投資の大原則 第2版: 人生を豊かにするためのヒント

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532357856

作品紹介・あらすじ

つみたてNISA、iDeCoにも最適。
100年人生時代、一生お金で困らないためのノウハウを満載!

『ウォール街のランダム・ウォーカー』のバートン・マルキールと
『敗者のゲーム』のチャールズ・エリス、
2人のカリスマによる「長期投資のバイブル」を全面改訂。

本書では「Keep it Simple」を合言葉に、その投資手法をKISS Investingと名づけ、
5つのルールをあげている。

-できるだけ若い時から計画的に貯蓄に励む
-政府や企業の貯蓄優遇や課税軽減制度を最大限に活用する
-インデックスファンドで広範な分散投資を図る
-リバランスを通じて資産配分を守り続ける
-市場価格の変動に惑わされない

このシンプルな投資を実践するための手順を様々な事例やエピソード、
最新のデータを駆使して解説する。

第2版では、データを最新のものにアップデート。
さらに、この投資手法がリーマン・ショックなどの異常事態でも
有効に機能することを検証した。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    タイトルの通り、投資に関する基礎が集約されている1冊でした。
    本書は、「投資で大儲けしよう!」といった短期的な内容を紹介しているわけではなく、「地味ではありながらも長期的に資産を形成していくための投資法」について書かれていました。
    僕自身、株式投資を一切やった事がないのですが、そんな僕でもしっかり腹オチできたぐらい分かり易くまとめらていました。
    ※ちなみに作中にもありましたが、長文になりすぎないよう、修飾的な文を削ぎ落としているらしいです。
    外国の本によくある冗長な構成とは違い、本書は余剰な文章が殆どなくて、内容・構成ともに必要最低限にまとめられていたので、その点も含めてとても読み易く感じました。


    本書では、株式投資においても1社1点買いではなく、分散投資やインデックスファンドを推奨していました。
    手法としては、「ドルコスト平均法」や「リバランス」などを推奨していた為、投資の素人でも安定して長期的に運用する事が出来そうだな~と、読んでいて思いました。
    ちなみに、ウォーレンバフェットのような一点買いの投資手法は、本当に才能や運に恵まれている「限られた人間」だけが行なえるものらしいです。
    リターンも大きいですがリスクも大きいため、「投資ではなく投機である」と本書では書かれていました。
    自分のことを変に過信せずに「僕にはバフェットレベルの才能がそもそも無いんだ」と割り切って、より確実性のある投資を行なうようにした方が良いのかもしれませんね。

    余談ですが、、、、
    「投資」ってどこかチョイ悪で、且つインテリジェンスな雰囲気を醸し出してますよね。
    「投資をやっている俺カッケー」とか、「今の時代、投資をやっていないなんてありえない」とか、とにかく「投資をやらなくちゃいけない」という風潮がある気がします。。。
    (かく言う僕も、「投資やってる人かっけー」なんて思っている内の一人です。笑)
    しかし、あくまで個人的な意見ですが、「投資はどこまでいってもギャンブルにすぎない」とも思っています。
    なぜなら、自分の能力を過信した余りに大切なお金をスってしまうリスクも有りますし、金額によっては自身の人生を壊してしまいかねない損失をするリスクもあるわけで・・・
    ですので、雰囲気や世間の風潮に流されて投資活動をせずに、「自身の人生における資金確保・資産運用を目的として、(必要であれば)投資を行なう」というブレないスタンスは維持した方が良さそうです。
    何にせよ、「手段を目的化しないこと」という単純なルールを守って投資を始めるべきですね。

    投資に関しては全くのド素人である僕からしても、とても読み易く理解し易い1冊でした!
    「インデックス投資」は地味な投資法なので少々我慢が必要そうだとも思いましたが、手堅く資産を増やしたい人には向いているのかも。
    ただ、インデックス投資によるリスクについてはそれほど述べられていなかったので、そのあたりは勉強する必要がありそうです。

    とにかく、まずはチャレンジしてみようかな~



    【内容まとめ】
    0.投資で長期的に成功する4つのカギ
    ・分散投資
    ・リバランス
    ・ドルコスト平均法
    ・インデックスファンド

    1.インデックスファンドが一番!
    集中して投資するのではなく、バランスの取れたやり方、すなわち投資先を広く分散する事が大切だ。
    基本は、手数料の安いインデックスファンドを使う事だ。
    簡単な投資方法であるインデックス投資は、一般的にいえば、個々の株や債権に投資するアクティブ運用ファンドよりもリターンは高い。

    そして余った資金で、ちょっとした趣味として「マーケット・ゲーム」を楽しめばいい。

    2.まず貯蓄から始めよう。
    節約をすれば、あとでひどい後悔をすることはない。
    また、節約は精神的にも良い。つましく暮らしている間も、またその後においても、節約は心を穏やかにし、また目標通り節約ができると達成感がある。
    そして、将来の選択肢が広がる。

    3.ドルコスト平均法(=定期定額投資)
    一定金額を毎月ごとに定期的に投資すると、確実に株価が安い好条件の時に当たる。
    価格が低い時に多くの株式が買え、高い時には少ししか買わずに済む。
    分散投資の原則として、投資対象は勿論、「時間・時期」というものも分散したほうがリスクヘッジとなる。

    4.「KISSポートフォリオ」9つの基本ルール ※下記に詳細を記載。
    ・若いうちから貯蓄する。
    ・保険は最低限かけておく。
    ・短期投資はNG
    ・リスク分散のためにも、インデックスファンドを活用しよう。



    【「KISSポートフォリオ」9つの基本ルール】
    1.お金は若いうちから定期的に貯めよう。
    若いうちから節約に努め、一定額をコツコツ貯め、それをできるだけ長期間続ける。
    裕福になるための唯一の方法は、少しずつ貯めていくだけだ。

    2.会社と国に資産形成を手伝ってもらおう。
    会社が負担する確定拠出年金を利用すること。
    →自分の退職金はどうなってる?!

    3.不時の出費に備えて、現金はある程度用意しておこう。
    すぐに引き出せるお金は別に取っておく必要がある。

    4.保険をかけているか確認する。
    あなたが一家の稼ぎ手で、配偶者と子供を養っているのなら、シンプルでコストが低い生命保険に入った方が良い。

    5.分散投資をすれば心配の種が減る。
    資産は広い範囲で様々なものを持つのが良い。

    6.カードローンは使わない、に尽きる。

    7.短期投資への衝動を無視しよう。
    投資家の最大の失敗は、衝動に駆られて冷静さを失うことと、群衆心理に流されることだ。
    極端な暴落や暴騰の時、周りの人たちが皆パニックに陥っても、あなたはうろたえずに何もしないこと。
    ひたすら長期投資をしっかりと見据えることが大切。

    8.低コストのインデックス・ファンドを使う。
    インデックスファンドは手数料が安く、殆どの経費を抑えられ、その上で不必要な税金も払わなくて済む。

    9.ベンチャーやヘッジファンドのような「目新しい商品」は避けたほうがいい。


    【引用】
    第1章 まず貯蓄から始めよう
    第2章 シンプルな投資法
    第3章 一に分散、二に分散、三に分散
    第4章 大きな失敗を避けよう
    第5章 私たちが勧めるKISSポートフォリオ
    第6章 暴落期でもあてはまる大原則


    この本は、皆さんが貯めたお金を何倍かにして目標額に達するようにお手伝いをする道しるべだ。
    投資の第一歩は、お金はいつ必要となるか、どのくらいの投資リスクなら我慢できるかといった質問に皆さん自身が答えることから始まる。


    p5★
    ・インデックスファンドが一番!
    集中して投資するのではなく、バランスの取れたやり方、すなわち投資先を広く分散する事が大切だ。
    また、コストが低いものを選ぶこと。手数料は高ければ高いほど、あなたの取り分が減る。


    p10
    ・お金を運用するための3つの重要な問題
    資産配分
    →株式や債権といった資産を、長期的にどういう割合で持っているのが望ましいか?

    マーケットタイミング
    →長期的に決めた資産配分比率を維持しながら、短期的に特定の資産を売買すること。

    銘柄選択
    →具体的にどのような銘柄の株式や債権を組み入れるか?


    p30
    ・まず貯蓄から始めよう。
    節約をすれば、あとでひどい後悔をすることはない。
    また、節約は精神的にも良い。つましく暮らしている間も、またその後においても、節約は心を穏やかにし、また目標通り節約ができると達成感がある。
    そして、将来の選択肢が広がる。


    p35★
    ゆっくりと、かつ確実にお金を貯める秘訣は、再投資(複利)にある。


    p36
    ・72の法則
    8%のリターンがあるとして、資産が倍になるには何年かかる?
    →9年(72÷8=9)

    年利3%だと、何年で資産を倍にできる?
    →24年(72÷3=24)

    「4年で倍にします」という投資話を持ち込んできた場合、その人は一体何%のリターンを約束した事になる?
    →18%(72÷4=18)


    p40
    投資をするのにタイミングは大切だ。
    しかし、タイミングよりもいつから投資を始めるかという方が重要だ。
    現実にお金を貯めるには賢くなければならない。


    p50
    ・税優遇策をフル活用する。★
    税金のかからない様々な制度や方法を活用しよう!
    税金を節約する事が、家計運営の大切なポイントとなる。税金を節約すれば、それを蓄えて投資に回せる。

    →節税のための勉強はmust!!!!
    →そもそも、自分は守る事ができる「無駄な出費」を現在どれだけ搾取されてるの?!


    p60★
    基本は、手数料の安いインデックスファンドを使う事だ。
    簡単な投資方法であるインデックス投資は、一般的にいえば、個々の株や債権に投資するアクティブ運用ファンドよりもリターンは高い。

    では、投資のプロが市場平均(8%)に負けるのか?
    実際のところ、経費を差し引く前は同じ程度の実績は上げている。
    しかし、自社の運用手数料や売買コストの分で、どうしても市場に勝てない。


    p75
    ・債券市場でもインデックス投資に軍配。
    株式市場でインデックスファンドが有利なら、債券市場ではインデックス運用はより有利といえる。
    こちらでも、リスク分散させることが賢いやり方であり、インデックスファンドのほうが成績が良いことが実証されている。


    p81
    あなたが市場に勝つ確率は、競馬やカジノで勝つ確率よりは高い。
    しかし退職後に備えての大切なお金は、やはりインデックスファンドに投資することを勧める。
    余った資金で「マーケット・ゲーム」を楽しめばいい。


    p89
    ・自分の身は自分で守る。投資は常に分散投資だ。
    分散投資とは具体的にどうすれば良いのか?
    1つや2つの企業ではなく、何百にも及ぶ様々な銘柄に投資をすること。
    →成功の秘訣はインデックス型の投資信託にある。


    p95
    ・ドルコスト平均法
    =定期定額投資。
    一定金額を毎月ごとに定期的に投資すると、確実に株価が安い好条件の時に当たる。
    価格が低い時に多くの株式が買え、高い時には少ししか買わずに済む。
    分散投資の原則として、投資対象は勿論、「時間・時期」というものも分散したほうがリスクヘッジとなる。


    p112
    ・自信過剰ほど怖いものはない。
    人間はいつも合理的に行動するわけではない。
    私たちはとかく自分の考えに自信を持ちすぎたり、思い込みすぎたり、群衆心理に走る傾向がある。

    自信過剰による大失敗を避ける第一歩は、自分の能力を過信していることを自覚すること。

    人は数字で示されると安心してしまう。
    景気が良いと投資家はどんどん楽観的になり、知らず知らずのうちにリスクを取り、そして自信過剰になって幸せな気持ちになる。
    こうしてバブルは膨らみ、いずれ崩壊する。


    p134
    ・9割方の個人投資家の役に立つ「KISSポートフォリオ」→KISS:keep it simple,sweetheart

    ・9つの基本ルール
    1.お金は若いうちから定期的に貯めよう。
    若いうちから節約に努め、一定額をコツコツ貯め、それをできるだけ長期間続ける。
    裕福になるための唯一の方法は、少しずつ貯めていくだけだ。

    2.会社と国に資産形成を手伝ってもらおう。
    会社が負担する確定拠出年金を利用すること。
    →自分の退職金はどうなってる?!

    3.不時の出費に備えて、現金はある程度用意しておこう。
    すぐに引き出せるお金は別に取っておく必要がある。

    4.保険をかけているか確認する。
    あなたが一家の稼ぎ手で、配偶者と子供を養っているのなら、シンプルでコストが低い生命保険に入った方が良い。

    5.分散投資をすれば心配の種が減る。
    資産は広い範囲で様々なものを持つのが良い。

    6.カードローンは使わない、に尽きる。

    7.短期投資への衝動を無視しよう。
    投資家の最大の失敗は、衝動に駆られて冷静さを失うことと、群衆心理に流されることだ。
    極端な暴落や暴騰の時、周りの人たちが皆パニックに陥っても、あなたはうろたえずに何もしないこと。
    ひたすら長期投資をしっかりと見据えることが大切。

    8.低コストのインデックス・ファンドを使う。
    インデックスファンドは手数料が安く、殆どの経費を抑えられ、その上で不必要な税金も払わなくて済む。

    9.ベンチャーやヘッジファンドのような「目新しい商品」は避けたほうがいい。


    p170
    投資の大原則は、市場が大きく変動する時にこそ一段と輝きを増す。
    市場の短期的な上下は真のリスクではない。
    相場を見ながら売買することは、失敗の最大の原因だ。
    下がった時に買い、上がったら売ろうと相場を張る投資家は、しばしば「天井で買い大底で売る」といった最悪の判断をしてしまうものだ。


    p176
    ・リバランス
    定期的に、たとえば年に一度、保有資産全体の中での株や債券の配分比率をチェックして、当初定めた比率に戻すよう売買すること。


    p189★★
    ・投資で長期的に成功する4つのカギ
    1.分散投資
    2.リバランス
    3.ドルコスト平均法
    4.インデックスファンド


    p190~★
    ・まとめ
    一喜一憂しない精神と、周りの意見や雰囲気に流されない気持ちが必要!

    5つのポイント
    1.若いうちから貯蓄を始めて、定期的に続ける。
    2.会社の福利厚生などの制度をフル活用すること。
    3.投資コストの低い「インデックスファンド」を資産タイプごとに選んで分散を図る。
    4.自分にあった資産配分を維持するために、年1回「リバランス」する。
    5.長期投資!!経費削減のため、また投資の失敗防止のためにも、市場の値上がりや値下がりに一喜一憂しないこと!

  • アメリカでの話を中心に書かれている本。

    主に言っていることは、若いうちから貯蓄を始め投資に回すことで、より多くのリターンが得られる。

    投資するものはインデックスファンド。アクティブよりリターン率が高い。
    複雑な世の中で個人投資家が、株価の動きを予測するのは不可能。株価はランダムに動く。

    分散投資をすること。株や債権。他の国の株や債権を含んだインデックスファンドをすすめている。
    年齢に応じて待つ比率を考えなおす。

    年に一度は資産配分を見直し、リバランスを行う。
    そうすることで、リスクを減らすことができる。

    自分で決めた投資方法を守り、市場の動きは気にしない。

    なるほどと思うところもあったので、参考にしたい。

  • この本はとにかく1日でも早く読むことをおすすめする。ドル・コスト平均法、複利の考え方は義務教育ですべきレベル。これから投資を始める人はシンプルで明確な指針を知ることができる。ところどころ理解しにくい点もあるが、そこはいったん置いておいてまずは愚直に本書のオススメルールを実行していくのが良いかもしれない。投資を少し経験している人は、聞いたことのある話も多い。自分のポートフォリオを見直すつもりで読むと参考になる。そして5年に1度くらい本書を読み返したい。

    印象的だったのは、これだけシンプルなルールを打ち出しているものの、どこまでリスクを許容できるかは人それぞれであるという点。
    "「儲けたい」と言う気持ちと、「よく眠りたい」と言う気持ちの兼ね合いを考え、自分の性格を自覚し、どの程度ならよく眠れるかを考え、その水準まで資産の中の株の割合を減らすことだ。"152

    個人的にはここでこそ経験値がものを言うように思う。市場の上下に完全な無心ではいられない。何回かの小さなヤッチマッタを繰り返して自分の快適ゾーンを探るしかないように思うし、結構ここが長期に投資に参加するためのミソなんじゃなかろうか。生きている間にリーマンショック級の混乱をまた経験する覚悟は必要だろう。そのときに精神が耐えうるポートフォリオは自分で考えなければならない。

    本書ではアクティブファンドはとにかくボロクソに言われているけれど、世のファンドマネージャーはなんて反論するのだろう。本書でも世の中的にもインデックスファンド一択!という感じだが、それに素直に乗っていいのかは正直まだよくわからない(まだ自分の知識不足)。みんながインデックスファンドを買うようになったらどうなっちゃうの?とか、そんなにインデックスファンドは素敵なのになんでアクティブファンドは(入れ替わりがあるとはいえ)、そのものはなくならないの?とか、色々気になってしまった。これからまた色々勉強しよう。

    ・お金は若いうちから定期的にためるべし(今すぐに始めること)
    ・不時の出費に備えて現金は用意しておくべし(目安6ヶ月。でも個人的には2年くらいは欲しい)
    ・とにかくインデックスファンドを買うべし。(債券もポートフォリオに加えることを検討しよう。30代20%、40代35%、50代50%くらいが今の自分の考える許容度かな。少々保守的に)
    ・リバランスすべし(ということは自分の資産比率を持ってないとあかん)
    ・ドル・コスト平均法(定期定額長期積み立て投資)を行うべし(これも時間との闘い。一刻も早く始める)
    ・72の法則。72を利回りで割ると資産が倍になるまでの期間がわかる(利回り4%であれば、72÷4=18年かかる)

  • SNSが普及し安っぽい投資話が溢れる今、ここまで原点に立ち返って真実を語ってる本は珍しいんじゃないかと思う。これって本当に、親が愛する子供のために教える内容だなと。
    どちらかというと苦しい家庭で育った私に施されたお金にまつわる教育は「貯めろ」「今日の1000万より10年続く50万」だった。要約すると泡銭を信じるなってこと。投資という二文字が持つ印象を根底から変えて現実に落とし込んでくれる本だと思う。
    『彼らは市場に勝てない。彼ら自身が市場だからだ。』そらそうだ。

  • 投資を行うにあたっての、心構えと原則について記されています。
    主張の背景・根拠についても、初学者に分かりやすく記されていると思います。

    20代の今、この本を読めて良かったと感じました。
    やはり、複利は偉大です。
    1日あれば読めてしまうぐらい、読みやすい本でした。

  • 投資の世界を代表する本、「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者バートン・マルキールと、「敗者のゲーム」の著者チャールズ・エリスの共著。高校でこの本を読むことを義務化するといいとあったが、本当にその通りだと思う。それほど、投資について知っておくべきことが書かれていた。

    ○学んだこと
    ・資産配分、マーケット・タイミング、銘柄選択の中では、資産配分が特に重要

    ・投資は若くから始めた方がよい結果がでる。どんなに相場が悪くても。

    ・投資は、常に分散投資。すべての資産を集中的に投資してはいけない。自社株に投資したが、倒産してしまい、資産がなくなってしまった事例がある。

    ・どんなに大暴落があっても、市場から退場してはいけない。世界の株式市場が底を打ったとき、市場にいるべきその時に、高値で株を売ってしまうことになる。

    ・本当に大事なことは、今日や来月や来年の株価ではない。退職してから必要なお金を準備するために株を売るとき、その価格が問題となる

    ・ミスター・マーケットがあなたを大胆にさせたり、落ち込ませたりしようとする、その計略に乗ってはいけない。

    ・著者2人が勧めるのは、2つの広範囲のインデックス・ファンドに限って投資をすること──全世界株式市場対象のインデックス・ファンドと全債券市場対象のファンドだ。もし、全世界株式インデックス・ファンドに投資しないのなら、投資額の半分を全市場型アメリカ株インデックス・ファンドにし、残りの半分を外国株インデックス・ファンドにすることを勧める。

    ・2009年までの10年間は、先進国市場の平均リターンはほぼないが、新興国市場の年平均リターンは10%だった。どの市場が儲かるかはわからない。

    ・リバランスはすごく重要。年1回行う事でリターンが増える。なぜなら、値上がりしたものを売り、安くなったもの買っているから。株式と債権の配分比率が変わってしまったら、購入分から変える。差がかなり離れている場合は、売却して購入する。

    ・米国株のリターンがない(リーマンショックを含めた)期間でも、リバランスをしていたら10年で2倍になっている

    ・バートン・マルキールが長年にわたって勧める 50 代の投資家の分散投資の割合

    33%が債券、 33%が米国株、 17%が米国以外の先進国株、 17%が新興国株

    チャールズ・エリスは、初心者は債券比率 20%から始めるとよいと考える。人によってどこまでリスクをとれるかは違うので、自分に合った配分を考えること。


    ・長期投資で成功するカギ
    1 分散投資
    2 リバランス(定期的にチェックし、1度決めた分散比率に戻すこと)
    3 ドルコスト平均法
    4 インデックス・ファンド
    忍耐力と継続こそ大事。長期方針を立て、しっかり実行すれば、成功は間違いないだろう。

  • インターネットで投資関連の情報を集めている際、初心者には必読の書と推薦されていたので、購読。
    専門用語の数少なく、具体的な指南もされていたためこれから投資を始めていく人々にとって非常に参考になる本だった。しかし、この本の推薦する投資方法は長期投資を主としており、老後の資金のための投資手法の提案なので短期的に稼ごうとする方法論を語るものではなかった。
    ただ、本書の中でも述べられているが現在トレーダーと呼ばれる仕事を生業としている人々が普段我々が目にしているマーケット情報をどこよりも早く仕入れマーケットの資金を動かしているにも関わらず負けが込んでいる人々が大半だとあることなどからも、この本を読み終えた後には短期投資で儲けるなどたまたまであり、儲けではなく将来への蓄えとして投資をするべきだと考えさせられる。

  • 賢明なる投資家になりたいのであれば必ず読むべき一冊。著書に書いてあるおすすめの本も読めばかなり投資に対するポジティブな思考が学べる。

  • 「投資の大原則」のタイトル通り、
    投資で確実に成果を上げるための外せないポイントについて、簡単にわかりやすく書いてある。

    とはいえ、投資をやったことのない人が読むには少しわからない単語が頻出であるうえに、基本的な用語の説明はあまりない。
    投資はやってるけど「これで良いのかな?」と不安を抱えるビギナーにはちょうど良い。

    投資本によくある「あなたも億万長者になれる!」みたいな怪しげなものではなく、普通に老後も暮らしていくために最低限お金を有効的に増やしていきましょうよ、、、と語りかけてくるような内容。
    堅実に投資を続けるための教科書である。

  • 絶対にカードローンしないこと。
    72の法則。(お金が2倍になる年×リターンの年率)
    国内普通株ファンド手数料0.2%以下にする。
    資産配分リバランスする。

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著者プロフィール

プリンストン大学名誉教授
1932年生まれ。プリンストン大学経済学博士(PhD)。同大学経済学部長(1974-75、77-81)、大統領経済諮問委員会委員(75-77)、エール大学ビジネススクール学部長(81-88)、アメリカン証券取引所理事などを歴任。世界的な投信会社バンガードの社外取締役としても活躍。

「2023年 『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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