ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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感想 : 112
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532324124

作品紹介・あらすじ

ソニー元経営トップによる初めての著書!
異端のキャリアから生まれた経営哲学を語る!

かつて世界にその名をとどろかせたソニーは、未曽有の危機に見舞われていた――。
2012年3月期、5000億円を超える大赤字の中でソニー社長の重責を引き受けた著者は、
なにから手をつけ、復活を果たしたのか。
本書では、ソニー再生という難題に挑んだ「異端社長」の知られざる歩みを振り返る。

キャリアの始まりはCBS・ソニーでの音楽事業。
バラバラだったソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)・アメリカを改革し、
次にプレイステーション3の販売不振に悩むSCEを立て直す。
そしてソニー社長となり、巨額赤字に苦しんだ名門企業を再生。

3度のターンアラウンドに成功した「変革のプロフェッショナル」は、
異端ともいえるそのキャリアで何を身につけたのか。

「異見を取り入れろ」
「リーダーはEQが高くあれ」
「痛みを伴う改革は先送りせずやり遂げる」
「社長は自社商品の一番のファンでなければならない」......
いまの時代だからこそ求められる経営哲学を自ら語る。

【本書の構成】
プロローグ 約束
第1章 異邦人
第2章 プレイステーションとの出会い
第3章「ソニーを潰す気か!」
第4章 嵐の中で
第5章 痛みを伴う改革
第6章 新たな息吹
エピローグ 卒業

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙から農業まで。Sony Squareで辻愛沙子が体験する「今と未来のソニー」 | Business Insider Japan
    https://www.businessinsider.jp/post-251474

    経営者・平井一夫氏はソニーをどう復活させたのか 15年追ってきた記者が『ソニー再生』を読む - ITmedia NEWS(2021年7月27日)
    https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2107/27/news075.html

    【話題の本】『ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」』 危機突破の経営哲学に支持 - 産経ニュース(2021/10/16)
    https://www.sankei.com/article/20211016-JWIKVSCIQRLDFESCC2QPDLCASA/

    ソニー再生 | 日経の本 日本経済新聞出版
    https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/32412

  • SONYを再生した平井氏の幼少期からの生き様を綴った本。読んでいる限りではぶっちぎりで頭がいいとか、スキルがあるとかいう人物ではなく、とにかくEQの高い人物なのだろうなと感じた。部下が上司を選ぶ選挙があったら、自分は選ばれるだろうか?を常に意識しているらしいが、決して外部に媚びるわけではなく、人と向き合えているかを大事にしているらしく、勉強になった。

  • 過去のソニーについて調べる機会があって、
    ソニー再生を成功された平井さんの本から読んでみました。
    自分の知りたいことだけをささっと理解できたらいいかな、くらいの軽い気持ちで読んでいたのですが、
    読んでいくうちに止まらなくなりました。
    一言で言って、面白い!かつ学びにもなる。

    冒頭の著者の幼少期のどうでもいい話(まぁ、若干関係するんですが…)を超えて、
    著者のソニー時代の話に突入してからは、ページをめくる手が止まりません。
    ソニー本体からすると、亜流の子会社に入社したはずの著者が、
    偶然訪れたチャンスをきっかけに子会社の再生を成功させ、
    あれよあれよという間にソニー本体のCEOにまで上り詰めます。
    読みながら、バイトからディズニーCEOにまで上り詰めたロバート・アイガーを彷彿させます。

    ※ディズニーCEOが実践する10の原則
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/415209933X#comment

    ソニーをダメにしたと言われているストリンガー氏(その前の出井氏と言う人もいる)から
    CEOをバトンタッチしているがゆえに、
    ストリンガー氏のことを悪く言うことはないので、
    一体ソニーの何が悪かったのかがクリアにし切れていないような気もしますが、
    企業再生や経営に興味のある意図はマスト・リードな本だと思います。

  • ソニー再生時のCEOであった平井さんの著書。
    「異端のリーダーシップ」というタイトルを良い意味で裏切る真っ当なリーダーシップについて書かれている内容。
    もちろん真っ当な(つまりはオーソドックスな)リーダーシップは、頭で理解できても、ここまでやり切る方は稀有な方なのだと思う。
    平井さんのような経営者がいるということは、勇気をもらえる内容であり、会社組織に希望が見えてくる内容であった。
    印象に残ったのは、下記の通り。
    ・リーダーに必要な資質は、
    方向性を決めること。そして、決めたことに責任を取ること。
    分からないことを分からないと口に出し、「だったらサポートしましょうか」と部下たちに思ってもらうこと。
    ・自分は社内の選挙で選ばれるのか?自分に問い掛ける。
    ・経営者は、EQが高い人間であれ。
    ・まずは成功した状態をイメージする
    ・社長講話では、事前に社員から質問を集めて歯科医が読み上げることはしない。予定調和に思われる。
    ・大事なのはこちらからの期待を伝える。頑張りに対して、ちゃんと見ているぞと示す。
    ・責任は私が取ると明言する。
    ・主張は食い違ってこそ止揚する。

  • リーダー論や人生論がこうだ!と潔く述べられているのが気持ちいい。小さい頃のご苦労も糧となっているのかもしれないな。

  • もともと、この平井さんがすごい人なんだろうなという印象を受けた。

  • ソニーを蘇らせた前CEO 平井さんの著書。第一印象は、とにかく古い、日本の経営者の香りが全くしない方だなということです。体育会系的なしきたり、精神論的な指導、非生産的な長時間労働、そして必ずしも合理的ではない意思決定など、いまだに続く古い日本的な体質を感じさせる会社もまだまだ多いと思いますが、平井さんにはそれがない。米国育ちということもあってか、判断が合理的で、方針が明確。会社のために働くのではなく、生きるために働くというのも、すごく共感が持てる。ソニー復活の要因はいろいろとあるのだろうけれど、一つには、平井さんのこうしたスタイルが、若手、中堅社員に社員の考え方と合っていたことも大きいのではないでしょうか。グローバルビジネスの中で、旧来の日本発の発想を変えられない日本の大企業も多いような印象ですが、平井さんの成功には、多くの重要な示唆が含まれているような気がします。

  • 平井さんの何がすごいって、判断基準をがっちり固めて、決断すること。軸がしっかりしていて、ぶれない。そして、決めたら、やり抜く。

    本書を読んで、そんなことを感じ、学びになった。

    ソニー製品を使ってみたくなる。現在、ソニーは業績が好調だが、これからも成長して、世界に感動「KANDO」を届けてほしい。

  • 平井改革の歴史
    ソニーのターンアラウンドの歴史
    異見を聞き、議論する
    やると決めたらやり遂げる
    リーダーは責任をとると言い切り逃げない

    基本ではあるが大切なことばかり

  • 〇平井一夫氏の自伝。3度のターンアラウンドをどのようにしてきたかが書いてある。

    〇自分を異端としているが、異端なのは自分の考えを信じてOBに配慮した先送りの改革をしないところだけで、人の意見を聞き、最終判断は自分が行い責任は自分がとるという、王道のリーダーシップで変革を成し遂げた。頭では理解していてもできないことなんだけどね。

    〇リーダーにもあえて部下と壁を作るタイプと、同じ目線に立って物事を進めていくタイプといる。彼は後者で自分にはカリスマがないと言っているが、とんでもない。強引なところがあっても結局人がついていくのだからそれだけの人なんだ。

    〇臨場感は一体感を生むことができるが、これは誰にでもできることではなく、優れたリーダーのもとに生まれるものだ。

    〇これだけソニー愛を語られると、ソニーの商品が欲しくなる。これソニーの宣伝本になっているよ。ソニーの経営者さんそのところわかっているかな。

    〇著者は変革期のリーダーではあるから組織にとっては劇薬でもあるかもしれない。だがこれからの時代もう平時のリーダーの考え方で生き残れる組織などあるのだろうか。となると、新米のうちから内輪の人間関係を構築することだけに力を入れることなく、自分だけにできるエネルギーのある何かを周囲に認められるような成長を目指さなくてはいけないと考える。

    『フレーズ』
    ・ソニーが向かうべき価値をどうやって社員に浸透させればいいか―――。第3章で「臨場感が危機感を生む」と述べたが、臨場感は一体感も生む。(p.166)

    ・ものごとを決めていく過程で異見をぶつけ合うこと、そしてそれができる雰囲気を作ることは、私にとってはマネジメントチームを運営する上での大原則となる。その前提になる心がけが三つある。
     1 リーダーはまずは聞き役に徹すること。
     2 期限を区切ること。
     3 最後はリーダー自身の口で方向性を決めること。そして、一度決めたらぶれないこと。(p.212)

    ・ターンアラウンドという仕事は、痛みを伴う構造改革やその結果となる目先の黒字化だけがゴールではない。「より良いソニーを次世代に残す」ことがマネジメントチームの共通の思いだ。長期的なソニーの成長のための技術資産、ブランド、お客様からの信頼、人材、それらが継続して育つような組織文化を残すのが私たちの最も大事な仕事だと考えているし、将来に花を咲かせるための種をまき、その芽を育ててこそ真のターンアラウンドになりうる。(p.238)

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著者プロフィール

1984年に株式会社CBS・ソニー(現 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。1995年よりゲーム事業の北米責任者を務め、2007年に株式会社ソニー・コンピュータエンタテイメント (現 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント) 社長 兼 グループCEO就任。2012年4月にソニー株式会社 社長 兼 CEOに就任し、ソニーグループ全体のビジネスを牽引。2018年4月より2019年6月まで会長を務める。2019年6月よりソニーグループ株式会社 シニアアドバイザーに就任。2021年4月、自ら代表理事を務める一般社団法人「プロジェクト希望」を設立。著書に『ソニー再生』(日本経済新聞出版社、2021年)。

「2022年 『THE HEART OF BUSINESS(ハートオブビジネス)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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