「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ

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  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534048240

感想・レビュー・書評

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  • IT業界のプロジェクトマネージャーである著者が書いたいかに場をしきるかという技術論が書かれた本。

    決して前に立ってぐいぐい引っ張っていくリーダー像ではなく、いかに細心の注意を払ってチームをマネージメントしていくかという視点で書かれている。なので力強くみんなを引っ張っていくことが得意でない人でも実践できるチーム管理法になっている。

    特にメンバーとどのようにコミュニケーションをとるかについて詳しく言及されており(土壇場でもユーモアが大事とか)、仕事を進める上でもやっぱり人となりや人としての面白さが大事なんだなと改めて思わされた。
    優秀な一匹狼よりもみんなを笑顔に出来るチームメンバーを目指していこう。

    チームマネージに困惑したときにまた読み返したい本。

  • ・チームがゴールに向かうためにどうしたらよいかを考える。
    ・自分がすべての分野でトップのスキルが必要なわけではない。リーダーはチームのゴール達成を支援する。メンバーも達成感を得られる。
    ・目的>目標。しきるためには目的が最重要。一つに絞り込む。
    ・目的>手段。
    ・see-think-do。STDメソッド
    ・クリティカルパス、律速の意識。全体感を見て判断する。
    ・フェア、ダイバーシティー→視点を複数得られる。そのためには参加者の貢献が必要。
    ・発言を最後まで聞く。ほめ言葉→意見・質問に移る。
    ・オープンクエスチョン>クローズクエスチョン
    ・会議の最初、テーマとゴール、クロージング、結論、宿題(what, when, who)、次回予定
    ・リスクの未然防止・対策≒非緊急&重要
    ・トラブルの発生時、個人の責任としない。仕組み・組織の問題として改善する。
    ・仕切る人=好感を持てる人、魅力ある人。単純接触効果

  • IT系プロジェクト経験者の著者なので共感でき、参考になる部分がおおいです。

  • 「しきる」という言葉で、リーダーシップをまとめた本。筆者は火消しが得意なPMとのこと。これだけの技術をもってすれば、なるほどと思う。リーダーになったばかりの人だけでなく、メンバーの立場の人もヒントになる話題満載で、必読と思う。変な話ですが、家族とのコミュニケーションにも役立ちました。

  • ・よきリーダーは人から称賛される。悪しきリーダーは嫌悪される。偉大なリーダーはリーダー自身が評価されず、メンバーが自分たちで成し遂げたと考える
    ・思い立ったが吉日。すぐに行動するか、メンバーに伝えておく
    ・批判だけでなく提案を考えること
    ・「うなずき」「オウム返し」「要点まとめ」
    ・テーマとは違う無視したくなる意見→「いまの話、いい視点でした。忘れないように書いておきますね」
    ・「緊急でないが重要な仕事」を放置しない
    ・メンバーんぼキャラクターを把握し、それぞれの適正を発揮してもらう工夫をする
    ◎等身大のリーダー論。共感できるところがたくさんあった。

  • 図書館
    2012/03/04

  • チェック項目7箇所。メンバーそれぞれの長所を知ったうえで、話し合いながら彼らのモチベーションを高め、チーム全体として高いパフォーマンスを発揮させる、そんなことを実現するのが、「しきる技術」です。「よきリーダーは人から称賛される。悪しきリーダーは嫌悪される。偉大なリーダーは、リーダー自身が評価されず、メンバーが自分たちで成し遂げたと考える」(老子)。「しきる」ときに何よりも大切なのは、ゴールを明確に設定し、チームで共有することです、ゴールに納得感があるほど、チームを「しきる」原動力になります。本当にしきられている組織は結果を出します、そのためにはスタート時点が重要です、ゴールを共有し、緊張感をもって仕事をして結果を出します。しきるマインドを高めるには、自己評価を高めることも大切です、そのために、自分のこれまでの人生を振り返り、どんな出来事があり、そのときどんなふうに考えたかを整理してみます。人は、他人と共同でやる仕事より自分ひとりでできる仕事、頭を使う仕事より頭を使わない機械的な仕事を優先させる傾向があります、そういうことを意識しながら、重要な情報は早く伝達し、覚えているうちにすぐ動くことが大切です。ピンチのときほどリーダーは、明るく、前向きで、落ち着いていなくてはなりません、しきり役が慌てたらどうしようもない、みんなが目一杯になっているなと思ったときほど、自分は冷静でいなくてはなりません。

  • しきるにはゴール設定がもっとも重要。
    弱みをオープンにすればまわりの人が助けてくれる。弱みを見せなければ、まわりの人は手伝いたくても手伝えない。
    ピンチの時に仕切り役に求められるのは明るさと冷静さ。ユーモアを使ってフリーズしたチームを再起動させる。

  • しきるには?

    →ゴール設定、マインド、スピード、フェア、リスク管理、コミュニケーション
    ゴールに納得感があるほど、チームをしきる原動力になる
    何のためにという目的、いつまでにどこまでという目標、ゴールに到達したときの気持ちや状態という裏の目的の三つが揃うとモチベーションが高まる
    しきるときには自分がどう思われたいかではなく、自分がどうしたいかを徹底的に考える

  • 今まで誰も教えなかった仕切る技術、みたいな文言があるけれど、まあそんな目新しいことは言っていなくて、普通にチームで何か成し遂げるためにはどうすればいいかみたいな話。
    とても常識的だけれど、そういう常識をあらためて確認することは大事なことだと思う。

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著者プロフィール

・克元亮(かつもとりょう)
5~9章統括
プロジェクトマネジメントに従事。著書に『「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ』(日本実業出版社)、『SEの文章術』(技術評論社)他。

「2022年 『改訂7版 個人情報保護士認定試験公式テキスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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