敗者のゲーム〈原著第6版〉

制作 : 鹿毛 雄二 
  • 日本経済新聞出版社
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532356286

感想・レビュー・書評

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  • 資産運用の古典として著名な本の、時代に併せて改定された2013年発売の第6版(日本の発売は2015年)。情報革命真っ只中の現在、情報を先んじる優位性もよりイーブンに近くなり、割安株発見のチャンスもさらに少なくなったと思われる。米ヘッジファンドではインターネットのケーブルの速度の争いにもなったようだ(笑)。本書が解説するインデックス投資の優位性はさらに増しているのではないだろうか? インデックス投資の手法は語り尽くされた感もあり、正直新味は少ない。しかし良心的な投資哲学の本として、やはり価値が高い。

  • 2017.03.08
    書店で内容を確認。図書館で借りて読もう。

  • 資産は全部株でいい
    株を買って保有し続けろ

  • 自分自身で理解できないことはしない
    401k(確定拠出型年金、非課税投資口座)
    機関投資家の数自体が膨大で能力が高いからこそ、資産運用が敗者のゲームとなった。

    プロは得点を勝ち取るのに対して、アマはミスによって得点を失う。
    ➡素人はミスを少なくすることを目指すべき
    平均への回帰=平均から大きく離れた数字をたたき出しても、長期的には平均値が多く出る。
    ポートフォリオ回転率100%(株を1年もつこと)
    取引コストを買いに1%、売りに1%。投信手数料1.25%
    ➡平均的なファンドコスト3.25%
    ファンドマネジャーは3.25%以上の実績が必要
    つまり市場を34.1%上回る成績が必要
    投資とは敗者のゲームである。
    投資に勝つためには長期投資の明確な目標設定に集中し、目的を実行するために合理的かつ投資政策を選択して忍耐強くやること(市場高騰、暴落時に冷静さを保つこと)

    運用機関の問題点
    ➡市場に勝てる商品を提供してこなかったし、これからも無理だろう
    ➡短期収入の思考が強まってきた
    ➡運用アドバイスの重要性を見失った
    歴史的には
    市場がそこから回復する最初の1週間に大部分のリターン獲得できるし、タイミングを逃したらほとんど利益がない。
    感情をコントロールすることがとても大事
    損を出さないこと=ミスを防ぐこと。
    よくある失敗
    平均への回帰という原則を忘れる。
    統計を無視して考える
    価値が続くとそれが続くと思いこむ
    現実を無視する
    新しい情報に過剰に反応する
    自分はほかの投資家よりも多く知っていると錯覚する
    チェックリスト
    ①むやみに頑張りすぎる
    ②リスクを回避しすぎる(債券や短期資産に偏る)
    ③忍耐力の不足(毎日の株価の動きを注目しても意味がない。四半期に1回で十分)
    ④投信への投資は10年に1回以上入れ替える(これはデートでなく結婚。みんな高いときに勝って安いときに売ってしまう。相場変動に惑わされずに持ち続けたらリターンは高い)
    ⑤過大な借り入れ(倒産件数のほとんどは過大債務)
    ⑥単純に楽観的(投資は常に客観的で現実的に)
    ⑦プライドが高い(投資家は自分を常に過大評価している)
    ⑧感情的(感情は投資の大敵)
    ➡投資家が期待リターンを実現できるほど株式を長期保有できるか。どのように市場を認識し、どう反応するか。
    投資の成功は知的能力(企業の財務諸表分析と情報収集)と情緒(市場の暴落や暴騰といった極端な場面で冷静さを保てるか)に依存する

    成功の3つの要素
    ①体力
    ②知力
    ③感情力をコントロール (飛行機が落ちるか落ちないかは乗客には何にも関係ない)

    インデックスのメリット!
    ①相対的に高いリターン(80%のファンドマネジャーは負ける)
    ②低コスト(年率0.1%の管理費)
    ③便利・・・・あまり運用実績を気にしなくていい)
    ④不安や後悔が少なくて済む
    ⑤運用目的、長期投資方針といった最重要課題にだけ集中できる

    ETF(上場投資信託)

  • 投資に関する名著。アクティブファンドの勝率は低く、インデックスファンドを推奨する一冊。各種データも豊富。
    金融機関とのかかわり方、コストの考え方、401kの活用法、老後の資産運用法など各切り口からの記載もある。
    <メモ>
    ・プロのテニスは勝つために行ったプレーで結果が決まる「勝者のゲーム」であるのに対し、アマチュアのテニスは敗者がミスを重ねることによって決まる「敗者のゲーム」。戦争も他の条件が等しければ戦略上のミスを最小にするほうが勝つ敗者のゲーム。ゴルフも同じ。
    ・そもそも投資はゼロサムゲーム以下の全体としてはマイナスとなるネガティブサムゲーム。手数料やマーケットインパクトなどを考慮すれば、全体としてはマイナスサム。
    ・長期的には運用成績は平均へ回帰する。投資で成功するうえでの最大の課題は感情をコントロールすること。
    ・投資の成功は投資家の知的能力と情緒面の能力に依存する。知的能力とは財務諸表分析能力、情報収集と活用、個別情報を判断資料に統合する能力である。情緒的能力とは、市場の暴騰・暴落といった極端な場面で冷静さを保ち合理的な判断をなしうる自己抑制能力である。
    ・インデックスファンドに代わるものとしてはETF。定期投資には向かないが、保有のコストはすごく低い。
    ・効率性が落ちる市場では、アクティブ運用が勝つ可能性も出てくる。
    ・回避できないリスクは市場全体に固有のリスク。
    ・年に一度、時間をかけて自らの長期運用目的、財産状況、支払い責任、目標と比較した運用実績などを検討することで、投資の目標達成に一歩近づく。資産配分実績をチェックし、基本方針とのずれを修正する機会となる。自分の全体の財務状況も検討すべき。

  • 確かにプロが跋扈する(ちょっと書き方変だけど)世界で素人が勝つことはまずない。そのあたりを謙虚にしないとと思わせられる。と同時にプロも大したことないことも感がられた。所詮「予想」の世界だから。

  • ・インデックス投資がよい。アクティブファンド投資は市場に勝てない。
    ・手数料もある
    ・投資は敗者のゲーム、ミスしたら負け。だから市場に投資
    ・プロが負けるのに勝てるわけがない。上がると買い下がると売ってしまう。投資タイミングと銘柄でなく、分散してリスク低減
    ・401kがベスト。非課税。天引き+長期複利の力は絶大。すぐやるべき

  • 大崎Lib

  • アマチュアテニスでは勝敗は自滅が少ない方が勝利する。
    投資の世界も機関投資家が9割以上を占め、良い成績を出すためには相手のミスに如何にすばやく攻め込むかが勝負を分けるようになった。
    わずか数日でも投資のベストタイミングをのがすと利益が大幅に減ってしまう。
    ベストタイミングの判断はほとんど不可能である。

  • インデックス投資を行う根拠として読んで理解しておきたい本。
    ロジカルでいい。

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著者プロフィール

ホワイトヘッド財団理事長
1937年生まれ。資産運用分野における世界的重鎮。エール大学卒業。ハーバード・ビジネススクールで最優秀MBA、ニューヨーク大学でPhD取得。1972年にグリニッジ・アソシエーツを設立。以後、30年にわたり代表パートナーとして、金融会社、投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングで活躍。2001年6月、代表パートナーを退任。この間、全米公認証券アナリスト協会会長などを歴任。

「2018年 『投資の大原則[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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