敗者のゲーム〈原著第6版〉

制作 : 鹿毛 雄二 
  • 日本経済新聞出版社
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532356286

感想・レビュー・書評

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  • 自分の資産運用を考える人は、是非読んだ方が良い本です。

    ↓↓↓

    ・一般的に勝敗を決めるゲームには、「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」がある
    ・「勝者のゲーム」は自らが勝ちへの一手をする事で、勝ちに至るゲームである
    ・「敗者のゲーム」は相手が負けへの一手をする事で、勝ちに至るゲームである
    ・投資市場においては、50年前は「勝者のゲーム」であった。現在は「敗者のゲーム」となってしまった。
    ・理由は市場参加者の90%以上がプロ投資家となり、それぞれが極めて優秀であるが故に、相手の失点でしか収益を上げる事が出来なくなってしまった。

    ・投資はゼロサムゲームではなく、マイナスサムゲームである。税金が引かれる為である。
    ・市場価格とは、プロ投資家の総意の価格である。
    ・故に税引き後でも市場を上回るリターンを得る事は極めて難しい。

    ・オススメの投資は、10年以上の資産運用を意図するならば、投資信託のインデックスファンドに投資する事である。
    ・アクティブファンドの投資信託はオススメしない。市場の総意に勝てる確信があるならば、行っても良い。

    ・個人投資家にとって最大の敵は、進行するインフレである。
    ・日本のインフレターゲットである、年利2%のインフレが今後平均して進行した場合、資産の購買力は36年で半減する。
    ・進行するインフレ以上のリターンを維持する必要がある。その為に貯金、日本国債投資では必要なリターンは維持出来ない。

  •  長期投資の最も効率的な選択とは何かについて学ぶことができる。ランダムウォーク理論に基づいた著者の考えは理にかなっており、バフェットの投資理論と通じるものがある。
     長期投資のバイブルにしていきたい。

  •  資産運用の勉強を行う際、色々な本やネット上の紹介でこの本のことが書かれており、興味を持ち本著を購入した。

     この本は確定拠出年金(401k)や非課税投資講座(NISA)等に加入した際の資産運用の考え方について書かれている。特にインデックスファンドを強く推しており、その理由も詳しく書かれている。

     福利の効果や運用の基本的な考え方などをたとえ話等を交えて書かれており、大変わかりやすかった。

     例えばテニスゲームを例に、「プロは得点を勝ちとるのに対し、アマはミスによって点を失う」として、これはそのまま投資の世界にも当てはまると書いてあった。
     つまり個人投資家は株やFXなどで勝つことは難しく、損失を少なくすることで結果的に資産を築くことができるとのこと。特に長期運用を前提とする場合、福利効果によりその効果は増大するとのこと。

     この本は投資信託による資産運用を始める前に一度読んでおくとよい。知識としてあるだけで運用に対する取組方が変わると思う。(私自身がそうなので・・・)
     特に会社から確定拠出年金への加入を勧められた方や20~30代の方はこの本を読むことを強くお勧めする。

  • それでも人は感情で投機をする。
    投資の心構え、株式市場に個人が投資する前に読みたい一冊。
    プロに個人投資家は勝てない。また、勝つ必要もない。
    歴史が全てを事実を証明する。
    この手の書の源流であり、近年も改定加筆されている良書。

  • 資産運用の古典として著名な本の、時代に併せて改定された2013年発売の第6版(日本の発売は2015年)。情報革命真っ只中の現在、情報を先んじる優位性もよりイーブンに近くなり、割安株発見のチャンスもさらに少なくなったと思われる。米ヘッジファンドではインターネットのケーブルの速度の争いにもなったようだ(笑)。本書が解説するインデックス投資の優位性はさらに増しているのではないだろうか? インデックス投資の手法は語り尽くされた感もあり、正直新味は少ない。しかし良心的な投資哲学の本として、やはり価値が高い。

  • 資産は全部株でいい
    株を買って保有し続けろ

  • 自分自身で理解できないことはしない
    401k(確定拠出型年金、非課税投資口座)
    機関投資家の数自体が膨大で能力が高いからこそ、資産運用が敗者のゲームとなった。

    プロは得点を勝ち取るのに対して、アマはミスによって得点を失う。
    ➡素人はミスを少なくすることを目指すべき
    平均への回帰=平均から大きく離れた数字をたたき出しても、長期的には平均値が多く出る。
    ポートフォリオ回転率100%(株を1年もつこと)
    取引コストを買いに1%、売りに1%。投信手数料1.25%
    ➡平均的なファンドコスト3.25%
    ファンドマネジャーは3.25%以上の実績が必要
    つまり市場を34.1%上回る成績が必要
    投資とは敗者のゲームである。
    投資に勝つためには長期投資の明確な目標設定に集中し、目的を実行するために合理的かつ投資政策を選択して忍耐強くやること(市場高騰、暴落時に冷静さを保つこと)

    運用機関の問題点
    ➡市場に勝てる商品を提供してこなかったし、これからも無理だろう
    ➡短期収入の思考が強まってきた
    ➡運用アドバイスの重要性を見失った
    歴史的には
    市場がそこから回復する最初の1週間に大部分のリターン獲得できるし、タイミングを逃したらほとんど利益がない。
    感情をコントロールすることがとても大事
    損を出さないこと=ミスを防ぐこと。
    よくある失敗
    平均への回帰という原則を忘れる。
    統計を無視して考える
    価値が続くとそれが続くと思いこむ
    現実を無視する
    新しい情報に過剰に反応する
    自分はほかの投資家よりも多く知っていると錯覚する
    チェックリスト
    ①むやみに頑張りすぎる
    ②リスクを回避しすぎる(債券や短期資産に偏る)
    ③忍耐力の不足(毎日の株価の動きを注目しても意味がない。四半期に1回で十分)
    ④投信への投資は10年に1回以上入れ替える(これはデートでなく結婚。みんな高いときに勝って安いときに売ってしまう。相場変動に惑わされずに持ち続けたらリターンは高い)
    ⑤過大な借り入れ(倒産件数のほとんどは過大債務)
    ⑥単純に楽観的(投資は常に客観的で現実的に)
    ⑦プライドが高い(投資家は自分を常に過大評価している)
    ⑧感情的(感情は投資の大敵)
    ➡投資家が期待リターンを実現できるほど株式を長期保有できるか。どのように市場を認識し、どう反応するか。
    投資の成功は知的能力(企業の財務諸表分析と情報収集)と情緒(市場の暴落や暴騰といった極端な場面で冷静さを保てるか)に依存する

    成功の3つの要素
    ①体力
    ②知力
    ③感情力をコントロール (飛行機が落ちるか落ちないかは乗客には何にも関係ない)

    インデックスのメリット!
    ①相対的に高いリターン(80%のファンドマネジャーは負ける)
    ②低コスト(年率0.1%の管理費)
    ③便利・・・・あまり運用実績を気にしなくていい)
    ④不安や後悔が少なくて済む
    ⑤運用目的、長期投資方針といった最重要課題にだけ集中できる

    ETF(上場投資信託)

著者プロフィール

ホワイトヘッド財団理事長
1937年生まれ。資産運用分野における世界的重鎮。エール大学卒業。ハーバード・ビジネススクールで最優秀MBA、ニューヨーク大学でPhD取得。1972年にグリニッジ・アソシエーツを設立。以後、30年にわたり代表パートナーとして、金融会社、投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングで活躍。2001年6月、代表パートナーを退任。この間、全米公認証券アナリスト協会会長などを歴任。

「2018年 『投資の大原則[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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