサイドスキルに焦点を当てている。
    本書がイメージしている人や組織は、大企業病に冒された成熟企業であり、そこで働くミドル層の人々なので、それらに該当しない企業に勤める人々には、本書記載の内容は腹落ちしないだろう。自分は腹落ちはしたものの、無理して大企業で働いて出世してもせいぜい数千万円の年収しかもらえないのに、なぜ必死に組織にしがみつく人がいるのか理解に苦しむ、と思っているので、登場するミドルの立場に共感はできない。

    一番心に刺さったのは、行動を変えることで意識を変える、順番が逆になってはならない、という言葉。あとは、指示が現場に落ちているのか裏を取る姿勢。

  • ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技2017/7/6 著:木村 尚敬
    生身の人間を説得し、組織を動かしていくこと、強烈な慣性が働いている大きな会社を方向転換させていくためには、人に影響力を与えたり、時には意のままに操るような、もっと泥臭いヒューマンスキルが必要になってくる。
    こうしたスキルは「コミュニケーション・スキル」や「ソフト・スキル」というようなきれいごとではない。もっと人間としてドロドロした自分自信の中にある闇の部分にまで手を突っ込んでいかなければ身につかない。本書はそれらの「ダークサイド・スキル」について以下の3章により紹介している。
    ①表のスキルだけでは生き残れない時代
    ②7つのダークサイド・スキル
    ③ダークサイド・スキルを磨くポイント
    ビジネス書には珍しい、光ではなく、闇をテーマとしてスキルについて取り上げている。確かにきれいごとだけでは全てうまくいかない。かといって闇の力だけではどうしようもなく、黒魔術等使ってもビジネスはうまくいくとは思えない。
    本書は、オカルト的なものではなく、絶妙なバランスで自分とそして他人の闇の部分をうまく活用したスキルを紹介している。どれが正解なのかはわからない。おかれている環境や立場によって闇の部分を活用する比率も変わってくる。
    そして、今自分に置かれている立場では闇のダークサイド・スキルを全面に出してマネジメントするわけにもいかない。しかし、考え方としては非常に役立つスキルであることは変わりない。

  • ミドルマネジメント向けの経営指南書、特にハードスキルではなく、ヒューマンスキルに重点を置いている点に特徴があり、実践的。気付かされるコトが多かった。
    (参考になった点)
    ・改革は、花形事業や赤字事業ではなく「中庸な事業」に切り込んで構造改革できたかどうか。これを担うのがミドルマネジメント。
    ◆リーダー論
    ・リーダーはビジョンを作り、言行一致し、腹をくくる覚悟を持ち、メンバーに対して「常に見てくれているという安心感」「絶対にぶれずに動揺しないどっしりとした安定感」「この人は絶対にチームを裏切らないという信頼」を与え続ける。
    ・リーダーシップ:これまでの経験を棚卸しして、自分の強みや弱さをしっかり認識したうえで、自分が陥りやすい罠を避け、部下ときちんとコミュニケーションを重ねていけば、リーダーシップは自然と発揮できる
    ・組織内に自分なりの神経経路を持つ(->プロ経営者は苦労する)。また、自分を叱ってくれるメンターを持つ。
    ・堂々と嫌われろ、現場とは時間軸が違うので問題を先送りにしないためにも。嫌われる覚悟で、手元のカード(飴と鞭)を使い、適切な距離感を保つ。近づきすぎてもいけない。(筆者は親しみやすさと敬意は両立しないというが個人的には両立しうると考える ex.サラリーマン金太郎)
    ・煩悩に溺れないために、自分が依って立つ価値観を常に書き出せるようにしておく
    ・「部長になったらやる」では遅い、ポジションパワーに頼らなくても何かを決めたり、人を動かしたりできる
    ◆組織を変えるためには
    ・幼い組織は犯人捜しをはじめる。人を変えればなんとななる、これが一番幼い組織。
    ・意識はまず行動を変えないとダメ。研修では意識改革できない。
    ・現場を変えるヒントは「他社」にある。パクるのは、企業にものすごい創造性と足腰の強さがないとできない。

  • つい、タイトルに惹かれて。 要は処世術・人心掌握術の本。 対象読者はミドルリーダー層らしい。 大きな組織を変えるには、 現場とトップをつなぐ ミドル層の活躍が必要よね、と。 「ダークサイド・スキル」 とは具体的に以下7つを指す。 ◎思うように上司を操れ ◎KYな奴を優先しろ ◎「使える奴」を手なずけろ ◎堂々と嫌われろ ◎煩悩に溺れず、欲に溺れろ ◎踏み絵から逃げるな ◎部下に使われて、使いこなせ 特別は発見はなかった。 ドロドロした話、特殊なテクニックを 期待して読むと、肩透かしを食らうかも…。

    ミドルの人たちは、現場も見えているし、トップとも直接パイプがある。現場の一次情報もとれるし、経営の一次情報もとれるという恵まれたポジションにある。両方とも一次情報ベースで語れるのは、真ん中の人たちしかいない(p.32)。

    情報の非対称性を利用する。トップとミドルには、手持ちの情報にはっきりとした違いがある。情報の非対称性をうまく使えば、上司を思うように操ることも不可能ではない(p.49)。

    ミドルがトップを使いこなすには、調整・根回し・段取りを駆使する。それぞれの頭文字をとって「CND」。粗意識である以上、CDNはどこでもみんなやっている(p.56)。

    「借り物競争」戦略をとる。何か事をなそうというときは、どうやって役に立つ人を集めてチームをつくるかが重要になる。全部自分でやろうとしないで、あちこちから能力や機能を借りてくるには、発想の転換が必要だ。要するに、いかに他人のスキルをパクってくるか。相手構わずパクるためには、上の人間は下の人間を認めるところから始めなければいけない(p83.)。

    部下からのネガティブフィードバックで死角をなくす。三六〇度評価のようなかしこまった人事制度ではなく、「部長、ここは気をつけたほうがいいですよ」と本音で指摘してもらえる関係を築くことができれば、これほど役に立つものはない(p.162)。

    財務三表が読めるのは絶対条件。数字に強いことがリーダーの絶対条件になる。特にPL、BS、キャッシュフローの財務三表が読めること。これだけは読めないとどうしようもないので、自信がない人はいまからでも勉強しておいたほうがいい(p.188)。

  • 大企業のミドル向けの内容。

    「人は見たいものしか見ない」シーザーの言葉。
    ということは、見たい現実、に変換すれば気分が変わるのではないか。

    先送りしていいことはなにもない=その場で決断する。小さな意思決定を積み重ねることで、大きな意思決定もすばやくできる。

  • 会社内の処世術といったところか。ミドル層の立ち位置、上とも下とも一次情報で会話ができるという部分は確かに言われてみればその通りかも、貴重で重要な立場にいると実感できた。

  • ダークサイドということばから、悪い賢いスキルとイメージしてしますかも知れませんが、そうではないです。リーダーにとって必要な、暗黙知で、言語化が難しく、文章にしにくいスキルを書いてくれていると思います。なんでも馬鹿正直、まじめという人にこそ、まじめにじっくり一読するとよいかと思います。

    [読書メモ]私がためになった個所
    ・適切なタイミングで「ダメです」と言えるか?
    みんなが参加の報告会議で正直に、ダメと言っても、がんばれとしか言えない。裏でしれっと言えるかどうか。想像力が大事ですね。
    ・前向きなCND(調整・根回し、段取り)が大事。
    ・決断することが大事。「意思決定は、大抵が不完全情報下で行わなければならない」。6,7割情報が集まったら、経験と勘で進める。
    ・たとえ正しい意思決定でも、常に嫌われるリスクがある。リスクをとらないとリーダーは務まらない。リーダーは調和でなく畏怖(恐れと敬意)させる。
    ・数字に強いリーダーの絶対条件
    財務三表が読めること。PL(損益計算書)、BS(バランスシート)、キャッシュフロー。
    自分の事業の儲けのメカニズムがわかり、きな臭い部分が発見でき、施策と数字が紐づいているかわかる。
    ・自分の孤独な時間を作りPDCAサイクルを回す。
    ・西郷が言うように、金も名誉も地位もいらないやつが最も使いにくい。それはその人なりの生き方を持っているからであり、それが一番大事。

  • タイトルが目について買ってしまったが、内容はとても浅かった。

  • タイトルから想像していたような悪い意味のことは何一つなく、今までこのようなことを正面から必要性を説いてくれた本はなかったのではないか。
    一方で、一昔前なら「言わずとも分かっていたこと」ではないか、という気もする。敢えて書籍として語られなければならなくなったほど、人は小粒になってしまったのかもしれない。

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著者プロフィール

経営共創基盤パートナー
慶應義塾大学経済学部卒。ベンチャー企業経営の後、日本NCR、タワーズペリン、ADLにおいて事業戦略策定や経営管理態勢の構築等の案件に従事。経営共創基盤参画後は製造業を中心に全社経営改革や事業強化など様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推進。レスター大学経営大学院修士(MBA)、ランカスター大学経営大学院修士、ハーバードビジネススクールAMP

「2017年 『ダークサイド・スキル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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