No.1アナリストがいつも使っている投資指標の本当の見方
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2015年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532356446
作品紹介・あらすじ
どの指標が有効かは、投資期間や投資環境、景気局面によってまったく異なります。本書は、どのような期間で投資するときに、どのような指標を、どのように組み合わせて銘柄を選んでいくべきか、プロのノウハウをもとに解説します。
感想・レビュー・書評
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投資指標の見方使い方
がよくわかります。
実践的でわかりやすい
指南書です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良書。単なる指標の解説ではなく、背景にある考え方なども解説。
景気循環の各局面において、役に立つ割安指標(PER、PBR、PSRなど)が違ってくる、という第2章の話が、とくに役立ちました。 -
株式投資はまず投資期間を決め、それに応じてどの指標でスクリーニングしていくかを解説。
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投資期間を決めることが最初。
1年未満、3年以内、7年以内、7年以上の長期。
単純な手法が高い成果を生む。
年末に低PBR銘柄2割に投資する。話題を追わない。
ハーディング=人と同じような行動をすると安心感がある=その分、高いものを買うことになる=安心感の見返りに見えないコストを払う=単純な手法ほどブルーオーシャンになりやすい。
低BPRの銘柄。
投資利回り、クイックコンセンサスと会社発表の利回りを比較する。
PER=株価利益率。
短期投資は場面で使う指標が違う。
低迷期~上昇期はPBR、拡大期はPER、拡大の後半は高ROE、下降期は低PBRと自己資本比率。
リバーサル投資とモメンタム投資。今の傾向が続くか反転するか。アメリカでは1年間ならモメンタム。
中期投資ではPERを中心に=リバーサル
バリュートラップ=株価が下がって低PERでなくなること=に注意。
超長期投資は低PBRで。0.8倍以下、自己資本比率が業界2割以下を除く、黒字予想、配当利回り2%以上。
3~7年以内。
低PBR銘柄でFスコア戦略。7点以上のもの。
1,ROA=予想営業利益がプラスなら1点。
2,ROAの改善=予想ROAが実績ROAを上回っているか
ROA=営業利益/総資産
3,予想営業利益率(売上高利益率)が前年実績より高ければ1点。
4,予想営業利益+予想減価償却費がプラスなら1点。
5,キャッシュの改善=総資産に対するCASHの割合が前年より予想が高いか。
6,予想と前年実績で、有利子負債/総資産が改善されていれば1点。低くなれば改善されている。
7,予想資産回転率(予想売上高/実績総資産)が改善されていれば1点。高くなれば改善されている。
8、営業キャッシュフローが営業利益を上回っているか。
9,前年度に普通株を発行したか。発行していなければ1点。 -
著者は日経ヴェリタス人気アナリストランキング・クオンツ部門で2002年から2015年まで14年連続1位を獲得した有名アナリスト。
投資指標の見方は短・中・長期によっても業種によっても違う。
Fスコアについても詳しく説明されている。
数値だけではなくあらゆる方面から考慮し、地味ではあるがとても信用性がある。
優良銘柄をじっくり選ぶ際の重要な目安を知ることができた。
図書館で借りたが直ぐに購入。