高橋宣行の発想ノート

著者 :
  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534049674

作品紹介・あらすじ

元博報堂制作部長が教える「考える」「アイディアを生む」ための原点。20代で身につけたいオリジナルを創り出す60のルール。

感想・レビュー・書評

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  • 考える姿勢、考え方、考える意味を身に付けることは一生目減りしないクリエイティブ資産を蓄えること、「クリエイティブ資産づくり」のための本です。
    仕事とは考えること、問題解決をすること、創造的に考えること。

    気になるキーワード へそ、根っこ、軸足、汗

    ■創造とは

    ・考えるとは、創造的に考えること、相手への悩み解決の提案性が求められています。
    ・創造には、答えがない。有能な人ほど、試行錯誤します。頭の中の情報をばらす、ちらす、とばす、そして集約する。それを繰り返しては、違う組み合わせを考えています。唯一ではないが、最善の答えを求めます。
    ・創造とは破壊だ。時代は常に動き、いっときもおなじ状況はありません。人間の集団だから価値観や習慣は変化していく。
    ・天の声は考え続けている人におりてくる。
    ・思想、感情、想い、イメージを含めて、しっかり言いたいことを視覚化、言葉化する意識を持つことです。
    ・コンセプトはへそ。企画のもっとも大事な核を指していました。コンセプトがないということはそこに新しい提案も主張もないということです。
    ・事実から真実を探す。事実にねざした発想が前提です。だから、当然データや情報が必要です。
    ・どれだけ、真実を深堀できるか。事実⇒認識⇒洞察=真実
    ・人間の行動欲望の基準は、損得と、好き嫌い。損得は理性で、好き嫌いは感性です。
    ・創造的な人ほど、現場主義です。

    ■発想する

    ・ビジネスは人間でできている。作り手も売り手も買い手もみんな人間です。
    ・ボーダを超えよ。考える人はつねにボーダーを超えることが求められている
    ・YTT Yesterday , tomorrow , today 過去を見て、明日を読み、今を語る
    ・小林一三 10年先を見て、5年の設計をし、1年先を歩く
    ・根っこがないぞ、根っこが。
    ・人間の満足は、最終的に心の満足へ。デジタル化できなアナログ的なものの価値は増し、高い満足度を提供するものだけが勝者となる。
    ・知る⇒想う⇒創る⇒動く
    ・全体を描き、個々に対応する全体発想が欠かせない。
    ・今、何が難しいか、何がやっかいかというと、何が一番問題なのか、という悩みの本質を見つけることです。だからつねに、「Why?」の連発から始まります。
    ・人間は合理性20%、非合理性80%で生きる動物だ。
    ・一番重要な情報は人が運んでくる。「客観的事実」「主観的事実」
    ・合理的に損得のみで判断していると人間を思いやる感性がうすれてくる。だから①相手の立場に立つこと、②自分らしさを持つこと
    ・今企業が求めている創造性は、「暗黙知」です。
    ・課題解決には3つの発見、オファーの本質の発見、コンセプトの発見、解決策のアイデアの発見
    ・プラニングサイクル 現状認識⇒問題点把握⇒新しい目標設定⇒解決策⇒想定⇒現状認識
    ・相手あってのビジネス社会 「考えること」は自分の中で組み立て何を言うではなく、相手に向かって考え、創り、動かすこと
    ・正しいけれどおもしろくない。わかった!ではなく好きだ!。頭でなくて、汗をかけ。
    ・人間観察 現場で感じ、現場で発見し、現場で創る
    ・持続的発展とは、成長し続けること

    ■独自性をだす

    ・ビジョンを描こう。絶対的価値 オンリーワンか、相対的価値 ナンバーワンか。
    ・勝ち負けではなく、相手への思いの熱さ、高い志をもてば、時代にもぶれず、とても魅力的。
    ・安藤忠雄 持論は、机の上ではなく現場で考えろ
    ・絵を書け。絵をかくことは仮説を立てること、仕上がりのイメージを書くこと。まずは想いのままに、紙の上に書きなぐるように絵を書こう
    ・言葉化しろ。絵を描くとともに、ストーリーを言葉化。
    ・現場はビジネスの教科書だ。現場で真実の発見を。
    ・観・感・勘 のトレーニングを。
    ・知る発想から、感じる発想へ
    ・脳がいちばん成長するとき。全力でやってギリギリできるぐらいの難しさの仕事に取り組む場合。自分をらくさせようとすると成長しない。
    ・強い説得力とはこだわりだ。
    ・想いを入れるから、私の仕事になる。
    ・ビジネスの軸足を、稼ぐから、愛し、愛され続けるへ
    ・複合才能の人をめざそう。複雑にからみあった課題の中で的確に問題の中心を見つけ出し、仮説を立てて、実施できる人。

    目次

    はじめに

    PART1 創造とは
    PART2 発想する
    PART3 独自性を出す
    PART4 発想のヒントを集める

    おわりに
    参考文献

    ISBN:9784534049674
    出版社:日本実業出版社
    判型:4-6
    ページ数:165ページ
    定価:1500円(本体)
    発売日:2012年07月29日 第2刷

  • 「私のいる仕事」を。



    「今日おったん?」と言われるより、

    「明日いないの?」と言われる人になります。

    仕事の中に私がいることで、とりあえずは「今日おったん?」とは言われなくなるはずです。がんばろーう!

  • 本著書の内容:
    元大手書店、博報堂の制作部長であった著者による「顧客の心を掴むideaの生み方・顧客に選ばれ続けるために身につけるべき思考のステップ・習慣」のヒントが詰まった発想ノートです。

    “考えること”

    言葉にしたら単純な響きですが、本当の意味で相手の胸を打つように考え抜くことは、数多くの体験とあらゆる人生経験(心で感じること)が、思考の深さと幅の質に比例するのかもしれません。

    この書籍に出逢い、鳥の目(全体の俯瞰力)や虫の目(細部を極める点の感性)などあらゆる角度から物事を眺める洞察力は、一つの職業経験ではなく、数多の失敗や異文化体験の礎の上で身につけられることに改めて気づきました。同時に、まだまだ、浅はかな思考である自分に悔しくもなり、大きな刺激をもらえた一冊でした。

    感想:
    本書籍の、一節に、

    風の時代のビジネスの要となる一本の柱に、

    ーー 愛され続けること>稼ぐこと ーー

    というセオリーが特に心に残りました。
    人は、理性では動かない。いくらそれが正しい論理だとしても、正しさの基準は人の数だけあるからこそ、心躍る発明も正解は人の数だけある、ということ。

    わたしがこの人だったら・・・
    この街に住んでいて、幼い頃はこんなふうに過ごして、大学は〇〇にハマっていた…

    長く付き合っている隣人や家族は、深い情報を互いに知っているからこそ、相手が喜ぶストライクゾーンに働きかける引き出しも多く持てるのでしょう。

    顧客のすべての人を一人ひとり深く知ることは、叶わないですが、その時に自分のビジネスが愛され続ける秘訣は、相手が座る椅子に腰掛けてみる、「image=想像力(創造力)」が味方をしてくれるのだ、と改めて胸に留めたフレーズでした。

    いかに、自分の働きを通じて、相手を惚れさせられるか(=相手の悩みの源泉にボールを渡す)
    これが、成功と失敗の分かれ道なんだろうな。

    恋愛と同じ・・・ですね!(笑)
    きっとビジネスの世界もマッチングのアプリのように、心と心のチューニング。波長が合うか
    なのでしょう。

    クリエイティブに、毎日にワクワクのアイディアを見つけてにこやかに今日も働きたいと思います。

    本著書のおすすめポイント・おすすめしたい人:
    もう人生終わりだ、わたしはこれからどう這い上がればいいのだろう?
    そんな逆境にいる人こそ、この著書が、視野を広げてくれる味方になると思います。
    タイトルからすると、デザイナーや企画力を求められる営業や企画職の指南書なのかな?と思われがちですが、読んでみて、どの業界にいる人でも役に立つ社会人の必読書と呼べそうです。

    ・社会でお局になり、視野が固まる前に、新しい視点を持っておきたい
    ・すぐには転職が難しくて、異文化を体験する行動に移せなくても、読書で新鮮な思考に出逢いたい

    そんな人に優しく背中を押してくれる一冊だと思いました!

    自分の頭で考えて、生み出して、目の前の人が喜んでくれる

    こんなにも嬉しくやりがいのある働きは、クリエイティブマインド以外になかなかありません。
    日々淡々とtodoをこなしている事務職でも、ここはこれが問題ではないのか?これをこのように変えたらみんなもっとやりやすくなるのでは?

    そんな想いを提案して行動に移して、社員同士の雑談時間が増えたなら・・・
    その日の夜は晴れやかに夜のカフェでご褒美をしたくなるかもしれません。
    そんなポジティブな変革を叶えたいすべての働きマンに出逢ってほしいです✳︎

    (書籍情報:https://www.amazon.co.jp/dp/4534049676?th=1&psc=1&linkCode=ll1&tag=honnoakari-22&linkId=e50e6d5dbec9e612c68a72266f049827&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

  • 読みやすい!
    キーワードメモやっていこ☺︎

  • 早川さんに返却済(2022/2/17現在)

  • [1.創造とは?]
    ・創造とは新しい思想の提案
    ”企業活動の本質は創造である”by ピータードラッカー
    新しい思想で需要を創造できるか?
    人々の悩み解決と、自らの夢やロマンを掛け合わせた中にある


    ・創造とは、理性と感性の二重構造
    情報と知識を理性で組み立て、自分の感性を加えて初めて相手の心に届く
    情報と知識を理性で組み立てる:「わかった、理解した。」
    自分の感性を加える:「感覚的に受け入れられる」「好きになれそう」
    いくらロジックがすばらしくても、頭では納得しても心が納得していないと受け入れられない。リアリティが不足している
     ⇒「正しいけど、面白くない、何か気に入らない」になってしまう。
    最後に人を動かすのは理性ではなく感情。感覚はロジックを超える




    [2.発想とは?]
    ・ものを売るのではなく、意味を売る

    ・創造の4ステップ

    ・全体のストーリーが描けるか?
    情報を集めるほど、全体が見えてくる。

    [3.独自性を出すには?]
    ・独自性は長期のビジョンから始まる。
    ビジョン:社会との約束、存在意義 
    ビジョンは自分のためよりも、”公共のため”、”社会のため”、といった大儀がある方がモチベーションが高まる
    人間には「世の中でこういう理由で存在感を高めたい」という理想が必要
    稼ぐためにどうするか、という目標だけでは魅力がない。人を動かせない

    ・個人の独自性
    プロはみんな独自の色を持つ


    ・顧客の満足(機能を満たしている)だけでは×。さらに喜び(付加価値、サービス)を提供して○。
    機能が似たりよったりであれば、”付加価値”と”サービス”で決まる。

  • 良いアウトプットを出すには、
    人より如何に考えて考え抜くか。
    考えた人が勝つ。
    そしてもう一つはいいインプットを如何に得るか。量もそうだし質もそう。
    どういうインプットが必要かは考える訓練をすることで自然に身について行く。

    良質なインプットを基に考えに考え抜いてアウトプットを出す。
    この一連のプロセスを如何にいっぱいまわせたかでビジネスマンとしての基礎力が上がる。

    野球の素振りと一緒。

  • 意外とこういうのが大切になってくるかもしれない。という印象

  • 想像力は自分で考える力である。情報は大事だが、それを元に考え事が重要。考えるにはまず自分の核を持つ事が大事。

  • もんもんとしてる時にパラパラめくるのにいいかも

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著者プロフィール

元博報堂制作部長、フリープランナー

「2015年 『「コラボ」で革新』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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