天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

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  • 日本経済新聞出版社
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レビュー : 127
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532322533

作品紹介・あらすじ

あなたは凡人? 秀才? それとも天才?
公開瞬く間に30万pvを超えた人気ブログ
「凡人が、天才を殺すことがある理由。」が、
物語となって書籍化!

◎世の中には「天才」と「秀才」と「凡人」がいる。三者の間にはコミュニケーションの断絶がある。凡人は天才を理解できず、排斥する。秀才は天才に憧憬と嫉妬心を持つが、天才は秀才にそもそも関心がない。秀才は凡人を見下し、凡人は秀才を天才と勘違いしている。――18年3月16日にネットに配信された「凡人が、天才を殺すことがある理由。――どう社会から「天才」を守るか」と題されたコラムがバズ(BUZZ)った。

◎ビジネスコラムとしては、異例の30万PV、フェイスブックのシェアは2万4000に達した。またビジネス向けネットメディアであるNewsPicksに転載されると、その反響(コメント)は2200に及んだ。
さらに、このコラムの反響を取り上げた2回目のコラム「天才を殺すのは、実は「秀才」ではないのか?等への回答10選」も、フェイスブックのシェアだけで5000を超え、「天才・秀才・凡人」を巡るネット上の議論はなお続いている。

◎本書はこのコラムをストーリーにし、書籍化する。

◎「天才、秀才、凡人の評価軸の違い」「経営におけるアートとサイエンス」「イノベーションと飽き」「それぞれの人の中にいる天才、秀才、凡人」などの議論を展開していく。

感想・レビュー・書評

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  • この本はブクログのランキングで知り、タイトルに魅かれて読みました。
    『天才を殺す凡人』。
    自分はもちろん、凡人だと読む前から思っていたので、何の話かよくわからないけれど、「天才」を殺す、加害者にはなりたくないものだ。と思いすぐに手に取りました。

    読んでみたらのは、これは職場の人間関係や、組織の成り立ちについてのビジネス書でした。(心理学系かと勘違いしていました)

    天才には「創造性」、秀才には「再現性」、凡人には「共感性」があり、それぞれに長所、短所があり、良い組織は支え合いながら進化していくそうです。

    これから、就職、転職をされる方や、職場などの環境をより良いところに改善しようと思われる方向きの本です。

  • サブタイトルが「職場の人間関係で悩む、すべての人へ」とあるようにストーリー形式の小説っぽいけど実はビジネス書。天才や秀才は一握りの人たちだけど、天才は創造性を、秀才は再現性(≒論理性)を武器にビジネスを創造し、拡大させる。凡人はそうした天才や秀才が作ったビジネスから共感を武器に金をつくる人。まあ、それはそれとして、一番面白いのはこれら三者の関係。天才は秀才に対して「興味がない」が秀才は天才に「妬みと憧れの相反する感情を持っている」。凡才は天才を「理解できないから排斥する」けど逆に天才は凡才に「本当は理解してほしい」と思う。一方凡才は秀才を「天才だと勘違いしている」が秀才は凡才を「心の中で見下している」というもの。言い得て妙です。タイトルの天才を殺す凡人の武器は共感なのだけど、具体的に殺す方法は多数決。衆愚ってやつですね。この本は誰しも天才と秀才と凡才の部分を持っていて、その割合が違うといっている。天才と秀才の部分を持つものは「エリートサラリーマン」。秀才と凡才の部分をもつものは「最強の実行者」。そして、天才と凡才の部分を持つものは「病める天才」。この3人がコミュニケーションの断絶を防いでいるという。凡人のなかで、誰が天才かを見極める人がいて、共感を使って天才を活かすものは「共感の神」。確かに、そういわれるとそういう気がしました。いずれにせよ、天才を活かすのは難しい。アカウンタビリティが無いのは今の時代、痛いですね。でも説明できることは創造ではないんだろうな。そこが難しいけど面白い。

  • 人は「天才」「秀才」「凡人」に分けられる。
    上記に沿って、特徴も「創造性」「再現性」「共感性」がある。
    自分はどの位置なのか把握すること。
    会社では、なかなか創造性を可視化することが難しい。
    判断材料になりうるのは、「反発の量」。
    また、自らの才能を発見し、ストッパーを外すことが大切。
    特に「凡人」が「最強の武器」を手にするためには以下の方法がある。
    1.他人の言葉をデトックスすること。
    2.白状すること。

  • 凡人は子供でも分かる言葉で話さないといけないというのは心に刺さった。
    世の中とかく単語で済ませる輩が多い。
    特に経営者が事業方針に難しそうな単語を羅列し始めたら、その会社ヤバイのではないか。

  • わかりやすい!
    会社であれなんであれ、人が集まり集団となり
    一つの目標が掲げられた時の自分の役割が
    明確に意識出来る。
    自分が出来ること、出来ないこと
    どのように動けば良いか。

    沢山のビジネス書の中で、小難しい専門用語を並べなくても
    これだけ核となる部分をわかりやすく示すことが出来るという
    いい例だ。

    何でもそうだが、わかっている人は
    わからない人の気持ちがわからない。
    その肝心なところを理解しないまま伝えようとするから
    自分よりの言葉で表現してしまう。
    そうするとわからない人はますますわからなくなる。

    内容もそうだが、著者が出来るだけ多くの人に
    理解しやすい言葉で書かれたことも
    素晴らしい功績だと思う。

  • 人間の才能について、こんなにも段階的に分かりやすく理解出来るとは驚きでした。明日から人との接し方を変えてくれる一冊で、これまた必読書かと!!
    そもそも人はそれぞれ個性がある訳で、一律に判断評価すること自体に弊害が生じる事があると感じます。
    人間が『社会』と言う世の中で暮らしやすくするために政治、法律、教育、行動規範などを定めていると思います。
    しかしそれによって、横並びな平均値な人間を大量生産するような社会になってしまっているのかもしれません。
    そして、この『社会』自体が一部の人々が暮らしやすくなるために作られている可能性すらあります。
    もちろん世の中皆が平等なんて世界はあり得ません。例えあり得たとしても、そんな世界はきっとつまらないかもしれません。
    だとすれば、どれだけ一人一人が異なる個性を理解し、時には反発しつつも尊重し合えるかが大事なのかなと。
    自分の才能を理解するだけでなく、他の人の才能についても考える事で、見える世界は大きく変わると思います。

    以下、要点抜粋。

    ・経営はアートとサイエンスとクラフトである
    ・広くて浅い反発と、狭くて深い支持
    ・自らの言葉と便利な言葉
    ・創造性、再現性、共感性
    ・多数決は天才を殺すナイフ

  • 組織には時々のフェーズがあり、天才が必要とされるフェーズと不要になるフェーズがあるということ。
    ただし、天才が去った後の組織は衰退することが多い。
    持続可能な組織って天才を継続的に生み出せる組織だと思うのだけれど、その答えは不明

  • ※メモ用

    タイトルが秀逸。
    さらりと読めるが案外大事なことをいってるね、という本。
    自分は何のカードを授かって生まれたのかという
    メタ認知が早くできた者が、
    自らの意志で、幸福に自由に生きていく時代なのだと思う。

    ーーー

    この世界は、天才と秀才と凡人でできている。
    「天才」=創造性で評価される
    「秀才」=再現性で評価される
    「凡人」=共感性で評価される

    一人の人の中にも複数存在するが、
    三者は殺し合うこともある。

    上納アンナという天才と、
    彼女の才能に惚れ込んだ青野という凡人を軸にストーリーが進んでいく。

    実に多くの人が、無い物ねだりして、
    自分が持っている才能を飼い殺して人生を終える。
    強いカードも弱いカードもあるが、
    自分に配られた才能のカードを世の中に出し続けることで
    過去最高の自分に出会い続けることができる。

    天才が生きる世界は2パターンある。
    ・Xタイプ:
    世界は何でできているのか、何が事実として、実存しているのか。に興味関心を抱く。「存在」に興味が向く。
    ・Yタイプ:
    人々は世界をどう認知するのか。何が世の中の認知を最大限変えることができるのか。「認識論」に興味関心を持つ。
    科学者タイプがXタイプ、実務家タイプがYタイプ。

    サイエンスの恐ろしさというのは、
    サイエンスすること自体が目的になりやすいこと。
    二流の研究員は、研究すること自体が目的となる。
    そしてサイエンスすること自体が目的になると、
    組織におけるアートとクラフトはあっという間に死んでいく
    これが「悪質なサイエンス」がアートとクラフトを殺す理由だ。

    凡人が最強の武器を手にするための二つの方法。
    1他人の言葉をデトックスすること。
    2白状すること。
    そしたら必ず人は動く。オセロがひっくり返る。

    これからの日本は天才を秀才がマネジメントできる時代。
    秀才と天才を行き来できるポジションが経営者となる。

  • 自分の出会ってきたいろいろな人たちを思い浮かべ
    たしかに北野唯我さんのおっしゃるとおりと思いました。
    鋭い切り口でとても面白い本でした。

    でも「職場の人間関係に悩む、すべての人へ」
    というとちょっと違う気がする。
    自分の職場はあまり「天才が実力を発揮できるところ」ではないので、関係なかったです。

    仕事以外の場面で活かしていきたいです。

    そして今、ちょっとこの件に関する別の本を読んでいるので
    そこで改めて触れることになるかと思います。

  • 著者曰く、ビジネス界で人は天才・秀才・凡人に区分することができる。天才は画期的なアイデアをひらめき、秀才は物事を論理的・現実的に考え、凡人は周囲の空気に同調し、人数は圧倒的だ。これら3種類の人間が仲良く協力し合えば、ビジネスは成功するはず。が、それは理想だ。

    天才・秀才・凡人は各々を理解できない。それどころか排除し合う。天才は圧倒的な数の凡人に「多数決」という武器で殺されてしまうのだ。

    それでは革新的なビジネスなんて生まれないはず。天才のスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが成功を収めたことと矛盾する。そこで、本書では凡人の中から、天才を発見し、理解し、根回しをしてくれる「共感の神」の登場に注目している。

    凡人は凡人らしく生きるしかないと嘆く前に、少なくとも天才を殺さない凡人にはなりましょう。

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著者プロフィール

兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。 就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ワンキャリアに参画。 執行役員として事業開発を経験し、現在同社の最高戦略責任者。2019年1月からは、子会社の代表取締役、社外IT企業の戦略顧問も務める。
作家としても活動し、著書にベストセラー『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』(ダイヤモンド社)、『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ』(日本経済新聞出版社)がある。

「2019年 『トップ企業の人材育成力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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