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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784535541047
作品紹介・あらすじ
マーケティングの歴史を「買物」に着目して辿り、時代を経て変わりゆく/変わらない消費者の心理や行動を考察。
感想・レビュー・書評
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本書は、日常的な行為である「買物」に焦点を当て、その歴史的な変遷(進化)を辿ることで、マーケティングがどのように買物の「楽しみ」を生み出してきたのかを解き明かし、未来の買物の姿を探る一冊。単なるモノの移動史ではなく、人々の生活、文化、技術革新と結びついたダイナミックなプロセスとして買物の歴史を捉える。
序章では、買物にも歴史が存在することを主張し、過去から現在への変遷を理解することが未来への示唆に繋がるという本書の基本コンセプトを提示する。
第一章「百貨店の時代 - 買物が娯楽になった」では、買物が必需品調達から娯楽へと変化した転換期を描く。百貨店は、洋風建築やショーウィンドウなどを用いた華やかで非日常的な「買物空間のデザイン」により、買物自体を楽しむ舞台を創出した。また、広告宣伝を通じて意図的に「流行を企図」し、消費を喚起。さらに、顧客の生活様式を提案し、それに合わせた「小売起点のオリジナル商品開発」(例:和室用洋家具)も行った。知識豊富な販売員による丁寧な「接客」は、顧客との重要な「インタラクションデザイン」となり、満足感を提供。「定価明示」「返品可」といった新たな「オペレーティングシステム」は、顧客に安心感と信頼を与え、買物の心理的ハードルを下げた。
第二章「スーパーマーケットの時代 - 買物が自由になった」では、効率性と自由を重視する新たな買物スタイルが確立された時代を分析。「セルフ販売方式」により、顧客は店員の干渉を受けずに自分のペースで自由に商品を選べるようになった。「インタラクションデザイン」の中心は店員から商品そのもの(価格表示、陳列)へ移行。「チェーンストア」システムと「大量仕入れ」による「オペレーティングシステム」が低価格を実現。豊富な品揃えをアピールする「大陳列」や「明るい照明」も購買意欲を刺激した。消費者は「良いものを安く買う」価値観を持ち、ついで買いなどの行動も生まれた。消費者運動が始まった時代でもある。顧客は自分で情報を吟味し判断するスキルが求められるようになった。
第三章「コンビニエンスストアの時代 - 買物が心の拠り所となった」では、利便性を極限まで追求し、生活に不可欠な存在となった時代を描く。「近さと時間的利便性」(いつでも、近くに)が主要な「ショッピングメソッド」となった。「話しかけてくるパッケージ」が顧客との「インタラクションデザイン」の中心となり、Silent Communicationを生んだ。「POSシステム」と「効率的な物流」という「オペレーティングシステム」は、売れ筋把握と的確な品揃えを可能にし、「品切れがない」安心感を提供。「カテゴリー開発」(コンビニスイーツ等)や顧客視点の「オリジナル商品開発」(ショッパーイン)も進んだ。「週販数」という指標が運営を支えた。
第四章「オンラインショッピングモールの時代 - 買物が拡張した」では、インターネットとデジタル技術がもたらした変革を解説。「検索」と「ロングテール」が「ショッピングメソッド」となり、多様な選択肢へのアクセスを可能にした。「レビュー」と「レコメンド」が「インタラクションデザイン」として機能し、信頼感と新たな発見を提供。「データ活用」によるパーソナライズと「フルフィルメント」による迅速配送が「オペレーティングシステム」を支える。予期せぬ欲しいものに出会う「発見する楽しみ」も生まれる。リアルとデジタルの融合(オムニチャネル、OMO)が進み、買物の主導権は顧客へと移行した。
終章「買物の星屑」では、これまでの進化を総括。メソッド、インタラクション、OSは大きく「変わったこと」、しかし「買物の娯楽性」という根源的な楽しみは「変わらないこと」と指摘。そして「動きはじめたこと」として、作り手と買い手が繋がる「買物共創コミュニティ」、リアルとデジタルの更なる融合、モノ消費から体験消費へのシフト、データ駆動型パーソナライゼーションの深化を挙げる。未来の買物は、テクノロジーと人間の感性が融合し、
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