心に従う勇者になれ

  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534056818

感想・レビュー・書評

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  • ジョン•キム氏の本はこれで5冊目の読了となりましたが、最初に手にした「真夜中の幸福論」に感銘を受けたが故に、その後手にする著者の本の読後評価は少し辛いものになってしまいます。
    (あくまでも個人の感想です)

    一言で言うならば「生き方のヒント」が詰まった一冊です。

    以下、心に響いた言葉を備忘録として。

    思考の伴わない行動は空虚で、行動の伴わない思考は無力だ。
    (他の本でも出てきたフレーズだった気が...)

    人間は、学べば学ぶほど自分の無知に気づく。
    学ばない無知なる人は、自分が知らないということを知らないので、自分が知っているごく限られた知識からでしか、世の中を眺めることができない。
    自分が持っている知性に対する謙虚さを持った時に初めて、知恵は生まれてくるということを忘れないようにせよ。

    野良猫であれ
    他人の歩調に合わせたり、社会的な評価を気にしすぎたりすると、つまずきやすくなる。
    他人に認められたり、権威ある立場になったりすることは嬉しいことではあるが、それが自分の人生を歩む目的になってはならない。
    果たして猫は、自分が血統書付きかどうかを気にしているだろうか。
    本来、誰もが生まれてきた時は野良猫のようなものだから、従順な羊として飼い馴らされてはいけない。
    野生をとり戻そう。
    そのためにも、孤独を極めよう。
    孤独を愛せると孤高な存在になれる。
    気高い孤高なる野良猫であれ。



    説明
    内容紹介
    本書には、まわりの目や評価など、世間の「すべき」に縛られ、
    本来の自分を見失ってしまった人の心を自由にするための100の言葉が紡がれています。

    著者のジョン・キム氏は、
    韓国で生まれ、19歳で日本に国費留学をし、
    慶應大学で10年間にわたって教鞭をとり、
    3大陸9カ国に移り住んで、自身の視野を広げ、哲学を深めてきました。

    そんな「言葉」「時間」「場所」を超えた人生を歩んできた著者は、
    人生の真の自由は、自分の心に従って初めて手に入ると言います。

    自分の心で感じ、
    自分の頭で考え、
    自分の言葉で語り、
    自分の決断で行動することで、
    人生に真の自由がもたらされ、人生を自分らしく生きられるのです。

    本書は、人生と真剣に向き合ううえで、避けては通れない、
    次の9のテーマで構成されています。
    「自己信頼」「成長」「人生」「失敗」「幸福」
    「自己防衛」「言動」「組織」「人間関係」

    自分自身とじっくり向き合いたい人、必読の1冊です。
    内容(「BOOK」データベースより)
    人生に自由をもたらす静かで熱い100の言葉。
    著者について
    ジョン・キム

    作家。韓国生まれ。日本に国費留学。米インディアナ大学マス・コミュニケーション博士課程単位取得退学。博士(総合政策学)。
    ドイツ連邦防衛大学技術標準化部門博士研究員、英オックスフォード大学知的財産研究所客員上席研究員、 米ハーバード大学インターネット社会研究所客員研究員、
    2004年から2009年まで慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構特任准教授&プログラムマネージャー、2009 年から2013 年まで同大学大学院政策・メディア研究科特任准教授。
    2013年からは、パリ・バルセロナ・フィレンツェ・ウィーン・東京を拠点に、執筆活動中心の生活を送っている。
    著書に『媚びない人生』(ダイヤモンド社)、『真夜中の幸福論』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『時間に支配されない人生』(幻冬舎)、
    『断言しよう、人生は変えられるのだ。』『生きているうちに。』(以上、サンマーク出版)、『絶望に声を与えよう』(きずな出版)などがある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    キム,ジョン
    作家。韓国生まれ。日本に国費留学。米インディアナ大学マス・コミュニケーション博士課程単位取得退学。中央大学博士号取得(総合政策博士)。ドイツ連邦防衛大学技術標準化部門博士研究員、英オックスフォード大学知的財産研究所客員上席研究員、米ハーバード大学インターネット社会研究所客員研究員、2004年から2009年まで慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構特任准教授&プログラムマネージャー、2009年から2013年まで同大学大学院政策・メディア研究科特任准教授。2013年からは、パリ・バルセロナ・フィレンツェ・ウィーン・東京を拠点に、執筆活動中心の生活を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • ジョン・キムさんは韓国出身の作家です。

    19歳のときに日本に留学され、日本および海外のさまざまな大学で教職や研究員を務められます。

    現在はヨーロッパ各地や東京を拠点に執筆活動をされており、『媚びない人生』『「絶望」に声を与えよう。』など、多くの著書を発表されています。


    【自分の人生の指揮権を持つ】
    本書『心に従う勇者になれ』では、自分の人生の指揮権を自分が持ち、自由な人生を生きるための指針を、100個のメッセージに込めています。

    世界各国を渡り歩いてきたキムさんが感じる、日本人特有の優しさ。

    それゆえに、周りの期待や視線を優先しがちな日本人の傾向。

    そんな私たちは、どのようにすれば"純度100パーセントの自分の人生"を手に入れられるのでしょうか。

    思わず息をのむようなメッセージがたくさんありますが、私が特に感銘を受けた内容を厳選して紹介します。


    "頭で生きる臆病者になるか、心に従う勇者になるか"
    (※本書31項より)

    私もよくメンターから「本当はどうなりたいの?」と問いかけられることが度々あります。

    頭の中で言い訳を考えるか、自分の心の声に正直になれるか。

    自由な人生を生きるには、心に従う勇者になれるかどうかが、大きなポイントのようです。


    "つまり頭は、「考える」「過去に目を向ける」「時に自己防衛の言い訳を考える」ことを得意とする。
    心は、「感じる」「今この瞬間に集中する」「嘘をつかない」ことを得意とする。
    車酔いはいつだって、他人にハンドルを委ねた時に起こる"
    (※本書3項より)

    自分が車を運転しているときは平気でも、他人が運転すると車酔いをしてしまう方はいませんか。

    キムさんは、人生も同じようなものだと例えています。

    自分の意思、決断、行動、結果に対して責任を取れる、本当の意味での「自分の人生」を生きるには、人生の指揮権というハンドルを手放してはならないといいます。

    もし不自由を感じているならば、それは人生のハンドルを他人に委ねているからかもしれません。


    "野良猫であれ。
    他人の歩調に合わせたり、社会的な評価を気にしすぎたりすると、つまずきやすくなる。
    (中略)それが自分の人生を歩む目的になってはならない。
    果たして猫は、自分が血統書付きかどうかを気にしているだろうか。"
    (※本書82項より)

    私たちがコミュニティに属している以上、他者との関係を無視するわけにはいきません。

    ですが、自分の意思を押し込めて、周りの人から気に入られることだけを考えていては、とても自分の人生とは言えないとキムさんは警鐘を鳴らします。

    自分の意思に正直で、野性味あふれる気高い野良猫のようであれ。

    心を打たれる一言です。


    私は本書を通じて、キムさんの考え方の一貫性をたくさん勉強しました。

    最も強く感じたのは、自分の行動を選択するうえで、判断基準がとても明確であるということです。


    本当の自分と向き合うきっかけになる、とても学びの多い一冊です。

    繰り返し読んで、私自身の行動や事業活動に活かしてまいります。

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著者プロフィール

作家

「2020年 『一生忘れない読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョン・キムの作品

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