- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534047571
作品紹介・あらすじ
日本は本当に「起業家に冷たい国」か?人気ブログiSOLOGUEの磯崎哲也が教える成功する会社の作り方。
感想・レビュー・書評
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浅く広く概要をまとめたような本。あまり得られるものはないかもしれない。
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【主要目次】
第1章 ベンチャーファイナンスの全体像
第2章 会社の始め方
第3章 事業計画の作り方
第4章 企業価値とは何か
第5章 ストックオプションを活用する
第6章 資本政策の作り方
第7章 投資契約と投資家との交渉
第8章 種類株式のすすめ
【内容と構成】
第1章「ベンチャーファイナンスの全体像」では、まずベンチャー企業とは何か、なぜ株式で資金調達をするのか、日本のベンチャーの資金に関連する全体像、などを見ていただきます。
第2章「会社の始め方」では、起業をするのにスタート時の設計が最も重要であること、どんなゴールを目指すかを考えること、など会社設立の基本的な話をしたあと、会社設立の実際や現物出資などについて話します。
第3章は「事業計画の作り方」では、事業計画とはどういったものかについて説明します。事業計画は分厚いものを作れば作るほどいいわけではありません。また、事業計画を通じて、ベンチャー企業が成功するというのは、そもそもどういうことか、についても考えてみます。
第4章 「企業価値とは何か」では、ベンチャーファイナンスにおいて核となる概念「企業価値」について考えます。「企業価値とは何か」についてイメージが持てれば、ベンチャーのファイナンスもわかるし、ファイナンス全体が理解できるといってもいいかもしれません。
第5章「ストックオプションを活用する」ではベンチャー企業の最大の武器の1つである「ストックオプション」について勉強します。
ストックオプションとは何なのか、ストックオプションをどう使えば効果的なのか、ストックオプションで陥りやすいミスは何か、などについて考えます。
第6章 は「資本政策の作り方」です。
ベンチャー企業は、資本政策で失敗する例が多いので、非常にもったいないのです。ベンチャーにおける資本政策がなぜ重要なのか、資本政策はどうやって策定すればいいのか、どういう失敗が多いのか、いい資本政策とはどのようなものか、などについて考えてみましょう。
第7章「投資契約と投資家との交渉」
投資家は、株主となって一緒に会社を経営する「仲間」になる人ですが、投資してもらう過程では利益が相反しますので、交渉が必要になります。投資を受けるまでのプロセスがどのようになっているか、投資契約のどんなところに気をつけなければならないか、などについて考えます。
第8章 「種類株式のすすめ」では、アメリカでは「優先株(Preferred Stock)」としてベンチャー投資の常識になっているのに、日本ではまだ活用が進んでいない「種類株式」について、どういった場合に役に立つのか、なぜそれが必要になるのか、について考えてみます。
資金調達の方法とその際の契約
お金を借りる(集める)ことは、時間を買うこと。投資し、回収するまでの時間を買っている。 -
起業についての教科書として、最適。
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以下本の内容とは直接関係ない。
○なぜ俺は島田綾さんのパーソナリティに興味を持ってしまったか
磯崎さんが島田さんのノートを共有してた。
「なぜやりたいか」を持ってる人は絶対成功する。
どんな記事だろうとリンク先に飛ぶ。
自宅の94%を貸し出してる。そこに18歳の子が出入りしてる。親密そうだ。部屋おしゃれ!
何となく、
・知らない事、常識から逸脱したことをしてるから。あと具体的な94%って数字。
・当事者が楽しそうだったからかな。希薄かしてく中でそういう関係を作れるって良いなあと。 -
7-8年前に読んだが、スタートアップのファイナンスのお決まりに落ち着いた。確かに良い本。
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スケールできるモデルを構築し、上場か経営陣で買い取るかの出口を用意できないことにはVCからの資金調達は困難、というか迷惑かけるということがわかった。
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11/1/7 土井
『起業のファイナンス』磯崎哲也・著 日本実業出版社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534047576/businessbookm-22/ref=nosim
<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/fYDyZE
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こんにちは、土井英司です。
最近は、寒い日が続きますね。
寒い時には温かいもの、暑い時には冷たいもの。つねに反対がが欲
しくなるのが人情というもの。
本書は、起業という、ともすれば精神的になりがちなテーマを、フ
ァイナンスという現実的な切り口で論じ、かつファイナンスの話な
のに情熱的という、絶妙なバランスを実現している本です。
土井がこれまでに読んだ起業家向けの実用書のなかでは、ガイ・カ
ワサキの『完全網羅 起業成功マニュアル』や『経営のやってはい
けない!』などが実用的ですが、本書はそれらに勝るとも劣らない
実践的な内容。
※参考:『完全網羅 起業成功マニュアル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212122/businessbookm-22/ref=nosim
※参考:『経営のやってはいけない!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844371126/businessbookm-22/ref=nosim
なかでも、上場を目指す起業家への資本政策のアドバイスは、じつ
に具体的かつ網羅的で、これ以上の入門書はないと言っていいかも
しれません。
出資を受ける際の注意点や、金銭的に有利な法人化のタイミング、
事業計画の作り方、ストックオプションの活用、企業価値評価まで、
じつにさまざまなトピックを、過不足なく押さえています。
もちろん、上場する際にはもっと詳しい本を参照する必要がありま
すが、起業家が教養として知っておくには、これで十分だと思います。
また、読者が上場を目指さない場合でも、資本構成の話や、税務の
話は参考になるはず。
起業を目指す方、全員におすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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不況時に起業した会社はうまくいく
金融というのは「お金が帰ってきてナンボ」
本当に成功するベンチャー企業はわずかでも、ベンチャー企業が既
存企業にアタックをかけるような社会にすることこそが、日本の成
長戦略に寄与するはず
イノベーティブなことをやる場合に、銀行からの借入をあてにして
しまってはいけません
◆未上場企業に投資をして株式をEXITし、キャピタルゲインを得る方法
1.会社を証券取引所に上場する
2.会社がバイアウトされる
3.その他の株式の売却
ベンチャー企業が上場するためには、ベンチャー企業の会計を監査
法人に監査してもらう必要があります。上場するためには、2期分
の監査証明が必要
上場する会社は、株主が数千人以上になりますので、株主名簿を自
分で管理するのではなく「株主名簿管理人」を置かないといけません
証券印刷会社は、「Iの部」や「有価証券届出書」「目論見書」な
ど、財務局に提出したり投資家に配ったりする非常に分厚い資料を
専門的にチェック
成長性等に問題がないビジネスモデルか、財務諸表をきちっと作っ
ているか(会計監査)や、法令や規則を遵守しているか(取締役会
の監督状況や監査役監査などのコーポレートガバナンス、内部統制、
内部監査室の内部監査の状況、弁護士のデューデリ等)などが基本
ですが、今どきは、反社会的勢力・反市場的勢力(「反社」「反市」)
が会社に関与していないかどうかのチェックも非常に厳格に行われ
ます。特別利害関係者として、役員の二等親以内の親族の氏名・住
所などを提出したり、株主や株主の関係者も徹底的にチェックされ
ます。そうした中に暴力団関係者などが混ざっていると、上場審査
ではねられることになります
基本的に、素性のよくわからない人を株主や取引先にしてはいけません
実務上重要になるのが、「説明コスト」です
資本金というのは、本来「債権者が資金を回収しやすくするための
バッファ」です。資本金が大きいほど、配当できない財産が会社に
多く残るので、資本金が大きいということは債権者には有利ですが、
株主には直接メリットではありません
外部の株主に50%超を持たれていても、会社の創業者などが3分の
1超を持っていれば、たとえ取締役は続けられないことになったと
しても、株主として社名変更や増資や合併などに対する拒否権はある
(ストックオプションは)概ね、上場時に発行済株式数の10%以内
に収まるようにしておけば、大きな問題にならない
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『起業のファイナンス』磯崎哲也・著 日本実業出版社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534047576/businessbookm-22/ref=nosim
<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/fYDyZE
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◆目次◆
序 章 なぜ今「ベンチャー」なのか?
第1章 ベンチャーファイナンスの全体像
第2章 会社の始め方
第3章 事業計画の作り方
第4章 企業価値とは何か
第5章 ストックオプションを活用する
第6章 資本政策の作り方
第7章 投資契約と投資家との交渉
第8章 種類株式のすすめ
-
ベンチャー企業のファイナンスの初歩
役に立つ初歩知識たくさん -
ストックオプションについての勉強で手にとった。
マクロ的な立ち位置から具体的な政策まで書かれている。筆者の経験による部分のバランスも好いなあと思った。
ストックオプションは、それ自体が目的になるほどのものというより、ある程度の枠の中でちょっとゆとりを持って選択できるくらいが良いのかなと一読して考えた。
ほか面白かったところ
・世の中にないことをやろうとしてるんだから、論理的にリスクを説明しきれると思うことが論理的に違うと言える(投資家に人気だからと言って成功するとは限らないし新陳代謝は歓迎すべき)
・とはいえ投資を受けられていない所はそこまで詰められていない所が多く伸びない感覚がある -
ベンチャーファイナンスについて詳しく述べた本
目次
<blockquote>第1章 ベンチャーファイナンスの全体像
第2章 会社の始め方
第3章 事業計画の作り方
第4章 企業価値とは何か
第5章 ストックオプションを活用する
第6章 資本政策の作り方
第7章 投資契約と投資家との交渉
第8章 種類株式のすすめ
</blockquote>
非常に素晴らしい内容の本です。画期的すぎて、即効で☆5でしょう。文句なしに。
これは<b>起業を考える人なら必須</b>、またフ<b>ァイナンスの勉強をする人にも必須</b>の本でしょう。
つうか、<b>絶対買え!買って読め!</b>
それほどまでに絶賛する理由は、この本のテーマが「エクイティ」に類する部分だからです。
テーマとしては起業家がイチから事業計画を作り、投資を受け、規模をでかくし、出口に行くまでというトータルラインの中で、落とし穴になる箇所を含めて丁寧に教示するというものです。
出口、と軽く書いてますが、この場合は二つ、「IPO(株式公開)」するか、「バイアウト」、他社に買い取ってもらうか。です。
それによって最終的に投資の精算が行われる、これが「デッド(負債)」でない「エクイティ(資本)」の資金調達なんですね。
お金を借りて事業をするのとはちがう、投資を受け、出口で精算するのが最近沢山できたベンチャー企業の特色だと思います。そのノウハウなので、これまで無かった本なんですね。この一番知りたいはずの内容が今までなかった。だからこの本は「画期的」なんです。
今までこういったエクイティの調達方法は、そういった人から直接教えてもらうか、経済系の学校で資格試験だとかどうとかで勉強してやっと理解する内容だったから、今までは起業=金借りて会社作る、つまり潰れたらホームレス直行のリスキーギャンブルというイメージだったんですが、このエクイティの手段を理解することでやりやすくなったかもしれません。
どちらにしても、ファイナンスを考える上ではいい本です。内容も難しくなく、数字の計算もそれほどありません。すごくありがたい本じゃないでしょうか。これだけの内容で、本職のベンチャーキャピタルがやってる仕事の内容が殆ど理解できるんですよ?