ウォール街のランダム・ウォーカー: 株式投資の不滅の真理

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532354718

感想・レビュー・書評

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  • 同僚からのお薦め本。

    アメリカの事例から、インデックスファンドが有利と言うことを過去の事例も見つつ説明。ただし、「インデックスファンドが○○だからイイ!」というより、「インデックスファンド以外は、○○だからダメ!」っていう感じの論調が目立つから、納得感が足りないかも。

    そんでもって、最後に役者の後書きで、「アメリカでは本の通りだけど、日本では・・・×」って書いてあって、残念・・・

    でも、内容自体はどんどん版を重ねているだけあって、直近のリーマンショックとかも触れていて、古くさい感はなかったし、過去のバブリーな事例も開設されていて、面白かった。中には、一部理解していない単語もちらほら出てきたけど、何とか最後まで読めた。

    最後に、気になった記事・フレーズ・手法とかを羅列!
    ⇒積み立て投資
    ⇒ドルコスト平均法
    ・テクニカル分析
    ・ファンダメンタル分析
    ・モメンタム(上昇傾向は引続き、下降傾向も引き続く)
    ・分散投資→40銘柄でリスク均衡
    ・ベータ(システマティック・リスクへの反応度合い)
    ・リバランス
    ・アセットミックス
    ・運用手数料率(~0.4を低いと評価)
    ・選択肢の捉え方(e.g.死者か生存者か→損失を伴う状況においては賭のある方を選ぶ)

  • テクニカル分析、ファンダメンタル分析をぶった斬り、ランダムウォーク理論、インデックスファンドの重要性を説く。
    現代でも読むべき一冊。
    あとは、ファンダメンタル分析を活用するウォーレン・バフェットをどう説明するか、下げ相場が20年続いてもインデックスファンドは有効かについてもっと論じてほしかった

  • 購入本。株式投資のバイブルと言われているだけあり、難しい表現も有るが、概ねいままで読んできた理論が掛かれている。インデックス投資最強はどの経済学者も唱えている。

  • 1

  • 個人投資家向けの投資ガイド。個人投資家はただ、インデックスファンドを買ってじっと持っているのが一番いいということを説いた本。様々な新しい新金融商品を網羅するために、第10版まで来ているが、基本的なメッセージは変わらない。
    前半は、バブル崩壊の歴史を綴っており、いつの世も変わらないものだと思った。

    注目点
    ・テクニカル分析は錬金術と大差ない。

  • まぁ、量がある。この本の価値は、投資を行う上で、市場参加者は、こんな事を考えている人たちがいて、何度もバブルを経験している事を知ることだと思う。

    筆者のバートン・マルキールは、経済学の博士で、バンガードの社外取締役も経験。この本も初版から40年を超えていて、11版もでている歴史的な本。

    チャーティストとファンダメンタリストをいなして、インデックス投資と最適な投資対象ポートフォリオを構成するのを推奨している。

    対象読者としては、長期投資で手堅く資産を増やしたいという発想の人に向いてる。リスクとリターンには相関関係あるものの、リターンを取りつついかにリスクを減らすか? 投資期間を長くとる、ドル・コスト平均法、定期的なアセット・ミックスのリバランス。

    定期的なリバランスは、深く考えた事がなかった。株式と債券など他の商品への投資比率を設定して、年一で再配分する事でリスクを下げる事ができるらしい。

    アセット・リミックスは年齢に応じた変化も例示されていて、以下の様な感じらしい。

    30代ー40代は、株式65%,債券20%,不動産10%,現金5%,
    50代半ばは、株式55%,債券27.5%,不動産12.5%,現金5%
    60代後半以降は、株式40%,債券35%,不動産15%,現金10%

    読むのに時間がかかるのと、理解が追いつかない部分もあるが、少し時間あけて、11版を読みたい。

  • 市場は、本当に効率的なのか? 最新の研究成果をもとに、分散投資の有効性を徹底検証する。ロングセラーの第10版。

    第1部 株式と価値
    第2部 プロの投資家の成績表
    第3部 新しい投資テクノロジー
    第4部 ウォール街の歩き方の手引

  • 初版から40年以上読み続けられ第10版を迎える。これだけで本書がどれだけ名著か分かろう。加えて古典的名作ではなく改版で随時最新情報が盛り込まれおり投資指南書のバイブルといえる。

    著者の主張の胆は「市場はランダムウォークであり長期的には効率的市場となるからインデックスファンドが最もリターンが高くなる」という点である。そのためにファンダメンタル派やテクニカル派、行動ファイナンス理論まで、非常に平坦かつ明確にぶった切る。筆者の主張する理論が最も正しいかは議論の余地があるが、一通りの投資戦略の良し悪しを学ぶことができ、ウィットにも富んでおり読み易いので、これから投資を学ぶ人はまず本書を読むべきだろう。

  • 評判通りの名著

  • 株式投資について、テクニカルかファンダメンタルかという議論がよくある。グレアムもバフェットもセイラーもカーネマンも大きな意味では後者。
    この著者も、タイトルだけ見ると前者のように思うが、後者。
    一冊にわたって、要はデイトレーダーよりも、長期のトレーダーの方が、リターンは大きいことを様々な角度から実証していく。
    これほどのファクト(らしきもの)を出されると、さすがに反論することの方が難しい。それでもデイトレに走り、負ける人が多いことは何を意味しているのか?

    本書の中で、何度もファンドのアナリストの投資成績と長期投資している個人投資家の成績を比較し、後者の方が優れていると述べている。
    プロの投資家や証券マンは、後だしジャンケンで銘柄分析を言葉巧みに解説することや予測することには長けているプロたちで、株で勝ち続けるプロではないのではないかと感じた。
    顧客に買わせることが仕事なわけだし。

    〈成功するためのルール〉
    1、利益成長率が今後五年以上にわたって市場平均以上の銘柄を買うこと
    2、株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな
    3、投資家が「砂上の楼閣」をつくれるようなストーリーが描ける銘柄を探そう
    4、なるべく売買の頻度を減らす

    〈株式投資のリーターンの三大決定要因〉
    1、投資した時点の配当利回り
    2、一株当たり利益の成長率
    3、株価収益率(ないし株価配当倍率)

著者プロフィール

プリンストン大学名誉教授
1932年生まれ。プリンストン大学経済学博士(PhD)。同大学経済学部長(1974-75、77-81)、大統領経済諮問委員会委員(75-77)、エール大学ビジネススクール学部長(81-88)、アメリカン証券取引所理事などを歴任。世界的な投信会社バンガードの社外取締役としても活躍。

「2023年 『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

バートン・マルキールの作品

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