- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532354244
感想・レビュー・書評
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投資のアノマリーを研究した一冊.アノマリーをいろいろな所から引き出しているところが非常に面白かった.しかし前半のデータに関してはまだ相関係数や算出方法が事細かに書いてあったが後半部のデータに関しては相関係数の値が小さい割りに主張が強かったり論理としてはイマイチ的を得てないことが述べられていた.アノマリーに触れあう本としてはよかったと思う.
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本書の帯に書かれた魅力的な言葉に惹かれて買ってみました。
背後には難しい理論があるものの、それがわかっていなくても、「西の空を見て、明日は雨が降りそうだ」みたいなことが言えるコツ(簡便法)を教えてくれるよう本なのかなぁと思って読んでみたのですが、趣が少し違っているように感じました。
本書では、主として
①評価基準の決定
『株価との関係性を“客観的”に測定する尺度として、相関係数が相応しいと“判断”』
②定量的な評価
『相関係数の絶対値が大きい指標は、“株価と関連性がある”≒“株価予想に役立つ”』
③定性的な評価
『なぜ株価と関係性がみられたのかについて“推論”を述べる』
という形式で、“将来の株価を占う上で有益な事象”が、“ジンクス”として、たくさん紹介されていたと思います(こういうのを、専門用語では、“アノマリー”と呼ぶみたいですが)。
いろいろな指標が出てきて、読んでいて面白かったと思う反面、さすがに「ほんとかなぁ?」と突っ込みたくなるような指標も中にはありました。
とはいえ、そこは、タイトル通りの“ジンクス”ということですから、そんな突っ込みをしようと思うこと自体が野暮なのかもしれません。
欲を言えば、推論自体に納得感を与えてくれる具体的な事例も紹介してあると、もっとイメージしやすかったと思います。
いずれにしても、こういった指標を駆使して、自分なりの“想定シナリオ”を用意して、将来の株価を占ってみる(“統計学的な裏づけ”が生み出す“ジンクス”を信じて、Up or Down のギャンブルをしてみる)のも結構楽しいかもしれないと思いました。 -
身近な出来事と株価の動きの関係を調べたもの。関連性が高いものについて、景気を媒介として妥当性を何とか説明づけているところが面白い。