アイデンティティ (こころの科学セレクション)

  • 日本評論社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535560949

作品紹介・あらすじ

私たちの存在の中核にかかわる重要な問題=アイデンティティとは、いったいなんだろうか?青年期の自己確立や中年期の危機といった個人レベルから、ユーゴスラビアの民族紛争のような集団まで、アイデンティティということばの射程距離を再確認する。

感想・レビュー・書評

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  • 『こころの科学』の書籍化。

    発達理論を中心にしてアイデンティティを論じている。かなり基本的で教科書的な内容に感じたのだけど、けっこうおもしろかった。

    「昨日の自分」と「今日の自分」について、「なぜ同じ自分と言えるのか」というあたりに深みがあると面白かったのだけど、このあたりは心理学なのであまり期待しても仕方ないのでしょう。

    全体としてなかなかおもしろいのだけど、特に「心身症とアイデンティティ」の章がよかった。
    自分自身について、身体イメージ、自己、アイデンティティ、自我の4点で「自分自身」を捉えるあたり、なかなか普段読んでいるものでは得られない捉え方で、なるほどなあと思う。このあたりは「心理学らしい」感じがした。

    そもそも「自分とは何か」というのを期待していたのだけど、発達を中心とした論がほとんどなので、「過渡期とはなにか」という視点で読んでもおもしろかったかも。

  • 参考になる部分だけ読む。

  • 読了

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著者プロフィール

(たたら・みきはちろう)
1934年熊本県に生れる。1962年京都大学大学院博士課程修了。教育学博士。広島大学名誉教授、京都文教大学名誉教授。2021年歿。著書『試行カウンセリング』(誠信書房、1977)、『夢分析の実際』(創元社、1979)、『リッグスだより 治療共同体の経験』(誠信書房、1986)。訳書 シンガー『心理療法の鍵概念』(誠信書房、1976)、ボニーム『夢の臨床的利用』(誠信書房、1986)。

「2022年 『精神医学は対人関係論である【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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