こころの科学 176号 特別企画:家族療法とブリーフセラピー

  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535140769

感想・レビュー・書評

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  • 「そもそも家族にかかわらない精神科臨床などありえない」
    ふむ。なるほどそうだとするとかくも深く複雑で広範なケースへの対処が〈ブリーフ〉?という逆説の受け止め方はそれじたい十分に検討に値する問題だろう。もうずいぶんこの世界に身を寄せてしまっているので本書の執筆陣などもすっかりお馴染みさまだが、まだまだ大勢からすればマージナルな療法である。
    フロイトにしてからいち早く取り組んだのは家族問題であったのに、医学モデルにこだわりすぎるあまり個人に入り込みすぎだったし、ネオ・フロイト派は逆に家族を飛び越し過ぎた。
    個人にとっての最初の社会としての家族。そこで生成し自走するコミュニケーションのシステム。社会科学と称する思考領域があるのだとしたら、その底辺にして頂点の課題はこれでなければならない。

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