- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534041982
感想・レビュー・書評
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仮想の会社 イトー電器の若手2人が失敗を糧に、企画室長やコンサルタントと一緒に新規事業を立ち上げる物語形式のビジネス書。
他のマーケティング書籍と内容は重なるものの、「孫子の兵法」や「ランチェスター戦略」などの戦略の定石から、分析、経営戦略、マーケティング戦略などがコンパクトにまとまっている一冊です。
章の導入部は登場人物の会話のやりとりからはじまり、具体的な内容に入っていきます。他のビジネス書と異なっているのは、戦略策定合宿の段取りなども描かれていることでしょうか。
因みに、若手2人が社内ベンチャー企画で失敗したプロジェクトは、インスタントラーメンと居酒屋でした。
読んでおいて損はない一冊です。 -
非常にシンプルな事例(中堅家電メーカーでの経営戦略策定と新規プロジェクトの立ち上げ)を用いながら、戦略策定に必要な概念やツールを説明する本。
「世界一やさしい」と銘打っているだけに、各概念やツールの紹介の仕方も、事例の取り上げ方もとてもシンプル。250ページ程度の本の中で、あっという間に経営戦略と新規事業の立ち上げができてしまう。
最初は「単純化しすぎ」と感じたが、読み進めるうちに、実際に実務チームの中で共有して試行してみるためには、これくらいシンプルな方がいいのかな、と逆に思った。
【本書の中で紹介されている主な概念やツール】
・戦略のフレームワークとしての3C・4C
Customer、Company、Competitor(、Channel)
・戦略分析の視点:「ドメイン」、「コア・コンピタンス」、「主要成功要因(KFS)」
・戦略の定石としての3S(選択、差別化、集中)
・多角化戦略策定のための「PM(Pruduct & Market)マトリックス」
・「孫子の兵法」と「ランチェスター戦略」の要点
・経営戦略の前提となる経営環境を共有するためのSWOT分析とクロスSWOT分析
・さらに詳細に分析をするための「3C+マクロ環境分析」
マクロ環境分析の切り口:経済環境、国際環境、消費動向、法規制、技術環境、世論、その他環境
・経営戦略をまとめるための構成
「経営理念」、「中期の目標」、「戦略分析」、「基本戦略」、「機能別sん略」、「重点施策」
・マーケティングのプロセス
リサーチ
目標設定
STPマーケティング:Segmentation、Targeting、Positioning
Marketing Mixの構築:Product、Price、Place、Promotion
一応、これくらいは覚えておきたい。 -
著者は、東京工業大学大学院修士課程修了。富士写真フィルム㈱を経て90年に日本総合研究所に移り、主任研究員として民間企業の経営コンサルティング、講演会、社員研修を多数手掛ける。2003年より芝浦工業大学大学院にて教授を務めている。
著書に「よくわかる経営戦略」「戦略構想力が身につく入門テキスト」「図解 戦略経営に活かす兵法入門」等多数。
本書は、一億円のコンサルタント料を支払わなくても、経営戦略策定の手順がわかるという本。戦略理論から戦略分析、戦略策定、重点施策実行までのコツをまとめている。
企業経営の中で、戦略策定が行われるシチュエーションを想定して、その場で実際に必要な戦略策定手順がわかるように以下の6章にわたり説明している。
①戦略なき新規事業は失敗する
②戦略の定石を理解しよう
③戦略分析による経営戦略策定のヒント探し
④経営戦略を体系的に作成してみよう
⑤新製品のマーケティング戦略の策定
⑥新商品開発プロジェクトの推進
フレームワークが単体で出てくるというような説明ではなく、戦略構築にフレームワーク等のツールをどのように使うかという視点で本書は描かれており、フレームワークの使用例を学ぶという点では大いに役に立つ。
その他には経営戦略について構築するまでが重要というよりはそれをいかに履行していくかという点にフォーカスしているのも本書の特徴である。
同じ事例は少ないもののその考え方は応用することによって多くの事例でも活用できることは疑う余地はない。 -
戦略の設定のしかたについて書かれた本。「世界一やさしい」のタイトル通り、非常に平易に書かれている。ただし非常に系統だっており、ランチェスター理論なども織り交ぜながら、幅広くカバーされている。仮想の企業での話を例にしながら論が進められている。実際のケースではこんなに単純には行かないだろうが、経営戦略設定の一連の流れをしっかり追っているのでガイドラインにはなるかと思う。
SWOT分析については一次のSWOT分析だけだけでなく、組み合わせを用いたクロスSWOTの解説がされており、これは現状課題の抽出には非常に有効かと思われる。
各章の始まりの寸劇は何とも言えない不思議さというか奇妙さ(?)があるのだが、これも理解の一助になっているかと思えば、まぁよいのかと思う。 -
プロジェクトの流れをざっととらえられる。が、浅い内容で本当に超入門編かな。
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経営コンサルタントの西村克己さんの著書。
世界一やさしい…とあるようにとっきやすい内容。
あるメーカーの経営企画部門の若手社員が奮闘しながら、会社の経営戦略を練り上げるというストーリー仕立てで、説明が展開される。
内容的には入門的なもの。それだけに最初の一冊として読むにはいいのかも。 -
戦略作成からプロジェクトになるまでが分かりやすく書いてある。
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かなり初心者向けの内容。一応おさらいがてら読み進んでみたけど、やっぱり物足りなさを感じた。著者がある程度割愛した部分が本当は知りたい!みたいな気持ちをいっぱい感じてしまったというか。。。
著者プロフィール
西村克己の作品





