- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532321567
作品紹介・あらすじ
☆アサヒ、キリン、サントリー、サッポロ……。日本のビール業界を牽引する4社のトップは、奇しくも1980年前後に入社し、それぞれ営業の最前線で活躍してきた。彼らの職業人生を描き、好評を博した日経産業新聞の連載企画に大幅加筆し、再構成した骨太のノンフィクション。
☆ほぼ同時期に社会人人生をスタートさせた4人の男。80年代後半の「ドライ戦争」勃発から、ビール業界の様相は大きく変化してきた。それぞれ現場で活躍してきた彼らは何を考え、どのように働いてきたのか、そして経営者として、どんな未来を描いているのか。4人の密着インタビューに、周辺取材を交え、熾烈な競争を繰り広げるビール業界の真実を活写する。
☆30年にわたり、現場での激烈な戦いを経験してきた「奇跡の営業マン」の証言は、「顧客に買ってもらう」真髄とは何かを考えるヒントになると同時に、それぞれが織りなす重厚かつリアルな人間ドラマには、フィクションでは描ききれない面白さがある。
感想・レビュー・書評
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今まで技術的なことだけ考えてビールを選んでいました。今日アルコールコーナーに行くと、それぞれの会社の社長の営業王としての思いが感じられ、なかなか選べませんでした。興味深い本でした。
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アサヒ 平野伸一
入社当初草むしり、シェア率10%を切る最下位、
スーパードライ(樋口社長がアサヒ生ビールではなくスーパードライで行くと言った)
キリン 布施孝之
大阪建て直し(任せる)、123件訪問させた一番搾り、東北支社にバイクで行く
サントリー酒類 小島孝
小島紙芝居、
サッポロHD 尾賀真城 -
ビールは、飲まないが面白かった。
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あらためて、営業マンの仕事は本当に大事だなと思った。商品開発力やIT技術などももちろん大切なんだろうが、どのような戦略、戦術をとるか、顧客や業者とどう接するか、どう情報収集するか、などは現場の営業マンの貢献も大きい(少なくとも本書で描かれたビール業界では)
また、本書で取り上げられた営業マンは、比較的自由があり裁量があった。裁量を持って自分から動ける社員がおり、それらをマネジメントできる組織があれば、いろいろなことができるのだろう。
卑屈な商売はしない、リベートで得た顧客はすぐ離れる、顧客に話させる、などはその通りだと思った。 -
競合他社の成功や動向を常に意識し合う事で、お互いにレベルの高い商品・サービスを生み出していると感じた。
↓以下学びメモ
・たった1人のヒーローはいらない。
・データを活用して、相手を納得させる→気合、根性だけの営業でない所は現代において更に大切だと感じる
・サラリーマンは指示された事をやるバイトではない。状況をよく見定め、主体的に行動する。
・コミュニケーションは100%受け手に権利がある
・相手が幸せになるのであれば、売り手が卑屈に頭を下げる必要もない。
・トイレがきれいな店は繁盛する
・新天地を好きになるには週末を楽しむ
・最前線こそ花形 -
売れる商品を持たない会社はダメだ。
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読了。
手探りで飲料営業をやっている身にとってととも参考になる書籍だった。大きい会社でも結局営業は人が歩いて人と話をしての世界。
だからこそどうしても人の数の話になるし営業専任が必要。
あー。まじで必要。 -
「この味がビールの流れを変えようとしている。」イケイケ時代のスーパードライの広告のコピーですが、改めてこの30年間はビール業界の勢力地図が塗り変わった年月であることを振り返りました。ドライだけじゃなく発泡酒、第三のビール、プレミアムビール、さらにはハイボール、海外ビール、本書には触れられてないですが地ビールなど、スーパードライのブレイクスルーの後はビールカンブリア紀が訪れて、まるで戦国武将の物語を見るようです。戦国武将の勝ち負けが戦略の兵への落とし込みで決まるようにビール戦争もマーケティング戦略と現場の営業のモチベーションのシンクロで決まります。アサヒ、キリン、サントリー、サッポロという四つの藩の戦国大名はそれぞれがサラリーマンだ、ということろが500年前と違うところですが…サラリーマンについてをサラリーマンの作者が書いてあるのでキチンとバランスをとっているところがお上品でそこだけ物足りないと思いました。
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胸が熱くなるなぁ。
熱意は自分のためにあるのでなく、誰かのために。
後どの社長もポイントを絞って目標を明確にしてる気がする。参考にできるかも。