文章力の基本

著者 :
  • 日本実業出版社
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本棚登録 : 3324
感想 : 277
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534045881

作品紹介・あらすじ

社会人から学生まで、多くの文章指導の経験によって蓄積された豊富な文例とノウハウ。

感想・レビュー・書評

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  •  「インプットとしての読書、アウトプットとしての感想」をテーマに、昨年より読書に取り組んでいる。また、人に情報を伝えることとは、日々の仕事やプライベートにおいても切っても切り離せない関係である。このような状況で、どうすれば相手に伝わりやすい文章を書くことが出来るのか疑問でいた。自分の文書力向上を目的として手にしたのが本書である。

     本書からの気付き3点は、次の通り。
    ①日本語で明確な表現ができなければ、通訳や翻訳に頼ることすらできない。
    ②「てにをは」はルールで使い分けることが非常に困難であり、感覚頼みである。
    ③横書きでも漢数字を使うこと言葉がある。
    ①に関してはなるほどなという印象を受けた。③は以外な事実を知れた喜びを感じた。多くの例文に触れることで適切な文章表現が出来るようになると思われる。

     良い文章を書くために本書で学んだテクニックを実践していく。具体的なテクニックあhはぜひ本書から読み取っていただきたい。実践の場として、仕事も勿論であるが、今まさに読んでもらっているブクログの読書感想も活用していく。レビューを読んで頂いた方にはその感想を教えて頂けるとても嬉しい。
     自分の頭で感じたり、考えたりする習慣を意識して過ごして行こうと思う。

  • 佐賀大学図書館,朝の書架整頓の時間に,分類番号816の書架で面白そうな本をたくさん見つけた。本書もそのうちのひとつだ。「1語でも短く,1字でも短く」「削れる言葉は徹底的に削る」「基本的になどの,意味のない言葉は書かない」「というを削る」「読点は意味の切れ目に打つ」など私に役立つ指摘数多くあり。私の文章チェックリストに付け加えた。

  • 978-4-534-04588-1
    c0030¥1300E.

    文章力の基本

    2009年8月1日 初版
    2021年5月1日 第54刷発行

    著者:阿部紘久(あべ ひろひさ)
    発行所:株式会社日本実業出版

    この著者さんの本はたぶん初めて。

    1 短く書く
    2 自然な正しい表現で書く
    3 言いたいことを明確にする
    4 分かり合すく書く
    5 簡潔に書く
    6 共感を呼ぶように書く
    7 表記とレイアウトにも心を配る


    目次を見て、「心を配る」という表現があった、「気を付ける」ではなく‥。いい本かも?と思って購入した。

  • 文章力は仕事の場のみならず、生活する上でも必須となる能力。本書を繰り返し読み、分かりやすく簡潔で伝わる文章を書く意識を高めたい。

  • 良い文章とは?

    ①言いたいことが明確な文章
    ②頭を使わなくても、読むそばからスラスラ分かる文章
    ③簡潔な文章

    良い文章を書くには?
    ①自分の頭で感じたり、考えたりする習慣
    ②相手の身になって考えたり、感じたりする想像力
    ③健全な言語感覚を持つこと

    【基本:一語でも短く、一字でも短く】

    1 短く言い切る。
    2 5W1Hのうち、誰がどうしたのかをまず明確に示す。
    3 宙に浮いた言葉は書かない。→宙に浮いた言葉がある文章とは、「必要な熟語が脱落している文章」
    4 述語を共用するときに注意する。主語や目的語を並べたとき、ふさわしい述語一つで全部を受けてしまいがちだが、主語ー述語がおかしくならないよう丁寧に書き分ける。
    5 逆に、述語を二つ重ねない。
    6 因果関係をつかむ。原因と結果が逆転している文章に気を付ける。
    7 受動ー能動関係の助詞を使い分ける。「は」は能動、「には」は受動。
    8 「で」「の」が混入するケースが多い。不要なものは省く。
    9 「する」と「させる」を使い分ける。
    顔と名前が(は)一致する。⇔顔と名前を一致させる。
    つまり、「が(は)」の後は「する」、「を」のあとは「させる」
    10 無意味な「いく」「くる」を省く。
    「調査していこう」→「調査していく」、「続出してきている」→「続出する」
    11 文頭に「なので」は使わない。「だから、したがって、よって、このため」を使う。
    12 「ら」抜き言葉に注意。見分け方は、「ら」を加えても可能が可能のままなら、「ら」を加える。反対に、「ら」を加えたときに、「受け身」や「尊敬」に代わってしまったら、「ら」を加えてはいけない。

    13 コンセプト(概念)を整理する。主張したいことをはっきりさせ、なるべくシンプルに整理するために、枝葉の部分を削る。

    14 婉曲的に曖昧に漠然と考えない。言い切る。主張する。

    15 骨子を組み立て、段落に分ける。
    →一つの段落は、長くても250字以内にし、一つの段落の内容は、一行で要約できることに絞る。この一行に要約したものを「骨子」と呼ぶ。
    まず思いつくままに一通り書いてみて、書いたことの骨子を箇条書きにした後、並べ替えて整理する。

    16 時系列順に書く。要するに、話を戻さない。
    17 同じ話は、まとめて書く。話を戻さない。
    18 修飾語は、被修飾語の直前に置く。
    19 「これ」「それ」は直前の言葉を指す。
    20 読点は意味の切れ目に打つ。息継ぎ記号ではない。
    21 明確な「つなぎ語」を使う。
    「〇〇しており」→「〇〇していたため」
    「賛同を得られず」→「賛同を得られなかったため」

    22 何でも「ことで」でつながない。
    23 いきなり核心に入る
    24 同じ言葉が続いて出てきたら、一つにする。
    25 同じ意味の言葉を重複して書かない。
    26 「なぜなら」「理由としては」「という」なども、省けるときは省く

    【共感を呼ぶように書こう】
    27 目に浮かぶように書く
    28 具体的なエピソードから入る
    29 凝った表現よりも素直な表現を。
    30 「とても」「すごく」を多用すると安っぽく感じる。強調表現よりも、事実を淡々と語るほうが重みが出る。
    31 カッコを閉じる直前の句点は省略する。
    「○○だ。」と言われている→「○○だ」と言われている。
    ただし、セリフだけで一つの文が成り立つ場合には、「」の後に句点を打つ。
    「そう決めていた」私はその言葉に息をのんだ。
    →「そう決めていた」。私はその言葉に息をのんだ。
    また、カッコをいくつか並べるときは間に句点を打たない。

  • 文章書きのスタート地点を学べる。

    基礎固めのために…と手にしたが、内容が細かいので時間をかけてられなかった。
    もちろん知らない要素もあったので、それを拾い読みしていくことにした。

    「文章」というより、「文章を構成する文節や助詞」の使い方が記されている。

    例)「に」の使い方、「を」の使い方…など、
    内容を頭に叩き込んでおかないと対応できない。


    個人的には、先日読んだ「文章力の教室」が実践的で面白かった。

  • 本書を読み始めたのは、文章を書くことが苦手だったからだ。いい文書を書くために意識すべき77のポイントが、本書では述べられている。

    いい文章とは、「言いたいことが明確な文章」、「読むそばからスラスラわかる文章」、「簡潔な文章」である。

    その文章を書くために必要な資質は、「自分の頭で感じたり、考えたりする習慣」、「相手の身になって感じたり、考えたりする想像力」、「健全な言語感覚を持つこと」である。

    それらの資質を常に意識しながら、文章を読み書きしていこうと思う。

  • 読点をつける場所にいつも迷うので読んだ。
    例題が豊富でよい。
    "基本"というだけに、文章書き方に不安のあるブロガーは、目次をチェックシート代わりに見るだけでも効果があると思う。
    読みやすい文章を書くテクニックをまとめた本なので、面白い内容を書くテクニックを書いたものではない。

  • 読書感想とTwitter(X)くらいでしか文章力を発揮する場面がない自分だが、読了前より文章力が向上するメリットにポジティブな印象を受けている。

    また、文章力を上げることで読解力も上がるのではないか?という思いがしてきた。

  • とり立てて新しい発見はなかったが、今一度確認の意味で読むのはアリ

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著者プロフィール

1967年東京大学卒(教育社会学専攻)。帝人(株)で宣伝企画、国際事業企画、経営企画に携わり、その間にタイ、韓国、イタリアに計十年駐在。活性化推進室長、繊維国際部長などを務めた後、米国系IT関連企業アール・プロメトリック(株)の最高経営責任者(CEO)に転じた。現在は文筆活動のかたわら、昭和女子大学で文章指導をしている。著書に『発見・青春との対話』(小学館スクウェア)、『異文化体験記・底抜けに親切な人びと』(文藝春秋企画出版部)がある。趣味は、山岳写真と音楽。

「2007年 『明快な文章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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