起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと

著者 :
  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534047571

作品紹介・あらすじ

日本は本当に「起業家に冷たい国」か?人気ブログiSOLOGUEの磯崎哲也が教える成功する会社の作り方。

感想・レビュー・書評

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  • ベンチャーファイナンスの入門書。大変わかりやすく、すべての起業家・投資家がまず読むべき本であり、日本のベンチャー・エコシステムの発展に大きく貢献されたと思います。新刊も早速読んでみたいと思います。

  • 11/1/7 土井
    『起業のファイナンス』磯崎哲也・著 日本実業出版社

    <Amazon.co.jpで購入する>
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534047576/businessbookm-22/ref=nosim

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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    こんにちは、土井英司です。

    最近は、寒い日が続きますね。

    寒い時には温かいもの、暑い時には冷たいもの。つねに反対がが欲
    しくなるのが人情というもの。

    本書は、起業という、ともすれば精神的になりがちなテーマを、フ
    ァイナンスという現実的な切り口で論じ、かつファイナンスの話な
    のに情熱的という、絶妙なバランスを実現している本です。

    土井がこれまでに読んだ起業家向けの実用書のなかでは、ガイ・カ
    ワサキの『完全網羅 起業成功マニュアル』や『経営のやってはい
    けない!』などが実用的ですが、本書はそれらに勝るとも劣らない
    実践的な内容。

    ※参考:『完全網羅 起業成功マニュアル』
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212122/businessbookm-22/ref=nosim

    ※参考:『経営のやってはいけない!』
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844371126/businessbookm-22/ref=nosim

    なかでも、上場を目指す起業家への資本政策のアドバイスは、じつ
    に具体的かつ網羅的で、これ以上の入門書はないと言っていいかも
    しれません。

    出資を受ける際の注意点や、金銭的に有利な法人化のタイミング、
    事業計画の作り方、ストックオプションの活用、企業価値評価まで、
    じつにさまざまなトピックを、過不足なく押さえています。

    もちろん、上場する際にはもっと詳しい本を参照する必要がありま
    すが、起業家が教養として知っておくには、これで十分だと思います。

    また、読者が上場を目指さない場合でも、資本構成の話や、税務の
    話は参考になるはず。

    起業を目指す方、全員におすすめしたい一冊です。

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    ▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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    不況時に起業した会社はうまくいく

    金融というのは「お金が帰ってきてナンボ」

    本当に成功するベンチャー企業はわずかでも、ベンチャー企業が既
    存企業にアタックをかけるような社会にすることこそが、日本の成
    長戦略に寄与するはず

    イノベーティブなことをやる場合に、銀行からの借入をあてにして
    しまってはいけません

    ◆未上場企業に投資をして株式をEXITし、キャピタルゲインを得る方法
    1.会社を証券取引所に上場する
    2.会社がバイアウトされる
    3.その他の株式の売却

    ベンチャー企業が上場するためには、ベンチャー企業の会計を監査
    法人に監査してもらう必要があります。上場するためには、2期分
    の監査証明が必要

    上場する会社は、株主が数千人以上になりますので、株主名簿を自
    分で管理するのではなく「株主名簿管理人」を置かないといけません

    証券印刷会社は、「Iの部」や「有価証券届出書」「目論見書」な
    ど、財務局に提出したり投資家に配ったりする非常に分厚い資料を
    専門的にチェック

    成長性等に問題がないビジネスモデルか、財務諸表をきちっと作っ
    ているか(会計監査)や、法令や規則を遵守しているか(取締役会
    の監督状況や監査役監査などのコーポレートガバナンス、内部統制、
    内部監査室の内部監査の状況、弁護士のデューデリ等)などが基本
    ですが、今どきは、反社会的勢力・反市場的勢力(「反社」「反市」)
    が会社に関与していないかどうかのチェックも非常に厳格に行われ
    ます。特別利害関係者として、役員の二等親以内の親族の氏名・住
    所などを提出したり、株主や株主の関係者も徹底的にチェックされ
    ます。そうした中に暴力団関係者などが混ざっていると、上場審査
    ではねられることになります

    基本的に、素性のよくわからない人を株主や取引先にしてはいけません

    実務上重要になるのが、「説明コスト」です

    資本金というのは、本来「債権者が資金を回収しやすくするための
    バッファ」です。資本金が大きいほど、配当できない財産が会社に
    多く残るので、資本金が大きいということは債権者には有利ですが、
    株主には直接メリットではありません

    外部の株主に50%超を持たれていても、会社の創業者などが3分の
    1超を持っていれば、たとえ取締役は続けられないことになったと
    しても、株主として社名変更や増資や合併などに対する拒否権はある

    (ストックオプションは)概ね、上場時に発行済株式数の10%以内
    に収まるようにしておけば、大きな問題にならない

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    『起業のファイナンス』磯崎哲也・著 日本実業出版社

    <Amazon.co.jpで購入する>
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534047576/businessbookm-22/ref=nosim

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    http://bit.ly/fYDyZE

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    ◆目次◆

    序 章 なぜ今「ベンチャー」なのか? 
    第1章 ベンチャーファイナンスの全体像
    第2章 会社の始め方
    第3章 事業計画の作り方
    第4章 企業価値とは何か
    第5章 ストックオプションを活用する
    第6章 資本政策の作り方
    第7章 投資契約と投資家との交渉
    第8章 種類株式のすすめ

  • ベンチャー企業のファイナンスの初歩
    役に立つ初歩知識たくさん

  • ストックオプションについての勉強で手にとった。

    マクロ的な立ち位置から具体的な政策まで書かれている。筆者の経験による部分のバランスも好いなあと思った。
    ストックオプションは、それ自体が目的になるほどのものというより、ある程度の枠の中でちょっとゆとりを持って選択できるくらいが良いのかなと一読して考えた。

    ほか面白かったところ
    ・世の中にないことをやろうとしてるんだから、論理的にリスクを説明しきれると思うことが論理的に違うと言える(投資家に人気だからと言って成功するとは限らないし新陳代謝は歓迎すべき)
    ・とはいえ投資を受けられていない所はそこまで詰められていない所が多く伸びない感覚がある

  • ベンチャーファイナンスについて詳しく述べた本

    目次
    <blockquote>第1章 ベンチャーファイナンスの全体像
    第2章 会社の始め方
    第3章 事業計画の作り方
    第4章 企業価値とは何か
    第5章 ストックオプションを活用する
    第6章 資本政策の作り方
    第7章 投資契約と投資家との交渉
    第8章 種類株式のすすめ
    </blockquote>
    非常に素晴らしい内容の本です。画期的すぎて、即効で☆5でしょう。文句なしに。
    これは<b>起業を考える人なら必須</b>、またフ<b>ァイナンスの勉強をする人にも必須</b>の本でしょう。
    つうか、<b>絶対買え!買って読め!</b>


    それほどまでに絶賛する理由は、この本のテーマが「エクイティ」に類する部分だからです。
    テーマとしては起業家がイチから事業計画を作り、投資を受け、規模をでかくし、出口に行くまでというトータルラインの中で、落とし穴になる箇所を含めて丁寧に教示するというものです。
    出口、と軽く書いてますが、この場合は二つ、「IPO(株式公開)」するか、「バイアウト」、他社に買い取ってもらうか。です。
    それによって最終的に投資の精算が行われる、これが「デッド(負債)」でない「エクイティ(資本)」の資金調達なんですね。

    お金を借りて事業をするのとはちがう、投資を受け、出口で精算するのが最近沢山できたベンチャー企業の特色だと思います。そのノウハウなので、これまで無かった本なんですね。この一番知りたいはずの内容が今までなかった。だからこの本は「画期的」なんです。
    今までこういったエクイティの調達方法は、そういった人から直接教えてもらうか、経済系の学校で資格試験だとかどうとかで勉強してやっと理解する内容だったから、今までは起業=金借りて会社作る、つまり潰れたらホームレス直行のリスキーギャンブルというイメージだったんですが、このエクイティの手段を理解することでやりやすくなったかもしれません。

    どちらにしても、ファイナンスを考える上ではいい本です。内容も難しくなく、数字の計算もそれほどありません。すごくありがたい本じゃないでしょうか。これだけの内容で、本職のベンチャーキャピタルがやってる仕事の内容が殆ど理解できるんですよ?

  • 新銀行東京や日本振興銀行がうまくいかなかった例も引き、ベンチャーとはどう立ち上げていくべきかの技術論を記した本。
    日本でベンチャーが育たないのは、ベンチャーへの投資市場が弱いのではなく、いけてるベンチャー企業家が少ないからなのだ。とこの本は言う。なるほどと思った。
    自営をしようとか、ベンチャー企業に勤めようと思ったときに、この本の内容を押さえておくべきと思った。

  • 参考になりました。

  • ベンチャー企業のファイナンスについて、わかりやすく、でも大切なことが書かれています。
    著者のベンチャー企業に対する想いなども散りばめられていて、よかったです。

  • ファイナンス系に弱いのでプチ乱読中。
    結果、いかなる方法も手段に過ぎず、1番大事なのはイケてるアイデアを持ってるイケてる起業家がイケてるソーシャルグラフに潜り込めばイケてる方法で資金調達できる。
    …で、イケてるようになるには?
    これに始まりこれに終わる、ってかこれ以外は全部手段に過ぎないんだけど、この問いへの解答は出てこない。
    「やってみないとえらそうなことは言えない」ってこと?

  • 再読。ベンチャーのファイナンスの全体的なイメージを分かりやすく伝えてくれる名著。

    以下メモ。

    ・日本では家計の50%以上が現預金で、家計と企業の間を銀行が牛耳っている形になっているが、アメリカでは対照的に50%以上が企業への直接的な投資になっており、経済変動の家計に与えるインパクトが「じわじわ来る」か「ドーンと来てさっと忘れる」かという違いを生んでいる

    ・モノ(例:事業)をタダでやりとりしても、税法上は、モノの時価の分だけ所得が発生したと見なされる。そのため、例えば投資家から高い額で評価を受けたタイミングで法人化しようとすると、創業者個人が法人から数億円の事業を譲渡された扱いになり、莫大な譲渡所得税がかかる。つまり法人化のタイミングは赤字だったり利益がほとんど出ていないような頃が望ましい

    ・登録免許税は資本金が大きくなるほど大きくなる

    ・ベンチャー企業の企業価値評価にはDCF法がよく使われる。DCF法の詳細は後述

    ・ストックオプションにはクリフ(行使可能になるまでの期間)とベスティング(全額を行使するまでに何回に分けて使わないといけないか)という概念があり、大事な役職員がすぐにSOを全額行使して会社を辞めてしまうというようなことを防げるようになっている

    ・上場時には「有価証券届出書」に誰(名前や住所)がどれだけのSOを持っているかが開示される

    ・一定の条件を満たした「税制適格ストックオプション」は、行使した時は非課税で売却した時に初めて課税される。行使時と売却時の時価の差などから、行使者が下手を打って損してしまったりするのを防ぐ効果がある

    ・持ち株比率の目安となる境目は超大まかに以下のとおり。1) 50%超:普通決議で必ず思い通りに決められる。2) 33.3%超:特別決議で拒否権を持てる。3) 6.66%超:全知全能

    DCF法について。

    事業計画で立てた向こう3年とか5年とかのキャッシュフローから逆算して割引現在価値を出し、各年のキャッシュフローの現在価値の和をもって企業価値とする方法。

    事業計画以降の未来は考えてもしょうがないので一定割合で成長し続けることにすれば、無限級数の和が収束して一定の金額が算出できる。

    ポイントとなるのは割引率を何%として計算するかだけど、この場合、割引率は事業計画の「確実性」を表すと考えてよい。(将来のキャッシュフローが確実であるほど割引率は低くなる)

    実際、割引率を少し変えるだけで最終評価額は大きく変わるけど、ベンチャーの場合はリスクが大きすぎてあまり標準的なセオリーが当てはまらないので、投資家との折衝次第という面がある。一般的には割引率40%〜50%といった評価になることが多い。

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