稲盛和夫　最後の闘い: ＪＡＬ再生にかけた経営者人生

著者 : 大西康之

• 日本経済新聞出版 (2017年7月20日発売)

感想・レビュー・書評

[js-fishermanさんの感想 · 2024年2月5日]

稲盛さんのJAL再生について纏めた本。読みやすいけど、ちょっと同じような話が多いのと、時系列になっていないのでやや違和感あり。とはいうものの、稲盛さんは凄いなぁ、というのは伝わりました。
実は稲盛さん系の本は初めてだったりしますが。

[そうさんの感想 · 2024年1月5日]

JALの再建にあたって、心の部分をも変える大改革を3年間で行った、その内容を深く知りたく手に取った一冊。もう少し詳しく知りたいと感じた部分もあったけれど、JAL再建の過程や稲盛氏や同志の方たちの信念などは伝わってきた。
1月のJALの素晴らしい避難誘導も、この大改革あつてこそ、という感じがした。

もう少し多角的に事態の推移を描いてほしかった点で星の数は抑制したが、ここに描かれた改革や改革にあたった人々の信念はやはりすごいことだと思う。

[綿綿さんの感想 · 2022年10月31日]

・「人間には数字を追いかける本能がある」「管理部門は全体を冷めた目で見る必要がある」

・「『当たり前』の規範に従って経営をおこなっていけばいい

・「日本のベンチャー企業はある程度、成功すると袋叩きにあってつぶされる」
他者に学ばず妬み嫉みで相手を貶める風潮は本当によく見聞きする。成功者は努力だけでなく運や他の要素も重なり、成功を手にしていることが多いと思うので、その成功自体をズルだのなんだの言っていてはいつまで経っても成功できないのは明らかである。
成功した人は何故成功したのか？よりも自分が成功できない理由は何か？を考える心持ちでありたい。

著者プロフィール

大西　康之（オオニシ ヤスユキ）
ジャーナリスト
1965年生まれ。愛知県出身。1988年早稲田大学法学部卒業、日本経済新聞社入社。欧州総局（ロンドン）、日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員などを経て2016年4月に独立。著書に『稲盛和夫　最後の闘い　JAL再生にかけた経営者人生』『ファースト・ペンギン　楽天・三木谷浩史の挑戦』（以上、日本経済新聞出版）、『三洋電機　井植敏の告白』『会社が消えた日　三洋電機10万人のそれから』（以上、日経BP）、『ロケット・ササキ　ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正』（新潮社）などがある。

「2021年 『起業の天才！』 で使われていた紹介文から引用しています。」