敗者のゲーム―金融危機を超えて<原著第5版>

制作 : 鹿毛 雄二 
  • 日本経済新聞出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532354398

感想・レビュー・書評

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  • インデックス投資家のバイブル リーマン・ショック後の世相を反映
    投稿者 tonny_ 投稿日 2011/4/6

    「運用基本政策の堅持」「長期資産配分」の意義をお節介なまでにこんこんと説く、インデックス投資家のバイブル。とはいえ、本書で述べられている「敗者のゲーム」の概念をはじめとした資産運用に関する数々の考察は、インデックス投資家のみならず、あらゆるスタイルの投資家に重要な示唆を与えてくれること必至。「表現が回りくどい」「抽象論ばっかり」etcといった批判はあるものの、資産運用を語る上で外すことのできない「古典」としての地位は依然健在である。
    今回の第5版も基本的なメッセージは変わらないものの、リーマン・ショック後の世相を反映してか、「投資信託をどう選ぶ」「2008年の大暴落」「資産家のためのアドバイス」の3章が新たに加わるなど、随所に加筆修正が為されている。

  •  資産運用をする個人投資家はぜひ読むべき本。
     個人的には、「ウォール街のランダム・ウォーカー」よりもこちらのほうを先に読むべきだと思う。
     以下、抜粋。

     市場に勝つことを目指して敗者のゲームに参加すれば負けはほぼ見えている。
     アクティブな運用機関が勝つためには、相手がミスをしてくれて、それをタイミング良くつかむしかない。それを続けることは不可能に近い。
     投資家にとって本当に重要なことは、投資家自身の長期運用方針を作り実施するという合理的で達成可能な目標に集中すること。

     投資で成功する秘訣は、第一にミスターマーケットの仲間たちを一切無視すること、第二に長期的に最も可能性の高い運用基本方針を策定すること。実際の運用は、運用のプロセス5段階の第1段階の「自分自身の長期運用目的の確認と、その達成のため望ましいアセットミックスの策定」が最も重要。

     長期的に株価のあるべき水準を予想するのは決して難しくはないが、数ヶ月先の株価水準を正確に予想しようとするのは極めて難しいだけでなく、そのような予想をすること自体が無意味である。

  • 翻訳本特有の読みづらさ、用語の統一がなされていないことによる読みづらさはありますが、繰り返し読みたいと思わせる内容でした。

    要約すると、プロの運用機関でさえ市場平均を上回ることは困難、インデックスファンドを長期保有しよう。市場に残り続けることが大事、そのために過去の暴落を考慮しても市場から撤退する必要がない投資額に抑えよう。運用利回り、インフレ率、必要支出額、税金、運用期間から、生涯を通じた投資プランを立てよう。

    投資プランの前に生涯を通じた収支計算が必要ですね。その結果、投資が必要になるかどうか。意外と投資をしなくても生涯お金に困らない人は多いような気がします。例えば、子供なし、住宅ローンなし、毎月ちゃんと貯蓄できている、働ける限り働き続ける、生活費を年金受給額内に収める自信がある人。

    それでもお金はたくさんあっても困るものじゃないし、将来何が起きるかわからないから、余裕資金は投資に回したほうがいいと思いますよ。

  • やっぱりインデックス投資ですね。

  • さすが名著。
    難しい数式を用いずに、インデックスファンド投資の優位性を述べている。
    何度も何度も、市場に勝つ難しさを説いている。
    ドルコスト平均法で、インデックス投資しようと思った。

  • 教科書的な位置づけ。おいしい投資話とかいくつも読むより、こっち読むほうが参考になると思う。後半は人生哲学っぽい部分もある。面白かった。

  • 投資の本質的な問題を突いた本。
    ポイントは4点。
    1投資の最大の課題は長期的な資産配分の決定
    21を考える際に必要なのが自らの収入・支出
    3幅広く分散することが大事
    4決めたことを一貫して忍耐強く実行する
    その他興味深かった点。
    ・最も効率的な投資対象はインデックスファンド。
    ・債券より株に投資すべき。特に若い人は。
    ・リバランスは年に1度で十分。
    要は自分の投資目的、目標水準を定めること無しに、投信選びをする人は成功しないという主張。

  • 本の名前は何度も聞いたことがあり、最新版をまず読んでみたが、たいへん素晴らしい本だった。第5版ということで、金融危機後の資産運用について語られている。投資に関して、どう投資するかと言ったテクニックではなく、長い人生の中で資産の運用とはどうあるべきか、そして時々刻々と変わる世界の流れの中でどうやって資産を築いて行く、というよりかは維持していくか、ということについてたいへん説得力のある文章で語られている。
    第5版だけでなく、初版から全部読むべきと思った。

    推薦図書がいくつかリストアップされていたが、その殆どは日本語には訳されていないものばかり。また、人生を通じた資産運用の観点でも、アメリカの税制や年金の仕組みが基本として書かれてあるが、充分読み応えがある。

  • インデックス投信継続購入してます。

  • 買う価値はある

著者プロフィール

ホワイトヘッド財団理事長
1937年生まれ。資産運用分野における世界的重鎮。エール大学卒業。ハーバード・ビジネススクールで最優秀MBA、ニューヨーク大学でPhD取得。1972年にグリニッジ・アソシエーツを設立。以後、30年にわたり代表パートナーとして、金融会社、投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングで活躍。2001年6月、代表パートナーを退任。この間、全米公認証券アナリスト協会会長などを歴任。

「2018年 『投資の大原則[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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