投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識
- 日本経済新聞出版 (2012年10月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532355395
感想・レビュー・書評
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本質的価値を見極め、割安に資産を買って高く売るスタイルのバリュー投資家向けの本。投資家はみな勉強熱心なのに、なぜ市場では本質的価値から乖離した価格が付くのか、騰落を繰り返す市場サイクルの中でバリュー投資家たちはどのように振る舞うべきか、などについて解説された本。継続的に投資で成功し続けるための思考が学べます。
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投資に際しての哲学や心構えが述べられている。
勝手に初心者向けの本かと思い込んでいたがそうではなかった。「金持ち父さん貧乏父さん」は一日で読み終えたが、本書は理解が進まなかったり寝落ちしたりしているうちに一週間以上もかかってしまった。
もちろん初心者も読むべきだと思うが(読み終えるのに時間がかかるし全ては理解しきれないかもしれないが)、ある程度の経験者こそ読んでおくべき本だと思った。いつかまた読み直したいと思う。 -
他の投資に関する本と明らかに違います。
HOW TO 本ではなく投資哲学を本の中心にしている感じです。
何回も読み返さないと理解できない箇所がたくさんあります。
投資で大きく利益を上げたい人がアクティブな運用するときの投資哲学です。
一番印象に残った言葉は、「用心深さとスキルを携えて落下するナイフを掴みに行くのが我々の仕事だ」 -
読了
1回目 2021.6.11 -
著者が発行する投資家向けレターは、バフェットが何によりも早く読んでいたという。期待が集まって価格が高い資産は低下リスクも高いとし、合理的な市場の価格形成より人間の心理を重視した実践的な知識が満載の本。
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・市場を上回るパフォーマンスをあげるには、好況期に市場と同じ、不況期に市場を上回るパフォーマンスを出す
・リターンが2倍になっても、リスクが2倍になったらそれは市場を上回るとは言えない、リスク調整後リターンが重要
・熱狂と恐怖の2つの感情は、本質的価値からの大幅な乖離をもたらす、そこでトレードする
・バリューは今の価値、グロースは将来の価値に重きを置く手法、将来の価値を正確に出すことは難しいが、今の価値ならまだ出せる可能性がある
・相場にはサイクルがあり、永遠に上がり続けることも、下がり続けることもない、今回は違うということはない
・割高であるということは明日下がることことを意味するわけではない、いつか下がるのは確実だがいつ下がるのかはわからないので備えをすることしかできない、そのためにはレバ比率を抑えるかもしくはかけないことが重要
・リスクは数学的にはボラティリティだが、損失可能性と定義し直すと、高い価格で買うことはリスクが高く、リターンが低い投資となる
・簡単なことではないが、本質的価値を算出し、それより低い価格で買うことに尽きる -
金の投資だけでなく、時間の時間などあらゆるリソースに応用できる考え方を学んだ
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よくわからん…
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難しいのなんの。哲学書です。普遍的な事を淡々と述べられています。バフェット思考のようで、全面的に逆張り的な考えですね。気合いを入れて読まないとハードです。皆が良い時にほどほど、皆が悪い時にいい成果を出すのが最も優れているといった内容が最後の方に書かれていたな。そうですね。
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素人の自分でも多少わかるほどなので、非常に分かりやすく、専門用語を極力廃した形で説明されている。本書では教えが20に分割されているが、投資対象の本質的価値を把握し、自分の許容できるリスクを承知した上で、市場よりも高いリターンを目指す。一朝一夕で身につくものではないと思うが、読んでよかったと思う本だった。