- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534050786
感想・レビュー・書評
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「おいしい料理」を作るのは目標であって目的ではない、これはビジネス全般に通じる。
題名通りに、真冬に食べたくなるかき氷とは一体?というのが興味深く。
なにはともあれ、“埜庵”にいきたくなりました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鵠沼のかき氷屋さん埜庵のビジネスモデル.
・価格には相対的な評価とその人の価値観の2種類ある
・強い経営とはつぶれない確率を上げること
・現場にいることが大切 -
・お店にとっていちばん大切なことは「何度も足を運んでくださる」「自分の店を愛してくださる」という、本当にシンプルなものの見方で、純粋にお客さまとの関係をつくれるというのは、とても幸せななこと。
・結果を出し続けるには、シーソーの端と端のバランスをとる。大手のチェーン店とは違うバランス感覚みたいなものをつけること。バランスといっても、シーソーの真ん中付近でバランスをとるのではなく、「おいしさ」という端っこと、「経営」という端っこの両極端に力を入れて、なおかつバランスをとっていくようなイメージ。
・スタッフに言い続けてきたのが「来ない人を嘆くより、来てくれた人に感謝しよう」という言葉。独立するにしても、組織の中で働くにしても、今はプロフェッショナルしか求められない。自分の仕事を隅から隅まで愛しいと思える、それがプロとしての働き方。起業とは「職を変える」ということではなく、「生き方を変える」ということ。それがうまくできた人のところには、等しく「成功」は約束される。
・極端な言い方をすれば、かき氷なんて氷を削ってシロップをかけるだけのもの。そんな爆発的においしいものなんてできるわけはない。でも、そのふたつの作業の中に、「まだできることがあるんじゃないか」と考え続けることができるかどうか。結果を分けるのはその一点につきる。ふつうのことをふつうにして「差が出る」ことのほうが、本当の意味での「差別化」なのではないか。 -
お客さんに向き合いストーリーを伝え、きっちりとした関係性をつくっていく
たとえ、おいしくないと言われてもこれはこういう理由があってという、きちんとしたものがあれば気持ちはブレない
お客さまも気づいていないようなものを提案していくことで、新しい理解者を増やしていけば市場は拡大していく
ふつうのことをふつうにして差が出ることが、本当の意味での差別化となる -
お店や商品にまつわるストーリーの大切さを教わりました。言われてみると確かにそーかも
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モノは何でも売れるという事。ただしその売り方にすべての問題が集結してしまう。人は物を消費しながら生きていることに違いはない。それを売るための何かを作る事そうすれば人はその何かに必ず反応する。その反応をうまく逃さずキャッチできるかできないかがこの商売の成功への分岐点になりそうだ。
リスクが大きいからこそ、先行者利益が生まれる
おいしいものをつくれば、人は来る という考えがドツボのはじまり
お客さんの要望に応えるだけがニーズではない
集客よりも、もっともっと大切なこと
TwitterやFacebookは商売繁盛には役立たない
効率的な商売に伸びしろはない
行列はゴールではなく、スタート -
図書館でタイトルが目につき、面白そうだったので読んでみた。
真冬なのにかき氷、というそれまでなかった発想を実現させ、お店をやっていくという目の付け所がすごいと思う。
誰も気づいてなかったニーズを見つけ出し、世の中に発信していくということは、リスクが大きいけれどそれと同じくらい大きなメリットがあるということに納得。
ものの見方も、少し角度を変えるだけでいろんな可能性が見えてくるんだなぁと思った。
私自身は今までマネジメントのお話にはあまり縁がなかったけれど、自分の仕事にも通ずることをいくつか発見できた。 -
興味をそそるタイトルに思わず手にとってしまいました。
真冬なのにかき氷?
このタイトルの裏に
①誰もやっていないことに切り込んでいく開拓精神
②珍しくもないかき氷にあえて挑戦する裏にはオンリーワンを目指す何かがあるにちがいない
③小さい地元密着の店でないとダメなはずだ。
④小さい店なのに行列?きっとスタッフ教育がいいに決まっている
などが読み取れ、仕事のヒントがあるかもしれないと読むことにしました。ヒントの宝庫でした(笑)というよりは、やっぱり繁盛店には共通点があることを再確認したというべきか。
私が担当する店は個人店ではなく、企業のお店です。ですが、目指すものは同じ。自慢の食べ物の本当のおいしさを伝え、喜んでいただき、共感してもらうこと。それにはマニュアル一辺倒のお店は選択肢にはありませんでした。
店作りをゼロから始めるにあたり、限りなく個人のお店に近くなるようにしました。まだまだやり残していることは多いですが、そうして心がけてきたことの体験が本書の内容とかぶるところがあり、自分に重ねて読んでしまいました。
注意すべきは、本書はノウハウ本ではないということ。一人のファンがたまたまコピーライターであり、紹介したいという気持ちから形になった本。
つまりは行列のできる店というのはそういうことなんですね。万人受けする店ではなくファンになっていただくこと。店作りは本当にむつかしい。