世界金融危機でわかった!しぶとい分散投資術
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2009年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532353490
感想・レビュー・書評
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長期分散投資のメリットが過去のデータを活用しうまくまとめられている。株式投資のみだと年間パフォーマンスにバラツキもあり大痛手を食らう可能性もあるが、長期分散投資こそ本物の資産運用だと感じた。読んでみる価値大アリです。
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2008年の金融危機(俗に言うリーマン・ショック)の直後の時期に書かれた投資本。
著者の言わんとするポイントは、「買う時期と買う資産の分散、長期、低コストという運用の大原則の効果は、今回の金融危機でも実は発揮されていたし、それは過去の様々な経済危機でも変わりはなかった」ということ。
今、それは、2014年までの間に、少なくとも自分の資産に関しては実証されている。 -
4資産分離がかたい(日本株式、国内債券、外国株式、外国債券)
リバランスは成績向上に繋がりやすい 定期型or乖離型
値動きの異なる資産の組み合わせがリスクを軽減する/相関係数がマイナスのものを組み合わせると効果的
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2009年、リーマンショック直後の株価が暴落している時に書かれた本だけあって、
よりベターな(ベストではない)投資の方法は?が分かりやすく書かれている。
内容的には初心者向けだけど、多分まったく投資をしたことがない人にとっては難しいので、
もっと分かりやすい本を1,2冊読んでから、これを読んでみるのがおすすめ。
不勉強ながら、コアとサテライトの運用の考え方は初めて知った。
色んな本で、インデックス投信がある程度進んだら、ETFに買い換えようと書いてあるが、この本ではその危険性や、効率的な売買の仕方も書いてあった。
でも、たぶん私は面倒がってやりません…笑 -
1929年の世界恐慌でも分散投資をしていれば、3年9カ月で収益がプラスに転じたという長期分散投資のメリットを説く。長期分散投資に関して一通りの知識はあるので、新たに学べたことはあまりなかったが、外貨投資に関して参考になることが多かった。「高金利通貨は必ず下落して、それまでの利息収入が吹き飛ぶ」という指摘とその理由には納得。FXや株の短期トレードではなく、長期のコツコツ投資を目指す人は買って損のない良書だと思う。
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内容はインデックスファンドを中心にした各資産の分散長期投資…なのですがインデックス投資の枠に収まらずにけっこう手広く(凝縮?)紹介されています
好意的に感じたのは単純にドルコスト平均法+リバランスだけではなくプラスアルファの可能性についての模索があること
長短金利の逆転…逆イールドや鉱工業生産指数と景気後退の連動性
購買力平価で為替レートの水準を知ることや会社別のCDSの保証料で破綻リスクを知る方法など眼からウロコの情報も多くあります
その「多くあります」が読む人により仇になるかもしれません
個別株投資についてのページ量もあるのでシンプルなインデックス投資家にはおそらく不要なキャッシュフロー分析やトレーダーには必修科目として常識の1日の世界の株式マーケットの流れが必要だったのかどうかちょっと「?」です
その分を賞賛すべき前半の部分にもっと費やしてもいいなぁ~と感じました
イボットソン社の協力もありデータで示した分散投資術の成果は圧巻です
ただ現実の世界では配当込み指数連動のETFは存在しないし分配金再投資プログラムのない国内ETFのデメリットもあります
海外ETFについても国内ETF市場が未整備なための過渡期の商品と言えるかもしれませんし理想のカタチには程遠いと感じるのが個人投資家のホンネでしょう?
信託報酬の他にリバランス時の税金コストもイボットソン社のデータとの差が出てしまう要因になるとは思いますが
単年度だけを見て分散投資に限界を感じてしまったインデックス投資家がいたら勇気をもらえる一冊になれるのではないでしょうか?
読みやすさとマニアックさがバランスよくまとまった良書です -
分散投資の本です。
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本当にはじめて読んだ投資本。
「長期」「分散」「低コスト」がよくわかった。
これからもほかの本を読もうと思う。 -
後半部分は色んな投資や指標の見方などを紹介しすぎて結局何をしたら判らなくなる感じなのが勿体ない。見るべき所を紹介してくれているのは有難い。 まぁーとりあえずybさんの積立額にびっくりする一冊でした。