100歳までの長期投資: コア・サテライト戦略のすすめ

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  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532490096

感想・レビュー・書評

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  • ライフワークにおける60歳後
    プレ・リタイアメント前期:再任用などで、ある程度生活費の足しになる仕事をする
    後期:社会とのつながりを維持するために、何かしらの活動をする。
    定年後は今までできなかったことをする時期ではない。自分が求めていることをする。そのためにも、お金より先に人生の目標を見つける。

    リターンはコントロールできないが、リスクはコントロールできる。それには分散投資と長期投資が必要。

    普通の投資信託は手数料が高い。ETF(上場インデックス投資)がおすすめ。買ったら長期に渡って持ち続ける。

    インフレ傾向であれば株式が、デフレ傾向であれば債権のリターンが強い。

    効率的フロンティアに基づく3つの基本ポートフォリオ
    ハイリスクハイリターン型→国内株式40%,外国株式40%,国内債券20%
    ミドルクラス型→国内,外国株式25%ずつ、国内債券50%
    ローリスクローリターン型→国内,外国株式10%,国内債券80%
    大切なのは、ライフステージに合った(投資に回せる額と、何歳のときにいくら使いたいか)投資を行うこと。

    金融資産全体をコアとサテライトに分ける。
    コアはライフステージや、資産に基づいた戦略的な買い方を目指す。(守り)インデックス運用
    サテライトは、リターン向上のための攻めの買い方。(市場のタイミングや個別銘柄の選択)。戦術的。アクティブ運用

    コア運用はインデックス。指数は、とにかく多くの銘柄を組み込んでいる指数を使う。
    リバランスは多くても年1回程度、また、5%程度のずれならリバランスを行わないと決めておく。
    投資方針書を書こう。

    株式の価値=配当金÷(割引率ー成長率)
    →割引現在価値という。
    早い話をすれば、会社の業績と金利の関係で株価は上下する。
    業績があがっても、金利がそれ以上に上がれば、株価は下がる。

    【いい銘柄とは何か】
    ①世の中をよりよくする産業や業界、世界が抱える長期的な問題に取り組む業界
    ②1の中で、リーダー的な存在。
    ③ビジョンが十分に社会性を持ち、社会目的のために貢献しようとしている会社
    ④リーダーと技術が強い会社
    ⑤1のうえで、収益性が高い会社。特にただの収益性ではなく、株主資本利益率が高いとこ。
    ⑥バリューラインが上昇している会社。

    【いい投資信託とは】
    ①投資哲学を持っている
    ②投資哲学を体現するプロセスを踏んでいる
    ③人材は会社に定着しているか
    ④投資哲学に基づいたポートフォリオが一貫しているか
    ⑤パフォーマンス(狙ったリターンが得られているか)

  • 60歳からの投資ということなので、どういうことが書いてあるのかと思いましたが、結局のところはサブタイトルの通り、コア・サテライト戦略でした。細かなところでははてなと思うところもありましたが、ポートフォリオやアセットアロケーションなど基本的なところが中心なので、読んでみても良いのではと思います。

  • ややこしかったポートフォリオとアセットアロケーションが少しわかったかも。でもある程度は解るとしても最終的には担当者に任せてしまっては、知ったかぶりで終ってしまうよね。

  • 投資の考えの基本がわかります。

    人生100年を考えたプランは大事だと思います。100歳は不思議な年齢でもありませんので、長い目で見たプランと生き方を考えるべきだと思います。主に投資の本ですので、資産面を重点的に述べられている本ですが、本の最後の方では資産以外の大事な側面(6つの富)も伝えています。

    本書で薦める「コア戦略をインデックス運用、他をサテライト戦略」というのは大多数のサラリーマンにとってベターな戦略と思います。原則の知識だけで良いこと、程々にベターな(そしてベストな?)結果が出ると想定されることからです。

    個人としては、細かい所が気になりますから、「長期投資でリスクが軽減される」「インフレヘッジとしての株式投資」「リスクのレンジ(95%の確率で起こるリターンのレンジ)」など、気になる・突っ込んで考えたいところもありますが、運用を趣味として考えない人であればあまりいらないかもしれませんね。

    それよりも、株式の本来の意味(出資)やアセットアロケーション・リスクとリターンの意味を押さえておく方が良いと思います。「人生」というものもひっくるめて、運用の知識と投資手法を考えるのなら、この本を1冊で良いのかもしれませんね。

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著者プロフィール

I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社代表取締役社長

「2019年 『お金のことがよくわかる事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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