業務システムのための上流工程入門

著者 :
  • 日本実業出版社
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本棚登録 : 311
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534036551

作品紹介・あらすじ

要件定義、基本設計、現状分析からなる上流工程の3局面、とくに重要な「基本設計」については実用的なモデリングパターンや避けるべきアンチパターンまでを豊富な用例とともにじっくり解説。

感想・レビュー・書評

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  • 要件を引き出し設計に落とし込む。

  • 今後の自分がどうなりたいか、を考えてたどり着いたのが超上流。
    よく、顧客がやりたいことをいってくれてなかったから、そんな仕様はありません。という話があると思うが、設計者として、ユーザーがなにをしたいかを意識することで、実はこんなこともしたいんじゃないですか?と提案することが大事である。顧客は既存業務ありきで、話をするため、当然、これがあったらこれ。というものがあるが、それを表現できないことが多い。
    そこに疑問を持ち、確認するもので、より良いものができ、お互いの共通認識となる。
    そのため、設計者は業務の王道を根底にしながら、要件に応じたシステムを設計する。

    お互いの認識齟齬がないように、絵で記すなど、手法も解説しているため、参考になった。

  • 要件定義~基本設計までを、業務・機能・データという軸で整理した本。著者は実体験から抽象化してパターンを導き出している印象。オレオレ記法や独自のモデリングパターンに深く入り込みすぎず、考え方を学ぶのがよさそう。巻末に「モデリングセッション」として、ユーザーとエンジニアが掛け合いしながら成果物を生み出していく過程が描かれているのが面白い。

  • 購入

  • 上流行程といいつつ、図解が分かりにくいという欠点が目立った。

  • 上流工程における、業務・データ・機能のモデリングについて書かれた本。かなり分かりやすいし、こなれている。モデリングで使われる図式についても、たんに業務モデリングならUML、データモデリングならE-R図を書くのではなく、著者が利点と欠点を検討しつつ、独自に作成したものを使っている。これらは確かに実務の中で使い込まれてきた感があって、参考になる。

    他の技法に対する個々の論点は(もともとこの本の主眼でもないし)よくわからないところもある。だが入門書としてはかなりうまく書かれているだろう。

  • ■書名

    書名:業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで
    著者:渡辺 幸三

    ■概要

    ○IT業界での生き残りの道=上流SE

    システム開発の仕事は大きく上流工程と下流工程に分かれるが、
    下流の詳細設計を担当するSEや日々プログラミングとバグ取りに
    明け暮れるプログラマには、「35歳定年説」といわれる年齢的な限
    界が立ちはだかっている。続々と登場するプログラミング言語など
    の新技術への対応やコスト面で、若手に対して不利な立場におかれ
    るからだ。

    一方、業務システムの改善要求をどのような設計で実現すればよい
    かといった基本設計の部分を担当する上流SEは、新技術への対応は
    さほど求められない。
    また、企業の業務や会計の知識が必要とされる上流SEは熟練者の数
    が少なく、システムインテグレータ各社も人材確保に躍起になって
    いる。やりがいもチャンスも大きいのが上流工程の仕事だ。

    ○上流工程の現場で求められる実践的知識を満載

    本書は、長く上流工程を経験してきた著者が、要件定義や分析・設
    計といった上流工程の仕事を現場の流れに沿ってわかりやすく解説
    するとともに、実体験から培われた業務知識やモデリングの技法、
    基本的な設計パターンを披露し、上流SEを目指すプログラマからす
    でに上流工程で仕事をしているSEにも役立つ実践的な知識をまとめ
    ている。
    (From amazon)

    ■感想

    勉強で最近上流工程の本をいくつか読んでいますが、これ、分かり
    やすくて良かったです。
    分析も、データ、業務、機能モデルで分析していくのが非常に分かり
    やすく、現場に即したやり方だと思いました。
    また、DFDの自己改良版、アクションツリーなど使いやすいフレーム
    もあり、非常に勉強になります。

    まだまだ、上流工程に足を踏み入れたばかりでいつまで入れるかわか
    りませんが、今まで読んだ本を何度か読み返し、自分で納得、理解で
    きるようになりたいです。

    今は、まだ、読んでなるほど~というレベルで、人に説明できるほど
    理解できていないです。

    こういう本は、勉強する身からすると、本当にありがたいです。

    ■気になった点

    ・ユーザに仕様決定の重要性はなかなか理解してもらえません。

    ・素人は「コトの重大さ」は分かりません。

    ・システム開発のボトルネックは「問題をあきらかにし<分析>、適切
     な業務プロセスやコンピュータシステムの仕様を考慮して<設計>、
     その妥当性をユーザに納得してもらうこと<検収>」です。

    ・現状分析が、上流工程のどのタイミングで実施されるべきかは、
     微妙な問題です。

    ・基本設計は、要件定義の内容を実現するための「システムの論理的
     な形」が決められます。

    ・基本設計書の作成までが、一般には上流工程と呼ばれます。

    ・上流と下流を分ける基準は、「実装条件(開発言語、ハード構成
     など)に影響を受けるかどうか」です。

    ・企業を変化するのをやめるのは消えるとき。

    ・上流工程では、会計や業務に関する知識が必要。

    ・上流工程を1,2回経験すれば、上流工程の専門家としてデビューで
     きるのが、この業界の現状です。

    ・上流工程の担当者と、経営コンサルタントは似て非なる物です。

    ・上流工程の成果物は、「素人のユーザに分かりやすい」と同時に
     「プログラマが仕事を引き継げるほど具体的かる厳密」でなけ
     ればなりません。

    ・技術者同士が仕事の結果を「無責任にとやかく言いあう」事の
     重要性が周知されなければなりません。

    ・懸命さと能力は、別物と割り切って、成果物は冷徹に検証される
     べきです。

    ・マニュアルは固定された教条ではなく、成長、発展してゆく「仲
     間同士の約束」です。

    ・担当分野で効率を上げるために、いかに優れた知恵を仲間に提供
     できたか。

    ・要件をツリー形式に体系化する事が上流工程担当者の最初の仕事
     と言っていいでしょう。

    ・ルート要件は、経営者にとっての要件とするのがコツです。
     エンドユーザには喜ばれるが経営者には一文の得にもならない
     無駄な要件を排除しやすくなります。

    ・エンドユーザの要件には、3段階の優先順位を偏り過ぎない比率
     で設定することをおすすめします。

    ・要件ツリーは憲法のようなもので、全ての局面で何度も参照さ
     れます。また、改定されることもめずらしくありません。

    ・要件定義書で語られていないような数多くの事項を考慮しないと
     基本設計書は出来上がらないからです。

    ・基本設計は「答えが一つで無い」ので、膨大なボツ原稿を書くこと
     を覚悟しなければなりません。

    ・常識はあてになりません。人によって、組織によって違います。

    ・上流工程で用いられる図法には、以下の3つの要件が必要です。
      ・論理の一貫性があること
      ・単純な文法で、複雑な内容を盛り込めること
      ・対象分野の特性に適合している事

    ・ビジネスシステムの3要素。
      ・データ(樹木)
      ・業務(伐採)
      ・機能(斧)

     ()の中は、木こりの作業で表現した場合です。

  • 要件定義~基本設計の内容とのことだが、実質的にはほぼ要件定義の内容のように思える。本書でいう詳細設計の半分くらいは他書でいう基本設計なのかもしれない。要件定義については"要件が列挙される~"程度で特別な記載はないが、システム化要件の洗い出し自体はシステム企画の位置づけだろうか。

    ■本書の工程定義
    1.要件定義
    2.基本設計
     2.1 概略設計
      ―業務フロー
     2.2 データモデリング
      ―データモデル
      ―業務モデル
      ―機能モデル

    業務フロー+データモデリング3点セットについては、現場で活用できそうなので、ぜひとも取り入れたい。

  • 上流工程の具体的な進め方について理解を深めることができ、非常に有用な本だった。
    新人向け。
    モデリングの解説が厚い。

  • 上流工程とはまったく関係なく、やってもテキトーな自分でしたが、この本はわかりやすく頭に入ってきました。
    今まではなんとなくこんな感じかな?と手探りで泥臭く作ってきたものがすっきりまとまりそうです。
    サンプルも秀逸で具体的な事例や経験と合わせて比較して読むことができました。

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