家族療法の秘訣

著者 :
  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535562936

感想・レビュー・書評

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  • 個人の問題行動や精神疾患を家族という環境システムの機能のありようのひとつであると考えるのがシステムズアプローチを用いた家族療法である。

    対象は家族だけとも個人だけとも限らない。対象の人数が重要なのではなく、問題を件の個人を含めた環境システムの機能として取り扱うかである。

    初回面接で重要なのは、ジョイニングとモチベーションの向上である。

    初回面接の成功なくして、セラピーの成功はない。


    ----------

    以前、別の本で「虫退治」について読んだときは、これではセラピーを胡散臭いものにきてしまうのではないか、とハラハラもしたけど。

    本著では、その過程と意図がわかりやすく伝わってきた。

    One way mirrorの前に座っているかのような緊張感がある。読みながら、自分の面接を振り返って冷や汗をかいた。

    日本語で読んだ家族療法の本のなかで1番しっくりきた。

  • 臨場感あふれる事例をとおして、システム論的家族療法の考え方が手にとるようにわかる。明日からの臨床に使えるヒント満載。初学者にも、システム論的家族療法の「ものの見方」が身に付く1冊。

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著者プロフィール

龍谷大学文学部臨床心理学科教授

「2021年 『もっと臨床がうまくなりたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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