- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535557932
作品紹介・あらすじ
政策効果の評価などで注目を集める「因果関係」の推測方法を、数式に頼ることなく解説。実証分析の「作法」が身につく。
感想・レビュー・書評
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わかりやすい因果推論のお話。カジュアルに読めて興味持てるはず。
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本書は様々な実証分析手法に関しての概略本である。なるべく数式を用いず言葉で説明しているので、数学が苦手な人でも様々な分析手法に関しての概念を理解できるようになっている。話題になっているように、本書には随所に様々な小ネタが挟まれているので飽きない。
本書のような分析手法の概略本は今まではなかったため、とても有用な本である。また、著者は法学者であり、分析事例は判例の分析が中心となっており少しユニークである。本書の最後の方では、邦楽の世界だからこそおこりうる量的テキスト分析など少しニッチな分析手法が書かれており、ほかではあまり触れる機会がないので読んで面白い内容だった。 -
社会科学の世界でどのように実証分析手法が用いられているのかを丁寧に解説。法律分野の具体例を交えながら、実証分析における因果推論の世界やノウハウを伝授する。『法学セミナー』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40208979 -
<シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190
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実証分析のエッセンスを非経済専攻者向けに分かりやすく解説している。なるべく数学的な説明を排除し直感的な説明をしているせいか、逆に分かりづらい箇所もあった。
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◎こころ:因果関係を明らかにする手立ての方法について本質を解説してくれる。
○ツボ:どんな因果推論デザインをどんな意味でどんなときに使えるか理解する。
☆問い:あなたの研究分野で行われている個々の因果推論はいったい何をしているのか?うまく行っているのか? -
もとは法学セミナーへの連載で,法学をベースとした統計学の解説である。数式はない分,手法の解説に詳しく,いわゆる文系でも使えるようになっている。
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法律学者の観点からデータの因果関係の分析方法を解説した本。
法律家ならではの具体的な事例と、事例に合わせた分析手法を丁寧な文章でかいてあり、数式先行な教科書とは異なり手法の直感的な理解がしやすい。
具体的な実装を行う段では別の本を参考にしたほうがよいが、実務者としてはこの本をまず読んで因果分析のアウトラインを身につけるのが良いと思う。
それにしても、データ分析というとコンピュータサイエンスと捉えられがちだけど、書籍をいろいろ読んでると、数学畑や経済畑・天文畑や法律畑と各方面の専門家が書いていておもしろい。ここまで幅広い分野に跨がった学問分野は珍しい(それこそ基礎的なコンピュータ・サイエンスくらい?)気がする -
実証分析系の本では珍しく法学者の方が執筆。もともと「法律家のための実証分析入門」という雑誌連載を書籍化したものだそうで、裁判の事例なども紹介されていて、法学部生や法律系の実務家が実証分析の概要やコツを学ぶのにうってつけである。
本書では、実証分析における心構えにはじまって、OLS,重回帰分析、仮説検定から構造推定、ベイジアン統計学に至る実証分析の手法や理論が豊富に紹介されている。本書の特色は、①因果推論の世界の紹介、②実証分析の直感的な理解、③実証分析のノウハウ、よいう既存の教科書や授業ではなかなか取り上げられないテーマを扱っている点にあるとされる。
実証分析を学ぶ上で非常に有益な本だと思うし、サブカル系のネタを随所にちりばめるなど、わかりやすくしようという著者の意気込みは感じるのだが、正直、本書の内容は、自分にはレベルが高く、途中からは全然頭に入ってこなくなってしまった‥。