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- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535560949
作品紹介・あらすじ
私たちの存在の中核にかかわる重要な問題=アイデンティティとは、いったいなんだろうか?青年期の自己確立や中年期の危機といった個人レベルから、ユーゴスラビアの民族紛争のような集団まで、アイデンティティということばの射程距離を再確認する。
感想・レビュー・書評
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『こころの科学』の書籍化。
発達理論を中心にしてアイデンティティを論じている。かなり基本的で教科書的な内容に感じたのだけど、けっこうおもしろかった。
「昨日の自分」と「今日の自分」について、「なぜ同じ自分と言えるのか」というあたりに深みがあると面白かったのだけど、このあたりは心理学なのであまり期待しても仕方ないのでしょう。
全体としてなかなかおもしろいのだけど、特に「心身症とアイデンティティ」の章がよかった。
自分自身について、身体イメージ、自己、アイデンティティ、自我の4点で「自分自身」を捉えるあたり、なかなか普段読んでいるものでは得られない捉え方で、なるほどなあと思う。このあたりは「心理学らしい」感じがした。
そもそも「自分とは何か」というのを期待していたのだけど、発達を中心とした論がほとんどなので、「過渡期とはなにか」という視点で読んでもおもしろかったかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
参考になる部分だけ読む。
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読了
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