うつからの脱出: プチ認知療法で「自信回復作戦」

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  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535562141

感想・レビュー・書評

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  • うつ病とは言われないまでも気分が落ち込みやすい人で社会的にはなんとか適応できている方や、軽いうつ病で仕事は休まずに済んだか、1か月に満たない程度で復帰できそうな方の、リハビリ期に読んで試してみるのにいい本だと思います。ただし認知療法はなかなか一人でやるのが難しいです。客観的にサポートしてくれる人がいるとはかどりやすいです。一人でだと3日坊主になってしまう方は、リハビリ期だけでも奮発して心理士さんと一緒に取り組むことをお勧めします。この本を教材にしてもいいと思います。

  • うつ病のリハビリ期にある人が自信を回復するためのプチ認知療法の本。
    うつ病とはもう何年も付き合ってきたので病気のことを自分はよく理解していると思っていたが、そうではないことを思い知らされた。
    まずうつ状態とは何かという解説から始まるが、これが非常に的確。うつになったことがない人にうつのことを説明するのは難しいが、この本の第1章を読んでもらえばよい。
    実際の認知療法に取り組む段でも、「できることだけやって、できないことはやらない」「40回失敗してもいい」など、完璧主義からは程遠い緩い感じでいいと書かれている。このバランス感覚が心地よい。
    何年も前から、病院を変わりたい、医師が話を聞いてくれないと悩んできたが、替えないほうがよいとこの本で学べた。医者とは薬関係だけの付き合いにしよう。

  • うつに苦しむ本人が自力で立ち直るための本のようだ。しかし、うつの症状を呈した子がいる自分にも参考になった。うつのメカニズムや、治っていく過程での「波」があることは、指摘を受けるまで意識の外にあったことだ。ただ親が原因者の場合、本書の理屈を本人に伝えても限界がある。第三者として医師やカウンセラーが必要だと感じた。

  • 「認知療法は魔法のごとき治療法ではない」、と前置きした上で、とても簡単な方法を紹介している。たぶん、1人でやるのも辛いという人と、1人で治そうとして読む人がいると思う。信頼できる人と一緒にやれたら、もっとも好ましいのではないだろうか。

  • 前半は抜群。
    後半ダメ

  • 自分でできる認知療法の入門版。これなら、気分が落ち込みすぎることはない。

  • 陸上自衛隊・心理幹部の書いた本。
    もはやその肩書きだけで興味がそそられる…。
    「訓練→行動→自信回復!」

    タイトルで損してます。
    プチ認知療法、なんか書かなくていいのに。

    これで、日本の陸上自衛隊の心理ケアは安心である。たぶん。

    うつのことを知りたい中級者に、おススメ。

  • 従来の認知行動療法は論理的思考を要するため、日本人には適してないと(ある意味)否定し、うつ病のメカニズムを心理学的に分かりやすく説明してくれている。

    治療のためのフォーカシング、呼吸法、動作法等のリハビリのためのトレーニング法もいくつか紹介されている。
    うつ本関連の中ではダントツで名著と言えるだろう。

  • こっち系の本の中ではダントツで良書でした。著者は元陸上自衛隊の自衛官であり、陸上自衛隊のカウンセラーも経験しています。うつの方、 うつ病の家族を持つ方、周囲にそういう方がいらっしゃる際に読んでほしい本。ストレスにさらされて落ち込みがちな時にもいいかもしれません。対応法もとても分かりやすく具体的です。
    うつ状態は「疲弊しきった状態」とあり、回復のステップも4段階に分けて分かりやすく説明されています。今まで見聞きして疑問に思っていたこと、自分が感じていたことなどかなり理解することができました。

  • 別に自分がうつなわけじゃないけど、
    気持ちが沈んだときの対策とか役に立つ考え方がたくさんある。

    この本はAmazonで評価が高かったので読んでみた。
    うつの基礎的知識、接し方などなど。
    大がかりな治療法ではなく、誰でもできるようなことに主眼を置いてます。
    押しつけじゃないところが良いと感じました。

    他の本でも何でも良いから
    心の病に関する本は一度は読んでおくといいと思います。

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著者プロフィール

【下園 壮太】(シモゾノ ソウタ)

メンタルレスキュー協会理事長、元陸上自衛隊心理教官。陸自初の心理幹部として多数のカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生科隊員(医師、看護師、救急救命士等)やレンジャー隊員等に、メンタルヘルス、カウンセリング、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。本邦初の試みである「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして、約300件以上の自殺や事故にかかわる。平成27年8月退職。現在はNPOメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ、産業カウンセラー協会、県や市、企業、大学院などで、メンタルヘルス、カウンセリング、感情のケアプログラム(ストレスコントロール)などについての講演・講義・トレーニングを提供。著書50冊以上。

公式HP: http://www.yayoinokokoro.net/

「2023年 『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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