敗者のゲーム〈原著第6版〉

制作 : 鹿毛 雄二 
  • 日本経済新聞出版社
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532356286

作品紹介・あらすじ

投資で成功するというのは、難しい証券分析などの専門知識や経験を身につけることではなく、ましてや短期的に市場を出し抜こうとすることでもない。市場平均利回りを上回る(=市場に勝つ)ことがきわめて難しくなった今、最も簡単かつ結果の出る方法は、インデックス・ファンドを活用することである。全米累計100万部を超えるロングセラーの最新版。プロ・アマ問わず幅広い投資家に向けたメッセージとして、時代を超えて読み継がれる運用哲学のバイブル。

感想・レビュー・書評

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  • 投資に精通した著者が個人投資家ぎ投資に成功するために必要なことについて書いた一冊。

    自分で決めた投資方針を貫徹しすることやインデックスファンドを活用することを中心に著者による運用哲学が書かれており、投資を行うにあたって非常に勉強になりました。
    投資が勝者のゲームから敗者のゲームへと変わっていった経緯やプロに対して個人投資家としてどのように対応するべきかや投資信託の運用やバブル時からの急落の際の対応や人生全てにおいて投資で成功する方法など多岐に渡る知識を本書で得ることができました。

    本書で学んだ市場の変動に左右されずに自分の投資計画を貫徹していくことを念頭に置きながら資産形成に向き合っていこうと感じた一冊でした。

  • 勝者のゲームと敗者のゲーム。

    プロは得点を稼ぐ。アマは相手のミスによって得点を稼ぐ。

    アクティブ運用は以下の面において成果を競う。
    1.市場タイミング
    2.個別銘柄の選択
    3.ポートフォリオの構成ないし戦略のタイムリーな変更
    4.優れた長期投資コンセプト


    1.タイミング→市場が大底から復活する最初の1週間に株のリターンのほとんどが獲得できる。
    しかし、一般的にそういう時にはすでに売っているので、儲ける事ができない。
    プロも見極める事ができないのだ。

    ベストなタイミングを逃すとリターンは激減する。
    s&p500指数のデータを75年間確認すると、60ヶ月(900ヶ月中)しか、リターンの期間がない。
    それを見極める事ができなければ利益のほとんどがない。

    2.銘柄の発掘
    プロはここに技術と精力を費やす。
    しかし、ファンダメンタルで分析した株でも上昇する事はよく発生する。機関投資家はあまりに巨大で積極的に行動するので彼らが市場価値を決める事になる。つまり、市場に勝つという事はプロに勝つという事。
    調査アナリストは得た情報をすぐさまにプロの投資家に情報を流すのだ。


    3.投資戦略の工夫
    適切な時に適切な場所にいて適切なものを掴む。
    というアプローチができるだろうか?実際にうまくいくものだろうか?
    例えばITバブルの時にそこに投資していた人は成功した。
    しかし、2008年のitバブルが崩壊した。
    長い上げ相場の後に大暴落はよく起こる事だ。


    4.優れた長期コンセプト
    一貫した姿勢を貫く事だが、例えば急成長の企業のみを選ぶのであれば見せかけの成長株と本当の成長企業を見分けていく力を伸ばしていく。

    などもあるのだが、運用方法が陳腐化したり、変化の激しい市場から遊離した場合に後手に回ってしまう。
    長期間にわたって通用する哲学など発見されてないのだ。


    これらから、アクティブ運用は他人の失敗に成り立つものである。
    長期間に成功するためにはミスを減らす事。


    1.次に優れた投資家がやってきた四原則。
    投資の最大の課題は株式、債券、不動産などへの長期的な資産配分の決定。

    2.長期的な資産配分の決定に際して考える点は成長性、安全性、毎年の収入だが、いつ資金が必要になるのか、という点が最も大事である。

    3.資産ごとにも種類を分散する事。
    暴落は突然起きる。

    4.決めたことを一貫しておこなう。上昇相場は最も悲観的な時に起きるり



    ◽︎ミスターマーケットとミスターバリュー
    株式市場は短期的には乱高下するが、長期的な動きの予想はそれほど難しくない。
    ミスターマーケットとミスターバリュー。
    ミスターマーケットはやんちゃもので注目の的。
    ミスターバリューはせっせと真面目に働いているので無視されることが多い。
    ミスターマーケットは気分屋で時に激しく価格を変え、売買をさせようとする。
    ミスターバリューはその間に財やサービスを生産し、分散し続ける。

    長期的な投資で成功するにはマーケットに惑わされずに自分の投資政策を堅持すること。

    毎日の天気と気候は別物だ。
    気候の良いところに住もうとしたら先週の天気だけを参考にしても意味がない。

    長期投資行う際に一時的なマーケットの上下に振り回されてはいけない。

    市場の歴史を学ぶ事で短期的な価格変動に対応する。
    そうすればマーケットの動きも合理的に理解できるようになる。

    投資はエキサイティングなものではない。
    じっくりと腰を据えて取り組むべき作業である。
    面白そうに見えるものは無視する方が良い。

    投資する際での課題は頭を使う事ではなく感情をコントロールする事。

    働けば働くほど成果が得られて当然だとおもっている、非合理な生き物が人間である。

    長期的な成功のためにはリスクの方がじゅうようだ。
    特に取り返しのつかない大損害を被るリスク。
    暴落の底値で恐怖に駆られた個人投資家が投げてしまう、自社株に全財産を投資するなど。
    投資で成功するためには、損を出さない事だ。


    人は常に合理的に行動するわけではない。
    ◽︎平均への回帰という原則を忘れがち。
    ◽︎統計的な確率を無視してしまう。(カジノでは勝てはない
    ◽︎勝ちが続くと続くと思い込む。投資信託の値上がりが続くと強気になっていく
    ◽︎現実を見つめず、自分の判断にこだわりわ正当化する材料ばかり探す
    ◽︎思いつきで選んだデータベンチマークとして使う。
    ◽︎自分の判断力を過信する
    ◽︎知っている事と理解している事は違う。
    ◽︎新しい情報に過剰反応する
    ◽︎自分は他の投資家より多く知ってると錯覚する

    しばしば大きく判断を間違える。
    人は無意識に行動してしまうのでか日々のチェックリストを用意する必要がある。

    投資家が避けるべきリスク
    ◽︎むやみにがんばりすぎる
    ◽︎リスク回避しすぎる。債券とか。
    ◽︎忍耐力の不足
    1年で10パーセント上がる投資の1ヶ月の平均上昇率は1パーにも満たない。
    ◽︎投資信託の場合、10年に1回以上入れ替える。
    投信への投資は結婚のようなもの。投信入れ替えのコストは高い。
    値段が高い時にかい、やすくなると売ってしまうが相場に惑わされずに持ち続けていたらリターンは高かっただろう。
    ◽︎過大な借り入れ
    倒産の3/4は過大債務から引き起こされる。
    ◽︎単純に楽観的
    投資においては現実的である事が重要。
    ◽︎プライドの高さ
    自分の投資能力と成果を過大評価しすぎている。
    ◽︎感情的

    プライドと恐れ、欲望と喜び、心配などは投資の最大の敵である。


    市場変動に耐えて株式を売却長期保有できればリターンが債券を上回るか?という事ではない。
    投資家が期待リターンを実現できるほど長期保有できるか否かという事。我々の問題である。


    投資家サイドのリスクは以下のように回避する事。
    人間らしいミスを減らす事。
    現実的な運用目的を設定する事。
    有効な戦略を策定する事。
    戦略を堅持する事。

    投機家の知的能力と情緒面の能力に依存する。
    企業の財務諸表の分析能力、情報収集と活用、個別情報を判断材料に統合する能力。

    どの投資家にも得意分野と冷静を保てる領域が存在する。
    この二つの範囲の内側に投資をすべきだ。



    ◽︎五章


    市場に勝つための方法が3つある。
    1.体力で勝つ
    2.知力で勝つ(じっくり考え長期的なスパンで物事を捉え、、より良い投資機会を見つけ出そうとする。
    3.感情力で勝つ
    マーケットがどれだけ上がろうと下がろうと、冷静さを保とうとする。
    飛行機に乗る客が自分がいかに努力しようとも結果に何も影響を及ばさないというげんじつを受け入れられるか?

    インデックスファンドがよい。
    ただ、適切なファンドを選ぶ必要がある。


    もしくは、上場投資信託(ETF)
    ただ、これは売買手数料がかかってくる。
    定期的に購入するのであればインデックスファンドの方がよい。

    市場がほとんどがプロに支配されているので、インデックスはプロの総意をまとめたようなものとなる。


    インデックスファンドがなぜ優れているのか。
    1.証券市場は誰もが参加できる。大手の運用機関は常に最新の情報を手に入れているので特定のファンドマネージャーが継続的に勝つ事は難しい。
    2.将来の株価を予想する法則性はない。
    3.株価は過去現在未来の企業の情報を織り込んでいる。
    4.効率的市場における価格形成が常に正しいとは限らない。


    それらの結果、インデックスファンドの方がよいという結論が出る。



    ◽︎6章
    運用機関と投資家の双方が追求すべき目標は次の4つである。

    1.投資家のニーズを理解する事。
    2.個人投資家、、機関投資家の目的にあった現実的な運用目的を明確にする事。
    3.投資家のリスク、リターン特性に合致した適切な資産配分を確立する事。
    4.現実的で固有の長期運用目的を達成するように設計された明確で合理的な基本運用方針を作り上げること。


    投資で成功するには、自分レベルによって運用も変えていくべきだ。

    20年以上の長期保有なら株の収益率は30パーになる。

  • 自分の資産運用を考える人は、是非読んだ方が良い本です。

    ↓↓↓

    ・一般的に勝敗を決めるゲームには、「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」がある
    ・「勝者のゲーム」は自らが勝ちへの一手をする事で、勝ちに至るゲームである
    ・「敗者のゲーム」は相手が負けへの一手をする事で、勝ちに至るゲームである
    ・投資市場においては、50年前は「勝者のゲーム」であった。現在は「敗者のゲーム」となってしまった。
    ・理由は市場参加者の90%以上がプロ投資家となり、それぞれが極めて優秀であるが故に、相手の失点でしか収益を上げる事が出来なくなってしまった。

    ・投資はゼロサムゲームではなく、マイナスサムゲームである。税金が引かれる為である。
    ・市場価格とは、プロ投資家の総意の価格である。
    ・故に税引き後でも市場を上回るリターンを得る事は極めて難しい。

    ・オススメの投資は、10年以上の資産運用を意図するならば、投資信託のインデックスファンドに投資する事である。
    ・アクティブファンドの投資信託はオススメしない。市場の総意に勝てる確信があるならば、行っても良い。

    ・個人投資家にとって最大の敵は、進行するインフレである。
    ・日本のインフレターゲットである、年利2%のインフレが今後平均して進行した場合、資産の購買力は36年で半減する。
    ・進行するインフレ以上のリターンを維持する必要がある。その為に貯金、日本国債投資では必要なリターンは維持出来ない。

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます
    http://opac2017.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/BB50114335

  • 自分自身で実行すべきこと。自分の投資を理解すること。自らのリスク許容度と選好の確認
    ほとんどのスキー場において、初心者コースから上級者までゲレンデが分かれており、スキーヤーは自分の腕に合わせて選択できる。人はそれぞれ、次の面に置いて違う。資産規模、収入、時間軸、果たすべき責任、リスク許容度、遺産の有無、社会貢献への関心
    投資家としての責任を果たす上で、必要な資質は次の3つである。1.自分自身の長期的な目的や利益を掘り下げて理解しようとする意欲。2.マスターマーケットの誘惑などを含めた、皮膚温市場と投資に関する基本的な理解。3.自分の投資向く時に合った投資政策を決定し、それを堅持する自己規律の精神

  • 5

  • これもウォール街の〜と同じタイミングで借りた。

    中身の論調はやっぱり似ている。同じ主張で分厚さ半分だからそりゃそうか。

    面白いなと思ったのはタイトルにもなっているけど、インデックス投資を「敗者のゲーム」だと表現しているところ。
    機関投資家がアホな訳ではなく、むしろ一部の機関投資家がマーケットの富を操れるほど大きく、賢くなっているから一般投資家はプロの世界ではなくアマチュアの世界で勝負するべきである、というスタンスは納得感あった。

  • ●投資のコツは、長期的な資産運用の目標を立てて、長期的に株式を保有すること。

  •  長期投資の最も効率的な選択とは何かについて学ぶことができる。ランダムウォーク理論に基づいた著者の考えは理にかなっており、バフェットの投資理論と通じるものがある。
     長期投資のバイブルにしていきたい。

  • 今年の夏ハワイに持っていった勝間さんの本二冊を、行きの飛行機で読み終えてしまい、あわてて Ala Moana Shopping Center の Bookoff に直行しました。そこで見つけた「敗者のゲーム。」あちこちの本で参考文献として紹介されていたのでどうしても読みたいと思っていた憧れの古典に挑戦です。どれだけ難しい語彙が詰まった恐ろしい専門書なのだろうとビクビクしながら読み始めましたが、とても良心的。堅実な資産運用基礎の基礎。わかっていてもやっぱり守り通すのが難しい基本。を諄々と説いて聞かせてくれます。

    華麗なウィニングショットで得点を奪い合うプロ同士のテニスゲーム (勝者のゲーム) とは違い、市場での取引は個人投資家がミスにより得点を失って自滅することがほとんどの敗者のゲーム。という前半で出てきたこの比喩がとてもわかりやすく、イッキに読んでしまいました。

    資産運用で成功するには、市場の動向を観察しベストのタイミングで売買することなど忘れなさい。とにもかくにも衝動に駆られた投機的判断によるミスを犯さないこと。だそうです。人気のファンド・マネージャーのいる、現時点でホットな運用期間を数年サイクルで乗り換えるのではなく、自分の投資目的や運用方針ないし計画をしっかりたて文書化し、それを忠実に守り抜くことのできる運用期間に託すことの大切さを教えられました。

    1975年にもとになる記事が出版されて以来、星の数ほども発表されたであろう資産運用や株式投資の新手法を尻目に、「敗者のゲーム」の述べる投資哲学は現在にいたるまで十二分に参考にされています。それだけお金の管理は難しいということでしょう。「敗者のゲーム」を読むまで、どこかで資産運用はインターネットでもできるのだから自分さえしっかり勉強しておけば大丈夫と思っていたフシがありました。年が明けたらきちんと専門家に相談し、401Kを始めようと思います。

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著者プロフィール

ホワイトヘッド財団理事長
1937年生まれ。資産運用分野における世界的重鎮。エール大学卒業。ハーバード・ビジネススクールで最優秀MBA、ニューヨーク大学でPhD取得。1972年にグリニッジ・アソシエーツを設立。以後、30年にわたり代表パートナーとして、金融会社、投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングで活躍。2001年6月、代表パートナーを退任。この間、全米公認証券アナリスト協会会長などを歴任。

「2018年 『投資の大原則[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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