- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532352448
作品紹介・あらすじ
前首席総理秘書官が初めて明かす、決断と改革の真実。
感想・レビュー・書評
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古いけれども、あのときはどうだったのか、振り返るには格好のもの。
厚生年金保険料のアップも、いまにして思えば、
小泉内閣のときに決まったんだったなあ、と。
あと、郵政解散の高揚感は確かに凄かった。
あの記者会見の気迫は誰しもが揺さぶられるものがあったと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小泉政権を内側から垣間見ることができ興味深い。
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竹中平蔵氏の構造改革の真実は,小泉改革が実際の舞台をスリリング且つ大胆に書き綴ったものであり,次はどうなる?の思いから,まるで推理小説のページをめくるかのように読み進んでしまった。小泉内閣において竹中氏が関わるのは,不良債権問題と郵政民営化に関わる経済・財政に関するものに限られる。
経済・財政問題に留まらず,小泉政権発足時には多くの困難な問題が山積しており,また新たに発生する問題も同じく困難を極めるものばかりである。この本を読みたいと思ったのは,竹中本では知る事ができなかったこれらの諸問題についても,小泉内閣の舞台裏がどうであったのかということを知りたいという気持ちからである。例えば,ハンセン病訴訟,医療費改革,年金改革,道路公団改革などの内政問題から,北朝鮮拉致被害者,イラクへの自衛隊派遣などの外交問題。さらに,突発的に発生した,アメリカでの同時多発テロや,BSE問題,新潟中部地震への対応など困難を極めるものばかりだ。
これだけの課題を抱えつつ,5年半もの間,驚異的な支持率を維持しながら困難な問題に解決の道筋をつけたことは,日本の民主主義の歴史を振り返っても歴代総理の中では群を抜いて功績が大きいと言っていいだろう。おそらく数十年後の社会科などの教科書で,日本の歴史的なターニングポイントとして小泉総理の功績は触れらるであろうし、またそれを期待する。
それにしても、郵便、郵貯、簡保の郵政3事業が人件費を除いた間接費だけでそれぞれ1兆円、計3兆円も使っているとは・・・民間でそれだけの経費を使う会社があれば当然倒産だろうに。全く持って腹立たしい。
書籍としては,竹中氏のものが読み手を引き込む文章や内容という意味で素晴らしさがある。飯島氏は,事実を淡々と述べるような文体であり,正直物足りなさを感じるのは否めない。 -
4-532-35244-4 334p 2006・12・20 1版3刷
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当時の官邸での議論や意思決定の内実が分かる貴重な本である。飯島氏は小泉総理に極めて近い立場から物事を見ており、当時の種々の課題に総理がどのように立ち向かうと考えていたかがよくわかる。
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今頃なぜこの本か。小泉政権が格差社会をもたらし、日本をダメにしたというような論調があります。2015年の今でもタクシーの運転手さんが憎々しげに語ったりとか。あの時代を社会人の一人として同時体験してきましたが、現在の小泉時代に対する評価が的を射たものなのかどうか、私には分かりません。何があり、どういう結果がもたらされたのか、自分なりに検証してみたく、まずは政権内部側の記録を読んでみました。
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宰相の条件、使命感、情熱、洞察力ね。
しかし、本自体はあまり面白くなく、中盤から読み飛ばしてしまったよ。 -
日本の為に働いてくれてありがとう
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この本が発売されたのは安倍内閣時代の支持率が落ちて行った時、小泉内閣の業績を持ち上げているのはまあしょうがないが、以降のどの内閣と比べても官邸が機能していたのは間違いない。竹中平蔵と飯島勲はよく批判されているが官邸主導を実行していたことは事実でしょう。
田中真紀子の更迭、911とそのすぐ後24日のNY訪問、北朝鮮訪問、イラクへの自衛隊派遣、そして郵政民営化と郵政解散と圧勝。秘書官と言う立場で見たストーリーを割りと淡々と書いている。
何だかんだ言っても当時の方がダイナミックな変化が有り今の方が停滞感がある。災害対策についても06年の豪雨では従来使われてなかった「緊急災害調査」により災害査定官を直ちに現地に派遣し被害の調査と復旧の方針を現地で事実上即時に決めて復旧工事に着手することにしたとある。