NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版

  • 日本経済新聞出版
4.26
  • (15)
  • (11)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 212
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532321956

作品紹介・あらすじ

マイクロソフトCEO、ナデラ氏絶賛。
世界60カ国以上、100万人超の人たちに読まれている「話し方」の教科書。

暴力や対立、偏った物の見方を排し、対話を導く。
実りある対話を妨げ、暴力や対立を生み出している原因は、普段、わたしたちが慣れ親しんでいる話し方や考え方のなかにありました。わたしたちが知らないうちにしている「比較」や「評価」「決めつけ」が、誤解や無用な争い、暴力や怒りを生み出していたのです。
本書は、そうした暴力や対立を排し、人を思いやる実りある対話へと導くためのコミュニケーション手法(NVC=非暴力コミュニケーション)を伝授します。具体的には、相手を評価したり決めつけたりするのではなく、「自分が抱いている感情」や「自分が必要としていること」に耳を傾け、それを肯定的な言葉で相手に伝えることで人生をより豊かなものにする方法です。
NVCの要諦はとてもシンプル。それは次の4つの要素に意識を集中させることです。

1. 評価をまじえず、行動を「観察」する
2. 観察したことに対して抱いている「感情」を突きとめる
3. そうした感情を生み出している要因、「何を必要としているのか」を明らかにする
4. それを具体的な行動として「要求」する

NVCの提唱者であるローゼンバーグ氏が著した本書は、30以上の言語に翻訳され、全世界で60カ国以上、100万部超の人たちに読まれているNVCの教科書でありバイブルです。世界各地の紛争地域でなされた事例や、親子あるいは夫婦での対話、学校や職場、医療やカウンセリングなど身近な事例が多数紹介されています。

さらに近年ではマイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏がトップ就任直後に本書を幹部社員たちに薦めるなど、ビジネスの現場でも大いに注目されています。原著第3版の日本語翻訳版にあたる本書では、「紛争を解決するための方法」を新たに第11章として新設するなど、よりビジネスの現場のニーズにも応える内容となっています。

「人から一方的に決めつけられ批判されるような局面では、どうしても自分を擁護したり、身を引こうとしたり、反撃したりしがちだ。しかし、NVCに切り替えることで、自分と相手について、自分の意図したことについて、相手との関係について新しい視点からの理解が可能になる。その結果、抵抗や防衛、暴力といった反応は最低限に抑えられる。評価や判定を下すことに注意を向けるよりも、観察し、感情に気づき、何を必要としているのかを明確にすることに集中すれば、深い共感へとつながることができる」(本文より)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 相手を評価したり決めつけたりするのではなく、自分が抱いている感情と自分が必要としていること(ニーズ)に耳を傾ける、という考え方。感情にフォーカスする、ということをそもそもやらないことが多いように感じるし(特にビジネスの場面では)、その奥のニーズとなると、認識できていないまま感情に振り回されている気がする。
    4つのプロセスは常に意識したい、やり続けたいこと。
    (1)観察(Observations)
    (2)感情(Feelings)
    (3)必要としていること(Needs)
    (4)要求(Requests)
    自らを責めたり評価したりせず「自分がどうであるか」を明確に表現するには、トレーニングが必要だな、と改めて思う。
    そしてこの考え方を共有することもとても大事。NVC[Non-Violent Communication(非暴力コミュニケーション)]のプロセスを実践する人が増えることで、自分も周りも心の安寧を得やすくなる。手法であり、コミュニケーションそのものの質的変化にもつながる。

  • 具体的な事例とともにNVCの使い方が紹介されていて、わかりやすかったです。

    本書では他者への共感だけでなく、自分への共感の大切さも説かれています。感情とニーズに意識を向けること。
    「あーなるほど」と頭で思うのは簡単で、現実に使っていくのはなかなか難しいです。
    この本を読むのに一週間くらいかかり、その間NVCを何度も試しました。うまくいったり、いかなかったり。一番難しかったのが「対自分」でした。苦笑

    身につけたいスキルなので、他者に対しても、自分に対しても、これからも意識していこうと思います。

  • コミュニケーションの当事者としてのNVCの他に、調停者としてのNVCがある事を知った。まずは当事者として自身の内なる葛藤を解決していこう。

  • 相手と自分自身へのコミュニケーションのあり方を見直す上で非常に参考になった。相手に苛ついたり否定的な感情を抱くのは、自分が相手に抱く期待からずれたり、期待よりも下の答えが返ってくるからであると、筆者は主張する。そして、感情的に自分の感情や意見を伝えるのではなく、「何が自分をその感情にさせ、何を相手に期待していたのか」を伝えることこそ、良好な関係性を構築する重要なステップであると、本書では繰り返す述べられている。
    このコミュニケーションのやり方は、私も以前に実践して、大きな効果があった。それはある日に友人より、「仕事に価値を見いだせない。自分が今の仕事に向いてるし、成果も出せているけど、意義を見いだせない」と相談されたときだ。この相談を受けて、わたしは「自分の強みを仕事に活かせてるけど、意義を感じれないやね。おれに相談してくれたのは非常に嬉しい。ほんで、おれに相談するのを通して、どんな言葉を言ったり、どういう感情になることを期待してるの?」と質問した。そこから彼は、自分が求めている期待を教えてくれ、一緒に今後のキャリアを前向きに考えることが出来た。
    言葉や感情の背後には、常に自分や相手への期待がある。だからこそ、自分や相手の感情や言葉を注視して、何を期待しているかを適切に把握することが大切だと本書より学んだ

  • NVCとは、Non-violent Communicationの略。直訳すれば、「非暴力的なコミュニケーション」。

    それがどういうものかは、少し長くなるが、本書から引用する。
    NVCはわたしたちに本来そなわっている力-人を思いやる気持ちを引き出すことで、自分自身と、そして自分以外の人々との交流を容易にする。自分自身を表現する方法、そして耳を傾ける方法を見直すプロセスともいえる。具体的には、次の4つのことに意識を集中させる。観察すること、感情に気づくこと、必要としていることを明確にすること、自分の人生を豊かにするために要求することに。深く耳を傾ける力と、尊敬したり共感したりする力を伸ばし、心の底から与えたいという気持ちを引き出すのがNVCだ。

    人と人が、よりよくコミュニケーションを取れるようになるための、方法論であり、スキルである。
    おそらく身につける為には、結構な時間をかけてトレーニングすることが必要な気がするが、いったん身につけられれば、確かにコミュニケーションの質は格段に上がるだろう、と思える方法だ。

  • 素晴らしいの一言。
    この本で多くを救われた

  • 【20年積み重なった「あの人とは分かり合えない」を、今日解消する対話術】
    対話術と書いておきながら、実際はもっと深層の話です。
    NVC(Non Violent Communication)によって自分や周囲の人生に喜びが増えるだろうと私は感じました。なぜなら、NVCによって、自分や相手が喜びを得るために、何が必要かが具体的に明らかになっていくからです。

    NVCはティール組織で紹介されていたり、海外教育に取り入れられ、注目を集めています。また、企業において「EQ」感情を上手に取り扱えるリーダーが必要とされている文脈でも、NVCは有効なようです。

    NVCを実践するには、4つのステップを踏む必要があります。
    1,自分の人生の質を左右する行動の「観察」
    2,観察したことについて抱いている「感情」
    3,そうした感情を生み出している価値、願望、「必要としていること」
    4,人生を豊かにするための具体的な「行動」
    起きがちなこととしては、私も含め、これまで「感情」を表現する機会が少なかったので、何かに対して自分がどう感じているかを表現することがうまくできなかったりします。

    NVCを今日からまずやってみようと思ったので、「自分が何に」「どう感じたか」これを言語化するところから挑戦したいと思います。

  • 言葉に惑わされず、相手は実は何を必要としているのかを感じ取ること。どのように表現されていても、どんなかたちのメッセージであっても、相手のニーズに焦点をあてる。そのためには、人のニーズについての幅広いリテラシーを習得しておく必要がある。

    人事という仕事上、人の愚痴や不平不満、非難を聞くことや見ることが多いですが、額面通り受け取って対処するだけでは表面的な解決にしかならないので、隠されたニーズを想像し、特定してから解決策を考えること、まさに今取り組んでいる業務に直結しました。

    愚痴や不平不満も、こちらの聴き方を変えたら、宝の山ですねぇ

  • NVCに興味を持ち、
    講座に参加するために購入。
     
    各項目毎にエクササイズがあり、
    理解しているかどうかを確認できるのがよい。

    さらに解説が、
    正しい、間違っている、ではなく
    その答えは私の考えと一致していないと
    あくまでもNVC的アプローチが貫かれているのが印象的でした。

    あとがきの

    たった数十年の人生を、
    やらなければならないことに追われたり、
    争い合ったり憎み合ったりすることに使うのは
    あまりにももったいない。
    NVCを学ぶことで遊び心を持ち、
    至福を追いかけながら過ごすことができれば

    という部分に非常に共感しました。

    相手のせいにせず
    自分を責めず
    豊かなコミュニケーションをとるための
    具体的な方法が詰まっています。

  • NVC=非暴力コミュニケーション の意味で、「暴力」にはそのまま暴力的なものいいだけでなく、人を評価したり、正しいかどうかを判断したり、比較したり、報酬を提示して何かをさせたり、というものまで含まれます。
    相手を評価したり不快に思ったり、の原因は一見簡単に述べられるようでいてそうでなく、もっと根本にある原因は自分の考え方、価値観にある、 という趣旨であると読みとりました。
    無意識に小賢しい理屈を作る文化の中にいるとたぶんとっさには出てこないので、このことを気に留めてしばらく生活したうえでもう一度読み直したい本です。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

NVC(Nonviolent Communication)の提唱者であり、国際的な平和推進組織CNVC(Center for Nonviolent Communication)の設立者。30以上の言語に翻訳され、世界で100万部超のベストセラーとなっている本書を含め15冊の著作をもつ他、受賞歴多数。
暴力に代わる平和的な選択肢を提供する「新しいコミュニケーションのかたち」に強い関心を抱きながら、治安の悪かったデトロイト近郊で育つ。カール・ロジャーズのもとで研究をおこない、1961年ウィスコンシン大学で臨床心理学の博士号を取得。その後の人生経験と比較宗教研究を通じて、本書のテーマであるNVCを開発した。紛争や戦争で疲弊した地域、コミュニティを中心に60以上の国々を訪れ、数万人を対象とする数々のワークショップを精力的におこなうなど、ギターやパペットを手に、より満たされた平和な世界をつくりだすための方法を説き続けてきた。1984年に設立されたCNVCでは、60以上の国々で数百名の公認トレーナーやサポーターが活動している。

「2018年 『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マーシャル・B・ローゼンバーグの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
リンダ グラット...
ジェームス W....
ベン・ホロウィッ...
有効な右矢印 無効な右矢印

NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版を本棚に登録しているひと

ツイートする
×