天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532322533

作品紹介・あらすじ

あなたは凡人? 秀才? それとも天才?
公開瞬く間に30万pvを超えた人気ブログ
「凡人が、天才を殺すことがある理由。」が、
物語となって書籍化!

◎世の中には「天才」と「秀才」と「凡人」がいる。三者の間にはコミュニケーションの断絶がある。凡人は天才を理解できず、排斥する。秀才は天才に憧憬と嫉妬心を持つが、天才は秀才にそもそも関心がない。秀才は凡人を見下し、凡人は秀才を天才と勘違いしている。――18年3月16日にネットに配信された「凡人が、天才を殺すことがある理由。――どう社会から「天才」を守るか」と題されたコラムがバズ(BUZZ)った。

◎ビジネスコラムとしては、異例の30万PV、フェイスブックのシェアは2万4000に達した。またビジネス向けネットメディアであるNewsPicksに転載されると、その反響(コメント)は2200に及んだ。
さらに、このコラムの反響を取り上げた2回目のコラム「天才を殺すのは、実は「秀才」ではないのか?等への回答10選」も、フェイスブックのシェアだけで5000を超え、「天才・秀才・凡人」を巡るネット上の議論はなお続いている。

◎本書はこのコラムをストーリーにし、書籍化する。

◎「天才、秀才、凡人の評価軸の違い」「経営におけるアートとサイエンス」「イノベーションと飽き」「それぞれの人の中にいる天才、秀才、凡人」などの議論を展開していく。

感想・レビュー・書評

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  • キーワードは共感性、論理性、創造性、カラーバス効果

    1.共感
    人の感情やその場の空気を読む素晴らしい
    一方で多数の感情に流されてしまう

    2.論理
    数字やデータから客観的に答えを導き出す素晴らしい
    一方で目に見えないものは苦手

    3.創造
    常識に囚われない発想素晴らしい
    一方で常識と違い孤独傾向

    人間の特徴はこの3つのバランスである

    人間関係において、相手はどんな性質が強いのかなと知る事は大事である

    そして、今すぐ変えられるのは自分の視点とアプローチである

    さらに言うと、人間関係はgive &give
    相手からtakeを求める、見返りがないと成り立たない関係はいつか崩れてしまう

  • 1.自分は凡人だと思うのだが、凡人であっても、天才の近くにいて楽しい思いをしたいと思ったので、天才と関わるときの態度について考えてみたかった。

    2.会社には天才、秀才、凡人の3パターンの人間がいます。天才は創造性、秀才は再現性、凡人は共感性を軸にして生きており、表現するにもすれ違いが生じてしまいます。そうならないためには病める天才、エリートスーパーマン、最強の実行者がすれ違いを防いでくれる役割を担っています。
    本書では、それぞれがどのような役割をしており、なぜ大切なのか、凡人はどのように生きることで天才や秀才と共存していくのが良いかが書かれています。

    3.めちゃくちゃ面白かったし、自己分析を深めることができました。私は凡人なので、共感性を軸にして生きていますが、天才に嫉妬や僻みを抱いたことはなく、むしろ、興味を持って聞くことが多いです。なので、私はとにかくコミュニケーションをとることを意識しています。本書で取り上げている問題点の「コミュニケーションの断絶」が起こらないようにするのが私の役割だと認識しました。

  • この本はブクログのランキングで知り、タイトルに魅かれて読みました。
    『天才を殺す凡人』。
    自分はもちろん、凡人だと読む前から思っていたので、何の話かよくわからないけれど、「天才」を殺す、加害者にはなりたくないものだ。と思いすぐに手に取りました。

    読んでみたらのは、これは職場の人間関係や、組織の成り立ちについてのビジネス書でした。(心理学系かと勘違いしていました)

    天才には「創造性」、秀才には「再現性」、凡人には「共感性」があり、それぞれに長所、短所があり、良い組織は支え合いながら進化していくそうです。

    これから、就職、転職をされる方や、職場などの環境をより良いところに改善しようと思われる方向きの本です。

  • サブタイトルが「職場の人間関係で悩む、すべての人へ」とあるようにストーリー形式の小説っぽいけど実はビジネス書。天才や秀才は一握りの人たちだけど、天才は創造性を、秀才は再現性(≒論理性)を武器にビジネスを創造し、拡大させる。凡人はそうした天才や秀才が作ったビジネスから共感を武器に金をつくる人。まあ、それはそれとして、一番面白いのはこれら三者の関係。天才は秀才に対して「興味がない」が秀才は天才に「妬みと憧れの相反する感情を持っている」。凡才は天才を「理解できないから排斥する」けど逆に天才は凡才に「本当は理解してほしい」と思う。一方凡才は秀才を「天才だと勘違いしている」が秀才は凡才を「心の中で見下している」というもの。言い得て妙です。タイトルの天才を殺す凡人の武器は共感なのだけど、具体的に殺す方法は多数決。衆愚ってやつですね。この本は誰しも天才と秀才と凡才の部分を持っていて、その割合が違うといっている。天才と秀才の部分を持つものは「エリートサラリーマン」。秀才と凡才の部分をもつものは「最強の実行者」。そして、天才と凡才の部分を持つものは「病める天才」。この3人がコミュニケーションの断絶を防いでいるという。凡人のなかで、誰が天才かを見極める人がいて、共感を使って天才を活かすものは「共感の神」。確かに、そういわれるとそういう気がしました。いずれにせよ、天才を活かすのは難しい。アカウンタビリティが無いのは今の時代、痛いですね。でも説明できることは創造ではないんだろうな。そこが難しいけど面白い。

  • 天才と秀才と凡人。
    そういう人間関係論もある。覚えておこう。

  • 2020年10月20日読了。「左利きのエレン」関連で気になっていた本。「天才とは何か?」を分析するのではなく、天才・秀才・凡才とタイプ分けし、その関係性・陥りがちな状況とそれを打破するための方法を解説しているところが面白い。当然のことながら私含む大多数の読者は「凡才」であり。「秀才」になるべく日々努力をしているが、自分に理解のできない「天才」を排除するのではなく、それを理解しようとし、ユニークさ・時に異常性を評価し支えることで天才を活かすことができる・天才だけではなし得ない、世の中に価値をもたらす仕事をできる、と考えると人生観も変わる気がする。今までの組織には「最強の実行者」たる秀才+凡才はいたが、「天才」はいなかったような気もするが、状況や分野によって誰もが天才性を発揮したり凡才だったりする、ものなのかもしれないな。

  • 人の才能には3種類あり、
    天才、秀才、凡人に分けられる。

    天才:創造性
    秀才:再現性
    凡人:共感性

    それぞれ価値を判断するための前提(軸)が、
    異なるため、理解ができない。

    天才が重視する創造性は、数値では分かりにくい。
    そのため、社会に理解されず孤立してしまう。

    多数決は天才を殺すナイフである。

    抜粋

  • ・凡人の最強の武器は、自らの言葉でありのままを白状すること。
    ・私たち凡人は共感を軸に評価していると共感できない人に否定的になってしまう。SNSで簡単に共感を得られるから特に。
    でもそもそも他人とは考えが違って当たり前。多くの人がマイノリティな部分を持っている。だから共感できる瞬間のほうが貴重なんだと思えば良くないか?
    ・天才(マイノリティ)を救いたいという筆者の執筆の動機が素晴らしい。

  • 人をカテゴライズし、その上でその人にはどういう武器があるかを示す本。

    変なイヌはいたが、面白い観点。

  • 天才の価値を評価するKPIはなく、あえて言うとすれば反発量とは・・・。
    イノベーションの指標はそうゆうことなのかと納得。

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著者プロフィール

株式会社ワンキャリア取締役最高戦略責任者。作家。
1987年兵庫県生まれ。神戸大学卒。2010年博報堂入社。経営企画局・経理財務局で全社戦略に関わる業務を担当。13年退職後、米国・台湾留学。15年ボストン・コンサルティング・グループに就職。情報通信・公共セクター・総合商社等のコンサルティング業務を担当。16年ワンキャリアに参画。

「2023年 『マンガ 天才を殺す凡人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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