「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く。 (「市場の空席」を見つけるフォーカス・マーケティング)

著者 :
  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534050038

作品紹介・あらすじ

情報があふれすぎてメッセージがまともに届かない時代は、狭く、濃く。

感想・レビュー・書評

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    マーケティング

  • ★★
    今月2冊目。
    11年前でSNSの環境も変わってて情報が古い。

  • ”阪本啓一さんが、たった1人の読者「 カンチャン 」のために書いた、新しいマーケティングに関する一冊(*)。
    フォーカス・マーケティングという言葉よりも、目の前にいる「たった1人」へ JOY+WOW+LOVE+FUNを伝えるよう集中していると、結果として100万人に届く、というコンセプトに惹かれた。

    そんなわけで、この素敵な本を僕は「あ・な・た」に強くオススメする。

    その理由は以下の3つ。
     ・マーケティングがどういうものか、小難しい言葉ではなく日常生活にそった事例で解説されている。
     ・これから携わる商品のマーケティングを、新鮮で柔軟な頭で考えるきっかけになる。
     ・まだ届いていないお客さまを意識して、どんどんアイデアを出して試していく勇気をもらえる。

    いっしょに本書を読んで、活用していこう!


    * …カンチャンっていうのは僕のニックネーム。とはいえ、僕はまだ阪本さんとは深いつながりがあるわけではない。
      じゃあ、なんでそんなことが言えるかというと、本書 p.9 にはこんな記述があるから。嘘じゃあないのだ。
      ---
      本書のタイトル通り、『「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く。』のだ。
      ロマンスの教訓を活かし、ぼくはこの本を、「たった1人」に向けて書こうと思う。書く、というより、語りかけるつもりで。
       (略)
      ぼくは、「   」のために、この本を書いた。
      *右のスペース(空欄)に、君の名前(ニックネームのように、ふだん呼ばれている名前がいいね!)を書き込んでください。
      ---

    <読書メモ>
    ・数年後、2人は結婚し、彼女は書店の店先にコーナーを設け、クッキーを焼いた。クッキーの甘い香りが店内を満たす。クッキーをかじりながら立ち読みできるユニークな書店「クッキーズ&ブックス」はネットで評判となり、やがて全国的な人気店になった。(p.6)
     #…という物語は、拡散に値するもの。巻末には、看板娘へのインタビューも!

    ・ドラッカーのいう「ノン・カスタマー戦略」(p.27)
     他社のカスタマーを奪うのではなく、他社のノンカスタマーの「不(不満・不安・不便)」を的としてボールを投げたのである。
     #なんだろ? 機能ではないし…。効能・物語かな。だとしたら…

    ★「君のビジネスをつぶすには、どうすればいい?」(p.38)
     #根っこの、代え難いツボを探す → 俺の場合は…メールがなくなり→SNSに代わる。ジャンルの垣根がなくなり、○○市場の一部になる 等

    ・マーケティングの本質はアイデアを広めることだ。
     伝えたいアイデアを、伝わったら喜ぶ人に伝える。喜ばない人に伝える必要はないし、必要ないアイデアをもらっても迷惑なだけ。ビジネスを育てるためには、マーケティング上手になる必要がある。
     マーケティングの第一歩が、「コア・アイデア(自分のビジネスを成り立たせているアイデア)が何かを知り、伝わりやすいようにすること」。(p.46)

    ★+1は、やめよう。人のやっていないことをやろう。トップダウンから、サムシング・ニュー、何か新しいものは生まれやしない。
     新しい「1」を生み出すのは、会社でも組織でもない。
     君だ!
     現場に一番近い、君。
     まったく新しいJOY(喜び)とWOW(驚き)を生み出そう! 1を狙おう!(p.57)

    ・シェアされたインタレストで成立しているコミュニティも、メディアだ。(p.106)

    ★だれも売り込まれたい人はいない。
     だれも。
     (略)
     ブランドをつくる理由は、「顧客から選べれる」ためだ。(p.126)
     #これだ!

    ・「忠実な顧客に報いよう」キャンペーン始めました。
     うちのオリジナルタオルをギフトとして使ってくださっているお得意様がたに、弊社のタオルソムリエ一押しのタオルを、その方のイニシャル入りでお送りしています。
     (略)
     「もしかしたらお客様の一生を変えるプレゼントになるかも」
     本人だけでなく、私たちスタッフ全員、いいタオルを使ってしまったその日からタオルコレクターになってしまっています(笑)。
     (p.164)

    ・ソーシャルメディアの何を使うことによって、「伝えたい・また来てほしい・広めたい」がかなうだろう。
     メールを糸電話にする作戦を考えてみよう。(p.177)

    ・Facebookに写真を上げた場合は、彼女のともだちや、そのともだちも君のラーメンを目にすることになる。
     広まる。
     君は1円も使わず。
     そして君は、優先順位の高い、本来の仕事に専念しよう。ラーメンをよりおいしくする工夫とか、接客技術を高めるとか。(p.184)

    ★かつてぼくは、名刺の裏に1枚1枚、筆ペンで「大吉」を書いた。名刺交換の際、「これ、おみくじになっているんですよ」といいながらトランプみたいに何枚か出して、相手に引いてもらった。
     #おー、これいいな。

    ・これから一緒に新しいマーケティングを実行する勇気につながれば、とっても素敵だと思わない?
     マーケティングで、社会を、もっと楽しくしよう!(p.216)

    ★君のマーケティングにJOY+WOW+LOVE+FUNが生まれますように。
     革命のさなか、違う未来を手にしたければ、違う行動をしなければならない。
     きっと君は、できる!
     Enjoy! (p.220)


    <その他>
    ・インタレストを登録すると、サジェストしてくれるサイト。
     http://www.stumbleupon.com/
     #登録してみたら、ふだん全くみたことのないサイトがおすすめされてきた。
     

    <きっかけ>
     品川駅ナカの PAPERWALL で出合って購入。
     ずいぶん寝かしてから読んだので、いい熟れ具合!”

  • 目新しい手法ではないが、情報があふれている今だからこそピンポイントに絞ったマーケティングは必要なんでしょうね。

  • 自社をつぶすには、何に置き換えられるか、ではコア・アイデアは…これを固めることから新ビジネスも生まれる。良いタイミングに読んだ。コア・コンピタンス、代替性、多角化パターン…知識としては頭にあったけど、本気で問題に直面していないと有効活用できないものだと思う。本書の主張は本物の一人を満足させることで、その商品は感染するというもの。量的にいそうな架空の人物に基づくペルソナマーケティングと一線を画す。たしかに実行動を振り返るとコレだわ。

  • ・ネットの革命は、テクノロジーの革命ではなく、ビジネスモデルそのものの革命なのだ。そもそも組織の成立そのものが危うくなってきているのかもしれない。
    ・顧客は商品ではなく、商品がくれる「変化」と「解決」を買う。
    ・もともとイノベーションはYES,NOのわからない正解、混沌、カオスからしか生まれない
    ・「B級商品をマーケティングの魔法でA級に化けさせられる」はウソ。ありえない。「A級の商品がA級に足るだけの売れ行き(広がり)」をしてくれるようにするためのマーケティングでなければならない。
    ・おみやげには勉強になる秀逸なネーミングが多い。
    ・強いブランドには必ずブランドカラーを持っている。
     →コカ・コーラは赤、GAPは紺、エビスビールは金、SK-?は赤、ティファニーはティファニーブルーといわれる爽やかな青
     →うまかっちゃん、バーモントは黄色、ジャワは緑、とんがりコーンは赤と緑、ウコンは金色、フルーチェはパステルカラー?
    ・何か出来るようになると、連れて行ってもらったレストランがある。
     →我が家もこんないい店を探そう。津田沼ならきっとあるはず

  • ビジネス
    マーケティング

  • 途中からつぎはぎのコラムみたいな印象。最初の方は体系的だった。

  • タイトル通り。
    ファンビジネスの基本が学べる一冊です。
    1vs1は基本。

  • 装丁も含めてトム・ピーターズの著作の焼き直しみたい。そんな著者が本の中で「にせものはダメ」などとのたまう。まあ、ひまつぶしのビジネスエッセイとして読めばいいんじゃないかな。

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著者プロフィール

経営コンサルタント。ブランド・クリエイター。1958年生まれ。大阪大学人間科学部卒業。旭化成で建材営業に従事したのち、2000年4月に独立・渡米し、ニューヨークで経営コンサルティング会社Palmtree Inc.(現JOYWOW)を設立。現場感覚、消費者目線でのブランド戦略を得意とする。ビジョンは「世界にJOY(喜び)とWOW(感動)をもっと広げたい! 」。

「2017年 『「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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