「会計戦略」の発想法

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  • 日本実業出版社
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レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534036100

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  • 会計戦略の発想法


    題名がずれている気がした。会計が資本市場において果たす役割の歴史と内部統制システムの構築方法くらいがちょうどいい


    ・会計戦略とは、株式会社と会計間の深い関係を基点に経営戦略を考えていくこと



    ・日産 ゴーンと会計戦略:ビッグバスが得意。就任一年目に費用の見越計上、その後大幅な改革が可能になる。
     例)製品保証引当金、事業構造改革引当金、不動産の再評価
    →「ここまでは前の経営者の責任であり、この時点以降は私の責任だ」という線引き作業がDD

    ・会計は粉飾決算のツールではなく、経営者に係る責任と義務を明確化する重要な制度

    ・ヒューマンエラーは発生する。何らかの問題が発生したときに、それを個人の責任に帰してはならない。
    「仕組み」としてとらえ、様々な原因によって発生した結果として、よりよいリスク管理体制の整備に繋げる

    ・①問題点の発見→②役会への報告→③役会における討議→④経営陣からの指示→⑤指示に基づく改善→⑥改善状況の確認
     という一連の自浄作用のプロセスが重要。
     →ウチには何も問題がないというスタンスではなく、問題点を発見した場合に改善するプロセスを持っているという考え方が重要

    ・情報は川のごとし。川下から川上には流れにくい。
     ノーといえる者を側近に置け

    ・情報提供したものを優遇しろ

    ・内部監査部門が保有すべき具体的な権限
     ①内部における業務や組織を検査する権限
     ②あらゆる情報にアクセスできる権限
     ③スタッフのいかなるメンバーに対しても直接アクセスして話ができること

    ・内部監査部門の目的を明文化する
     →トップによるコミットメントが示される

    ・内部監査部門は、総人員の1%基準。

    ・内部監査規程に書くべき項目
     ①目的
     ②組織上の独立性
     ③業務、権限及び責任の範囲
     ④情報等の入手体制
     ⑤実施体制
     ⑥報告体制


    ・プロセスチェックの方法
     ①ルールの存在
     ②ルールの周知
     ③ルールの定着
     ④ルールの順守の検証
     ⑤ルール違反への対処

  • 株式会社における株主を無限責任とするか、有限責任とするか。歴史を紐解きながら、非常に分かりやすく、会計の必要性を論じる。結論は、有限責任となったが、そうなると、資金を集めるだけ集め、倒産してドロン、という無責任企業が生まれる。そのドロンを防ぐためには、資産状況と利益状況の報告をルール化しよう。こうして、会計の基礎が生まれる。日本近代会計史により、貸借対照表を財産目録と称しているのが、妙にしっくりきた。

    下記、気になったくだり。

    取引に関与しないものが管理を行う、職責分離の原則。個々人の善意に頼る人治主義には限界がある。

    ロッキード事件で責任を取って自殺した、日商岩井の島田常務。そのような会社に尽くす時代は、企業側の余裕がなくなったことにより、消え去った。

    重要な情報を伝えるメッセンジャーは、ことごとく斬られる ヤサの法典。

  • この人は・・・んとに、頭いいねぇ~。

  • 日本における「会計」の復権、信用の回復が必要と説く著者の主張には何の異論も無い。
    第一部の外部会計の発想は、財務会計を大学で専攻した者としては、久しぶりに思い出す事も多く、なんだか復習のようにも感じた。

    著書の会計に対する熱意は充分伝わるのだが、熱意があり過ぎたせいか、文章がくどいくどい。さらに引用分だらけで読んでいて疲れる。きっと、この本のメッセージは相当な会計マニアにしか届かないだろう。

    かくいう私も、ほとんど流し読みでで、ついには途中で読むのをやめました。

  • 木村剛氏の著作です。
    US CPAの勉強をしている時、AUDIT(監査)についていまいちイメージを持てないでいたのですが、この本からヒントを得ることができました。
    会計制度の歴史とか、結構興味深い内容が書かれてました。

  • おもに内部統制の重要性を説いている。
    さまざまな会社の客観的な考察が多い。
    ”戦略”というイメージとはちょっと遠いんじゃないかな。

  • 内部監査の重要性について認識が欠けていた私。
    それをがっつり指摘している本。

    ハウツー本的な側面は否めない気はする。

  • 「会計学」の目的・機能を説明した良書。特に前半の歴史学的アプローチは興味深い(逆に後半のCOSOの説明はオリジナリティーを感じられない)

  • (手持ち)
    この人のブログは結構好きなんですが、この本は、後半自社の宣伝です(笑)。あと、彼がいう「創造的会計」は、今はもう一種の「粉飾」なんだけどなぁ。。。と思いつつ。わかりやすい本ではあるので星は2個。

  • 会計がエキサイティングだということを知った本。

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