- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532324209
作品紹介・あらすじ
●時代はコーチングからカウンセリングへ
2000年代前半にもてはやされたコーチング。コーチとして活躍するための資格は、各企業から認定される「民間資格」で、様々な団体が認定コーチを大量に生み出してきた。未来に向かってどうやって部下のモチベーションを保ち、目標達成に向けて動くか、能力を最大限発揮できるようにするか、に主眼が置かれてきた。当時はかなり「無茶な」目標も存在していた。
翻って、2021年。在宅勤務でコミュニケーションが不足し、経済成長が予見しにくく、仕事にモチベーションが保てなくことが多くなった。ちょっと踏み込んだ指導で「パワハラ」が疑われるようにもなり、チームとしての一体感が作りにくくなっている。
グーグルが心理的安全性(職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態のこと)が生産性を向上させると発表したことが有名になったように、相手の気持ちにまずは寄り添い、個人で道しるべを作らせる手法が、いま求められている。近年ブームになったアドラー心理学もこの傾向が強い。こういった手法は、リモートでの導入事例がさらに増えた1on1ミーティングをはじめ、世界から日本にも広がりを見せる。
●メンバーに語らせる。意見をしない。
カウンセリングの技術は、「質問よりも傾聴」し、相手が話す環境をつくること。決して自分から意見せず、現状認識をまず共有することが大切になる。そうして相手の気持ちに変化が見られてきたら、個人で自分の道しるべを作らせる。決して目標を強要することはない。
本書ではコーチングやティーチングと、カウンセリングの技術をときに比較しながら、カウンセリングの具体的な方法、成功・失敗例をイラストも含めて丁寧に解説する。
感想・レビュー・書評
-
カウンセリングの奥深い世界を垣間見せてくれる1冊。この分野、少し深入りしてみようかな、と思いました。ネガティブな感情さえ身体に必要だという視点は新鮮でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コーチング、テーチング、カウンセリング いろいろ使い分けしながら、部下と接していこうと思う。
-
アドラー心理学のコーチングを知りたくて手に取った本。小倉さん曰く、アドラー流カウンセリングは、「全人格的成長」を目的としていて、コミュニケーションにおいて基盤となるもの。
非常に学び深い。 -
コーチングの前のカウンセリングの手順や
アドラー心理学に基づいた人とのコミュニケーションの仕方がよくわかる一冊でした。
職場などでも生かせそうです。 -
漫画のように上手くいくばかりじゃないだろうが、方法論としては納得。コーチングとティーチングとカウンセリングの違いが同じ事例を用いて説明してあってわかりやすかった。
-
本書が紹介するのは『カウンセリング型コミュニケーション』、会社員が職場で使いこなすように簡便に組み合わせなオリジナル技法となる。
難しいこの本。漫画でわかりやすいが、理論出されると理解してるのかどうか、どこが重要なのかわからなくなる。個人的に一番致命的なのは漫画と文章が独立していること。漫画のどの部分でどの理論を用いたかそのマッピングか、フロー図など体系的に理解したかった。理論を紹介してるに留まっている章目が多かった。
この本を読むと、ティーチング、コーチング、カウンセリングについての違いが理解できる。ただし、本書の対象読者は心理学やカウンセリングに少しでも齧ってる人だろう、わたしはまったくわからなかった -
学術書まで詳しくはいかないけど、カウンセリング・コーチング・ティーチングの違いや筆者が提唱したいカウンセリング型のコミュニケーションについて提唱してある本です。
どちらかというと、企業人に向いているかな。
個人的にカウンセリングの入口として読むにはあまりおすすめしない。
ある程度、カウンセリングについての理解がある人にはいいかもしれない。
カウンセリングの技術の全体像を掴む本としては良本です。
ありがとうございました。 -
ティーチングでもコーチングでもないカウンセリング技法について、知識を得ることができた。
これから役に立つ時代が来ると思う。 -
-
自分が自分でわかるようになることを支援すること。カウンセリングの目的ですね