- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534034090
感想・レビュー・書評
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①コントローラー:行動的、野心的。決断力あり。人をコントロールしたがる。
→コントローラーが影響を及ぼしているものを褒める。ズバリと反論を唱えるのも◎。
②プロモーター:仕切り屋、アイデアマン。楽天的。
→とにかく褒める!!
③サポーター:協力関係を大事にする、気配りできる。Noと言えない。
→頻繁に「助かる、ありがとう」と親切な行為を認めてあげる。
④アナライザー:分析家、完璧主義。あいまいが嫌い。
→褒める時は理由付けをする。「○○なところがいいね!」etc詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
褒めることに限らず、「相手の存在を承認する」技術についての本です。
こういうタイプの本は内容が薄いこともありますが、
中身が濃く実践的で、明日から使いたくなります。
ああ、人を大切にするってこういう行動を取ることか!と感じました。
初めにそもそもなぜ褒めること、承認することが大事なのか?が語られています。
なるほど!褒めることはなんとなく良いことだと思い込んでいて、そこまで突き詰めて考えたことがなかったです。
内容は部下に対する上司の接し方がメインの文脈で書かれているものの、良い関係を築きたい相手全員に使えます。
褒めること以外にあれも、これも、相手を認めることにつながるんだ!とハッとすることが多かったです。
タイプによって褒め方が全然違うというのもとても説得力がありました。
耳障りの良い言葉を言って褒めた気になるのではなく、しっかり相手に届く言葉や行動を選んでいきます。 -
◯相手をよく見て、相手が日々どんなことを思っているのかを洞察して、どんな言葉を投げかけられたいのかを熟慮して、初めて「ほめ言葉」は発せられる(39p)
◯Iで承認するというのは、相手の行為、あるいは存在そのものが、自分に対してどのような影響を与えているのかを言葉にして伝えること(46p)
◯若い人をアクノリッジする際に、中でも特に大事なのが「理由」という情報を伝えてあげること(129p)
◯すきあらば人のアクノリッジメントをしようと思って生きている人(159p)
★相手のタイプ別にアクノリッジメントのやり方が詳しく書いてあり実践しやすい。 -
コーチングを生業とする著者が主に会社での人間関係を念頭に人を動かす要諦を記する。
以下、残しておきたいこと。
・人が自分の存在を認めてほしいと考える根底には、自分自身が協力の輪の中に入っているかどうかをチェックするという本能がある
・「あなたがそこに存在していることに気付いている」というメッセージ
・「君がいることに気が付いてるよ」と伝えて、不安を除いてくれる人には安心する。安心したいという欲求をかなえてくれる人には絶大な信頼を示す。
・相手をよく見て、相手が日々どんなことを思っているのか洞察して、どんな言葉を掛けられたいか熟考し、初めて「誉め言葉」を発するべし
・ほめる時はyou 主体でなく、I 主体でほめる。人はどこか深い部分で自分がどのように他人に影響を与えているか聞いてみたいと思っている。
・「叱る」は自分のリスクを承知で、相手の成長のために、リスクを超えて相手にネガティブなことを直伝すること。「怒る」は相手が自分の思い通りにならないから、自分の中のざわつきを解消しようと感情を爆発させること。
・接待とは相手がいかに自分にとって大切な人物であるか伝えること
・贈り物をされると嬉しいのは、自分のために相手が時間と体を使ってくれた努力が垣間見えるから
・見たまま、聞いたままを口にする。相手に関心があるというトーンに乗せて。そのことについては知っているよ。気が付いているよ、とただ繰り返し繰り返し言う。
・あいづち(繰り返し)には「100%」あなたの言葉に耳を傾けるという意思を持って。
・相手の言葉リフレイン、繰り返す。それで相手は自分の話を聞いてくれているとわかる。
・人には「コントローラー」「プロモーター」「サポーター」「アナライザー」の4種類がざっくりいる
・人の変化を伝えるときは背景の詮索をしてはダメ。ストレートで嫌味のないように。
・いつも頑張ってるな。ご苦労さん。感謝してるよ。は大切。
【特に大切なことは相手に相手のことを見ているよ。と行動で示すこと。それにより相手がここにいると安心すると思う事。】 -
なかなか面白かった。
承認=声がけ ✗うわっすべりな褒めることとは違う。
褒める内容(響くワード)も4タイプそれぞれ違っている。
I目線でのぼそっというアクナレッジが一番印象に残る。 -
本に載ってるサイトは有料だったから本に抜粋されている分だけテストをやってみると、減点要素0のサポーターだった。あとは少しだけプロモーター要素。確かになんとなくそんな気がするなとなった。
相手に合わせた褒め方をするべきというところに共感。 -
本文でもそう言っているが、タイトルを「ほめる」技術としてはいるものの、褒めることに特化した内容ではなく、アクノリッジメント(承認)についての本。
褒めることについてはある程度人よりは得意で自信もあるつもりだったが「…あー、これはできてないな」「自分もこんなふうに思われていたかもな」と反省する点が多々あった。褒めるだけでなく叱る時の考え方、年上の部下の承認の仕方、部下だけでなく上司を承認する方法、4つのタイプ別の承認等、役に立ちそうな内容だった。
そんなに期待しておらず、軽い気持ちで読んだが、結構いいことを書いていたという印象。著者の鈴木義幸氏やコーチAの本を他にも読んだことがあるが、確かに興味深いものだったのを覚えている。コーチングは「何でも任せてやらせてしまえばいい」と誤解されることがあるが、こうして書籍等で正しく理解すれば、おおいに役立つと思う。
広い世代、広い職層に読んでもらいたい1冊。 -
よくカミさんから、「昭和生まれの明治男」と揶揄される私にとって、照れくさくてなかなか誉めれません。。。マネージャ失格です。こういう人に、お勧めしたい本ですが、読んだからといって褒められるようになるわけではありません。悪しからず。
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本の中に、印象に残っている褒め言葉は何ですか?という問いかけがあった。
スポーツの世界の話も多かったからか、高校時代、部活の顧問から言われた話を思い出した。
試合デビューとなる新人戦で、優勝した帰り道のこと。
他の部員がいない時に「僕は期待してる、あなたならこれからも素晴らしい成績残せると思う。」と言われすごく嬉しかった。
残念なことに翌年から転勤で顧問交代になってしまったが、アクノレッジされた私は自分は出来るはずだと信じて3年間活動できた。
ずば抜けて優秀な成績残せたわけじゃないけど、インターハイや全国選抜まで進めたのは、最初に認められたことで自信がついたのかもしれない。
アクノレッジして、人を動かす…と聞くと、わざとらしく気がひけるけど、人を承認して褒めるのは良いことだと思う。
見え透いたお世辞や褒め言葉ではなく、きちんと観察して相手の良いところを見つけ、声かけしてみよう。