知的生産術

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  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534056689

感想・レビュー・書評

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  • 親は工場モデルで働いてきた世代であり、当然まわりも世の中全体が「それが当たり前」の価値観の中で育ってきた。
    時代の変化は激しく、サービス産業モデルに移行しているにも関わらず、「工場モデル」の価値観の人が未だ多く存在するし、私も無意識で「残業せずに帰るのは気まずい」気持ちを持っている。
    だから「工場モデルは高度成長期の働き方」というところが腹落ちして、「いかに知的生産性を上げるか」「限られた時間で成果を出せるか」が今の時代に大切なことなんだと心から納得できた。
    そういう意識を持って仕事に取り組んで活きたい。

  • 人間にとって、もっとも貴重な資源は時間である。しかし、時間は有限な資源であると認識している人は少ない。
    残業してでも100点の仕事をするのではなく、70点の仕事でいいから、定時で終わらせる。
    インパクト=アウトプット×スピードであり、人間の能力に大差はないことから、スピードを上げるしかない。

    マネジメントとは、人をうまく組み合わせること。人間の能力は劇的に伸びることはなく、懸命に努力を重ねてもできないことは山ほどある。
    したがって、上司がやるべきなのは育成ではなく、部下に対して能力を最大に発揮できる仕事を与えることである。

  • 昭和のサラリーマンを経験しながら、団塊の世代によくある古い考え方が全く無い合理的な方だと感服した。
    ライフワークバランス、この言葉こそ、私が7年前ぐらいに悩み転職したきっかけだ。出口さんの言われるように仕事の時間は全体の3割にも満たないのだから、如何に全体のバランスを考えるかが重要だ。
    そのためには、人、本、旅だといわれる。また自分で腹落ちするまで考え、エビデンスを確認し、ルール化する。ここまでロジカルに自分を統制するのは難しいとは思うが、まずは実践してみる。

  • 著者の出口さんの仕事を通じて得られた、生産術について考え方、インプット・アウトプット、マネジメント、コミュニケーション等についてを 分かりやすく書かれた本です。

    特に印象的に残ってるのは、以下の2つです。

    生活の基本を「メシ・風呂・寝る」から「人・本・旅」に切り替える。
    これは今のサービス産業時代において、斬新なアイデアやサービスを生み出すことが求められていることにある。

    知的生産を上げるためには無減代(むげんだい)…その仕事を無くせないか、減らせないか、他のやり方に代えられないか。

  • もうすぐ仕事復帰。(2021年5月現在は育休中)
    仕事脳に戻るべく読んだけれど、子どもを育てながらもなんだかんだインプットを続け、ブクログやSNSなどでアウトプットをしていたことでゆるやかに復帰までの道のりを歩んでいたのかもしれないと気づく。

    ・個人の知的生産性をあげるために
    →やるべきこと・省力化できることを考えて取り組む
    →インプットをし、それをアウトプットして再考することで自分の力にしていく
    →体調を整える

    など先日読んだレバレッジ時間術に近しいものがあった。

    それに加えて、
    ・組織の生産性をあげるために
    →部下を育てるのではなく、今持っている力を引き出すマネジメント
    →適材適所で相手を変えようと思わない
    →262のパレードの法則を利用し上位2割に働かせて下を引っ張る

    などの学びがあった。

    工業製品が主流の時代は、長時間労働のモーレツ社員=できる人として捉えられていたけど、現代は知的生産性の高い人が成果を出せる社会。
    働く時間ではなく質の高さが求められる。
    質の高い仕事をするためには、目の前にあることをこなすのではなく自分で考え自分で仕事を作って成果を上げていく必要がある。
    自分の考えやアイデアを持つためには継続的なインプットが必要。
    インプットは、本や新聞などの紙面だけではなく、自分の経験や人からも影響を受けるのでそのような時間を積極的にとっていくべきであるというのが出口さんの伝えたいことと受け取った。

    出口さんも知的好奇心旺盛でかつ人間的な方なので読んでいて楽しいエピソードが多いのも魅力。

  • 成長=生産性の向上
    同じ仕事をより短い時間で
    同じ時間で沢山の仕事を
    同じ時間で仕事の質を
    人、本、旅
    無減代で考える
    数字、ファクト、ロジックで考える
    行動の源泉は、腹落ち感
    ルールを決めて例外を作らない

    ◼️する事
    ・毎日の読書をルールにする。
    ・モチベが低い相手には、腹落ち感と好きな仕事を意識する。
    ・リーダーになった時は、上位2割への関わりを意識する

  • 「前例や社会常識を疑う」、「自分で考えて行動する」というこの本の中の教えは、常によい仕事をするために心に留めておきたい。

    事務系の仕事は作業がルーティン化しており、生産性を上げるためにやり方を変えるという考えになかなか至らない。しかし、自分が仕事を楽しむため、社会で通用する人間になるためには、決められた仕事を効率的に進め、空いた時間で新しいモノを生み出していけるような仕事のやり方を身につけていきたいと思った。

  • 出口学長の本はいつも読むと元気をもらえる。

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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