- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532352981
作品紹介・あらすじ
ホテルのミニバーの価格が法外に高いのはなぜ?どうして多くの学校が制服の着用を義務づけているの?ドリンクおかわり自由のレストランが多いのはなぜ?彼氏持ちのほうがモテるのはどうして?経済学はこんなに常識的で単純だった!大先生が誰にでもわかりやすい物語形式で日々のナゾを経済学的に解決します。
感想・レビュー・書評
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経済学って、小難しい感じで、本を読もうとも思わなかったけど、これは読みやすく、かつ経済について興味を持たせてくれた。
ここから先がもっと難しくなっていくんだろうけど、全然分かってない私みたいな人には良い本なんじゃないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学で経済学を教えている著者が、難解だと思われがちな経済学の観念を、身近な事例でわかりやすく解説した本。
そうか、簡単なのか-そう思って手に取ったのですが、
-ムムム・・やはり難しかった。
いや、言いたいことは分かるんだけど、やっぱり外国の方が著者なので、私にとっての身近な疑問と言う感じではなく、ちょっとつまらなかったです。
おお!と思ったのが、最初に書かれていた『費用便益の法則』です。
-ある行動によって生じる便益が費用を上回る場合にのみ、その行動をすべきである-といったことなんですが、一見当たり前なことですが、
例として、大学で20ドルで売っている時計を町では10ドルで売っていると言われたら大多数の人が町で買うだろう。では、大学で2510ドルで売られているパソコンを町では2500ドルで売っているとしたら・・
この場合費用便益の法則で考えるならどちらも同じ所で買うはずである。便益=10ドル、費用=町へ行く手間もどちらも同じなのだから。でも、私も割引率の方に気が行っちゃうな。
あとは、利便性と料金の折り合いのつけどころとかね。
ひと手間かけて安く手に入れるか、便利さを買うかといったところでしょうか。
全体的な感想としましては、著者も言っている通り、それはちょっと的な解釈も多く、世の中お金だけでは説明がつかないことも多いのよね、という再認識でした。 -
こういう本にどんどん興味が湧いてくる。なんだかんだで、きっと仕事も楽しんでる自分。さらっと読めて、ふむふむなるほど感が心地よい。心理学とか哲学とか、経済学とか社会学とか、そしてさらに突き詰めて考えると、物理学とか数学とか。きっと学問の「思考体系」ってかなり類似している。
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経済学の根幹の一つとして忘れられがちな機会費用。
コンサートの連続チケットは、コンサートごとに価値が異なるため、その凸凹を均すために、使われる。
平均費用よりも安い値段で提供するために、別の人に対して、利益割増で提供している。価格にうるさい客は、売り手が課した様々なハードルを超えてくる。ステイオーバー、特売日、広告で見たと伝えるなど。
ダーウィンの進化論は、その種の中で優位に立ったものが繁栄するのであって、それが種全体の利益になるとは限らない。ヘラジカの角のように。
同様のことが自由市場でも見られる。
公園のさくらんぼは熟す前に摘み取られる。絶滅危惧種のクジラと大量のニワトリ。カスピ海のキャビア。自由競争の市場では、時間のかかる利益を最大化出来ない。所有権を設定出来れば、過激な競争がなくなるため、保全される。
土地の不法占拠が10年をもって認められるのは、使わなれないよりは、使った方が全体の利益になるというのが根拠。
165ページまで」
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身近な例を題材に経済学の視点から疑問に答える形式。
興味深く読み進められるがアメリカ固有の話もありピンとこないこともある。
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アメリカの日常をそのまま訳しているので、日本の読者には事情がつかめないエピソードが多々。省略するか瀟洒な注釈が必要なのでは?
書き進められるにしたがって、経済的な解釈というよりも「これは誰が得したか?」的なうがった見方的なニュアンスが強くなってくる。 -
図書館で借りた本。アメリカの生活の中の日常から話を持ってきてるせいか、日本には無いシステムの事や文化の違い等もあり、設題がどうでも良い事だったりもした。回答の中には意見が違う事もあったけど、雑学的にサラッと読める内容。2008年の本だからスマホの話題が無いのは仕方ない。
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The Economic Naturalist ―
http://www.nikkeibook.com/book_detail/35298/ -
日常の出来事で、そうなっている理由を考えるとき、誰が得をするのか、そうじゃなかったら誰が困るのかを考えると世の中のシステムを理解できるかも。