100歳までの長期投資: コア・サテライト戦略のすすめ
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2007年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532490096
感想・レビュー・書評
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ライフワークにおける60歳後
プレ・リタイアメント前期:再任用などで、ある程度生活費の足しになる仕事をする
後期:社会とのつながりを維持するために、何かしらの活動をする。
定年後は今までできなかったことをする時期ではない。自分が求めていることをする。そのためにも、お金より先に人生の目標を見つける。
リターンはコントロールできないが、リスクはコントロールできる。それには分散投資と長期投資が必要。
普通の投資信託は手数料が高い。ETF(上場インデックス投資)がおすすめ。買ったら長期に渡って持ち続ける。
インフレ傾向であれば株式が、デフレ傾向であれば債権のリターンが強い。
効率的フロンティアに基づく3つの基本ポートフォリオ
ハイリスクハイリターン型→国内株式40%,外国株式40%,国内債券20%
ミドルクラス型→国内,外国株式25%ずつ、国内債券50%
ローリスクローリターン型→国内,外国株式10%,国内債券80%
大切なのは、ライフステージに合った(投資に回せる額と、何歳のときにいくら使いたいか)投資を行うこと。
金融資産全体をコアとサテライトに分ける。
コアはライフステージや、資産に基づいた戦略的な買い方を目指す。(守り)インデックス運用
サテライトは、リターン向上のための攻めの買い方。(市場のタイミングや個別銘柄の選択)。戦術的。アクティブ運用
コア運用はインデックス。指数は、とにかく多くの銘柄を組み込んでいる指数を使う。
リバランスは多くても年1回程度、また、5%程度のずれならリバランスを行わないと決めておく。
投資方針書を書こう。
株式の価値=配当金÷(割引率ー成長率)
→割引現在価値という。
早い話をすれば、会社の業績と金利の関係で株価は上下する。
業績があがっても、金利がそれ以上に上がれば、株価は下がる。
【いい銘柄とは何か】
①世の中をよりよくする産業や業界、世界が抱える長期的な問題に取り組む業界
②1の中で、リーダー的な存在。
③ビジョンが十分に社会性を持ち、社会目的のために貢献しようとしている会社
④リーダーと技術が強い会社
⑤1のうえで、収益性が高い会社。特にただの収益性ではなく、株主資本利益率が高いとこ。
⑥バリューラインが上昇している会社。
【いい投資信託とは】
①投資哲学を持っている
②投資哲学を体現するプロセスを踏んでいる
③人材は会社に定着しているか
④投資哲学に基づいたポートフォリオが一貫しているか
⑤パフォーマンス(狙ったリターンが得られているか)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
60歳からの投資ということなので、どういうことが書いてあるのかと思いましたが、結局のところはサブタイトルの通り、コア・サテライト戦略でした。細かなところでははてなと思うところもありましたが、ポートフォリオやアセットアロケーションなど基本的なところが中心なので、読んでみても良いのではと思います。
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ややこしかったポートフォリオとアセットアロケーションが少しわかったかも。でもある程度は解るとしても最終的には担当者に任せてしまっては、知ったかぶりで終ってしまうよね。