知的生産術

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  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534056689

感想・レビュー・書評

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  • 長時間労働は、悪、という観点で、いかに生産性を上げるかを説く。いつもの話も多いが、無減代、無くす、減らす、代替する、など新しい話も多い。
    代替する、は、過去の資料を使い回す、など、目的に合わせて最上の努力ですませる、が参考になった。

    怒る意味がない話も面白い。
    意欲だって賢い人は、ちょっといえばわかる。
    意欲なく賢くないひとは、何を行ってもわからない。

  • 人生を無駄にするのは、「済んだことに愚痴を言う」「人を羨ましいと思う」「人に褒められたいと思う」。 そうだなぁ。 人脈は、飲んだ回数に比例する。そうだなぁ。

  • ・日本が工場モデルからサービス産業モデルへシフト
     →製造業と発想力
     →短時間で成果を出す
     →「メシ・風呂・寝る」から「人・本・旅」へ
    ・ライフネット生命
    ・立命館アジア太平洋大学(APU)
     →国際教養大学(秋田)
    ・「無限大」から「無減代」へ
     無:なくす(無視する)
     減:減らす
     代:代用する
    ・枠や制約の中で考える
    ・数字、ファクト、ロジックで考える
     →成功体験は判断を誤らせる
    ・やりたいことから時間を確保する。●
     //1日24時間の使い方をこんな風に考えたことがなかった
    ・腹落ちするまで考える
     →義務感が強すぎると遊び心が消える
     →責任感が強すぎると追い込まれてしまう
    ・インプットとアウトプット
     →人に話す
     →文章に書いて人に見せる
    ・役職名は機能である

  • ・脳の質量は体重の2%程度なのに消費されるエネルギーはほぼ20%(成人男性で500kcal )に相当する。脳をフル回転させる労働はメカニズム上「1回2時間」休憩を挟んでせいぜい3〜4回が限度(映画2時間もその理由 )
    ・新聞の書評欄にはハズレなし
    ・5つの視点
    1.無減代
    2.なぜ3回
    3.枠や制約の中で考える
    4.数字、ファクト、ロジックで考える
    5.考えても仕方がないことは考えない
    ・仕事がうまくいかない場合、たいていは「インプットの絶対量が少ない」ことが原因
    ・スピードこそが極めて重要な経営資源
    →小さなことでもどうするかをすぐに決めて早く行動を起こすことが大事。仮決めでもいいのでとにかく一旦結論を出す。
    ・影響力=仕事量×スピード 物理の法則と同じ
    ・262の法則
    →上位2を味方につけとことん任せる。そうすれば他は引きずられて付いてくる
    →下位2は遊ばせておき非常時に備えられる
    100%全員付いて来させたのはヒトラーとスターリンだけ。2割くらいが横を向いているのであればうちの組織は正常でよかったとむしろ喜ぶべき
    ・ポジティブとネガティブが3:1の比率になっていると人は意欲的に働く (理想的な職場では6:1)ロサダの法則

  • 相変わらずの一刀両断。
    出口さんのスタンスは、ブレがなくて心地よいほど。
    でも、今回文章になったものを読んでみると、うーんなるほど、と腹落ちするところも多かった。

  • 大量な読書をして、柔軟な考え方ができるようになったという。
    p35 戦後の日本は、立派な工場をつくり、労働者を長時間働かせて、工場でつくった製品を輸出して、高度成長を実現しました。しかし、もはや工場モデルが過去のものになったことが決定的である以上、社会のシステムも、働き方も、変わらなければなりません。サービス産業栓中心とする社会においては、労働時間ではなく、「成果」と、それをもたらす「アイデア」こそが、生命線になります。労働者が長時間労働をしていたら、画期的なアイデアは生まれません。長時間労働工場モデルは、現代の働き方にまったく見合っていないのです。
    p47 そもそも自分の頭の中にさまざまな情報や知識がなければ、アイデアは浮かびません。イノベーションやアイデアは、自分の仕事を深掘りするだけでは生はれないのです。新しい情報や知識を自分の頭の中に取り込むためには、幅広く学ぶことが必要です。学ぶための方法は、3つあります。たくさんの「人」と出会い、たくさん「本」を読み、たくさん「旅」をして(現場に出て)経験を重ねることです。
    p49 僕は、歴史、文学、哲学、思想,宗教,科学、美術、ビジネス、マンガなど、ジャンルは一切問わず、どんな本でも読みます。飛行機に乗っても、新幹線に乗っても、地下鉄に乗っても、座ったら本を読まないと落ち着かない。本を選ぶ判断基準は、「おもしろいかどうか」だけです。
    p50 新聞の書評欄にはハズレがなく、「これは失敗だったな」と思った本は、一冊もありません。書評以上にまちがいないのが、古典です。
    p52 僕は「人·本·旅」で大量にインプットした結果として、物事を柔軟にとらえることができるようになったのだと思います。そのため大企業病にかからずにすんだのだと思います。僕を分解すると、おそらく本50 %、人25 %、旅25 %でできていると思っています。
    p91 たくさんの時間を調査や検討などに費やすよりも、「上限枠」や「規制」を設けたほうが、まちがいなく時間当たりの知的生産性は高まります。何かを決断しなければいけないときも、たとえば「10分で答えを出す」
    とはじめに時間の上限を決めてしまいます。すると、
    余計なことを考えている暇がないため、集中して考えるようになります。(僕の経験上、日常の仕事であれば、
    10分間集中して考えれば何らかの答えが出ると思います)。

    AとBの2択があって、どちらも同じくらい「好き」な場合は、「コインの裏表」で決めます。選択肢が3つ以上あって、「どれも同じ程度に好き」ならば、あみだくじで決めます。情報を集め、期限を決めて考え、それでも結論が出なければ、あみだくじかコインの裏表で決めればいい。長々と考えるのは時間の無駄です。なぜかと言えば、AとBについて情報を集め、集中して考えても結論が出ないということは、AとBの間にはそれほどの差がないということです。つまり、どちらに決めても。大した違いはないということ。

  • 出口さんは、現在立命館アジア太平洋大学(APU)の学長をされている。保険会社の会長職にいらっしゃると思っていたので、本書を読んで知った。
    出口さん流の生産性を上げるために取るべき行動をまとめている。それを1500円+税で知ることができるのは、安いものである。
    生産性を上げることとは、ある仕事を、より短い時間で完成させたり、あるいはたくさんの量をアウトプットしたり、質を高めたりすることである。人が成長することを言う。印象に残った点は、以下の通り。

    新しい情報や知識を自分の頭に取り込むためには、幅広く学ぶこと。
    その方法は3つ。たくさんの人と会うこと。たくさんの本を読むこと。たくさんの旅をすること。そして、現場で経験を重ねること。
    知的生産性を上げる5つの視点
    1.無限大ではなく、無減代を考える。仕事を無くす、減らす、代用する
    2.「なぜ」を3回繰り返す
    3.「枠」や「制約」の中で考える
    4.数字、ファクト、ロジックで考える
    5.考えても仕方ないことは、考えない
    組織の生産性を上げるのは、才能マネジメント
    1.部下の適性や意欲を把握する
    2.短所は無視して長所を把握する
    3.全員を管理職に育てる必要はない
    4.さぼる社員がいてもいい
    会議を効率化する5つの方法
    1.会議を減らす
    2.会議の時間を区切る
    3.会議の資料をペーパーレスに
    4.検証可能なデータ(数字、ファクト、ロジック)を出し合う
    5.資料には先に目を通しておく

    もっと旅をして見分を広めたいと思った。

  • 知的生産性を上げる視点の一つの無減代を考える。は常に考えていきたい。ただ作業だけをやる人間にはなりたくない。

  • いかに効率よく仕事して、成果を出すかを頭で考えることが、知的生産性を高めることである。

    何事も、知識を得るだけではなく、その後自分の見解を明らかにするのが大切だと学んだ。

    日本は製造業モデルからサービス業モデルへの転換が未だにできていないため、残業がほめられ、生産性が低い。

    何事も枠や制約の中で考えることが大切。

  • 島崎藤村 人の世に三智がある。学んで得る智、人と交わって得る智、みずからの体験によって得る智がある
    私は、人、本、旅と言い換えています

    知的生産性を上げる5つの視点
     無限大ではなく、無減代を考える 仕事なくす、仕事を減らす、仕事を使い回す
     なぜを3回繰り返す
     枠や制約の中で考える
     数字、ファクト、ロジックで考える
     考えてもしかたがないことは考えない

    人や組織がなかなか変われないのは、過去の成功体験を持っている人たちがそれを信じ込んでいるために、ともすれば現実のファクトを見られなくなってしまうからです。過去の成功体験に執着して、このままでいい、このままがいい、と思うと、現状の維持を無意識に目標としてしまうた、変化できません

    将来何が起こるかは誰にもわからない。人間にできることは、運(適当なときに適当な場所にいること)と適応だけ

    他人に宣言すると自己暗示につながりやすい
    普段なかなか行動に移せないと思い込んでいる人は、自分の状況や思い、感情を言語化してみるといいでしょう

    記憶力は、詰め込むもの、覚えるもの、入力するものではなくて、出力しないと鍛えられない

    人間にとって、もっとも貴重な資源は、時間です。それなのに、時間は有限な資源であると認識しているがとても少ない気がいしています

    歴史上、衰退した国は、決して改革を怠っていたわけではありません。改革のスピードが市場(世界)のスピードより劣っていたがゆえに衰退していったのです

    人生はすべてトレードオフです。何か新しいものを得ようと思ったら、何かを捨てなければなりません。その捨てた場所に、新しいものが入る余地が生まれるのです

    人生を無駄にするのは、済んだことに愚痴を言う、人を羨ましいと思う、人に褒められたいと思う

    上司にできるのは、部下に対して、「今持っている能力を最大に発揮できる仕事」を上手に与えて、見守ることだけです

    リーダーは3つの鏡を持たなくてはならない 貞観政要
     銅の鏡(本当の鏡) 歴史の鏡 人の鏡

    リーダーのもっとも重要な役目は、スタッフにとって、元気で、明るく、楽しい職場をつくること

    世界の勇気はただひとつしかない。世界をあるがままにみることである。そうしてそれを愛することである。ロマン・ロラン

    努力すれば報われるは嘘です。どれほど努力しても、人間にできないことはいくらでもあります。

著者プロフィール

立命館アジア太平洋大学(APU)学長

「2020年 『「都市」から読み解く世界史(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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