軍隊のない国家―27の国々と人びと

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  • 日本評論社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535585355

作品紹介・あらすじ

世界には軍隊のない国家がたくさんある。なぜ、どのようにして軍隊を持たないようになったのか。外交や安全保障はどうしているのか。軍隊を持たないことが内政にどのような影響を及ぼしているのか。軍隊を持たないコスタリカの教育重視は有名だが、他の諸国はどうであろうか。社会のあり方、人々の暮らしに何か特徴や共通点を見出すことができるだろうか。こうした関心も持ちながら、各国を訪ね歩いた記録が本書である。

感想・レビュー・書評

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  • 軍隊を持たない27カ国を紹介。今まで知らない歴史や国々の政体を知れたりとかなり勉強になった。特に南洋の国々は戦前戦中と日本と深い繋がりがあったみたいだし、知らなかっただけで。
    ただあとがきに本人が書いてるようにこれらは小国で日本の参考にならんのじゃないか。「問いの立て方そのものが間違っている」とゆう回答そのものが間違っている。当然世界中の国々が軍隊を持たず平和を志向できればいいし日本はその先駆者となるべきだが、そうできない現状で日本はどうすべきかってのを具体的に論じなければならないんじゃないか。

  • 軍隊のない国家、平和志向の憲法にも様々なタイプがあると知った。
     
    でも、これらの国を、そのまま直接、日本の参考にできるかと言われたら難しい気がする。
     
    平和憲法、憲法第九条をどんどん使っていく、
    使って世界中に平和を広めよう

  • 軍隊を持たない国が27ヶ国も存在することを、恥ずかしながらこの本を読むまで知らなかった。しかも、内25ヶ国は国連加盟国であり、192ヶ国中の25ヶ国なのだから、これはなかなかな数字ではないだろうか。
    憲法にて戦争の放棄や核兵器の禁止・排除、軍隊の非設置、戦争の扇動の禁止を定めている国も多く、日本の憲法9条は決して「特殊」なものではないようだ。
    ただ、自前の軍隊は保有していなくても、外国軍が駐留していたり、国軍以外の準軍隊を設置している国もある(日本もそうですね)。
    例えばルクセンブルグには国防軍はないが、NATO軍に国民が志願兵として参加しており、その予算はルクセンブルグ政府が国防費として負担している。
    やはり、一切の軍備を排することは難しいようだ。
    しかし、だとしても、この27の国の存在は「国家が軍隊を持っているのは当たり前」という通念に疑問を呈するものではあるだろう。

    各国の歴史、憲法、社会情勢などが併せて簡単に説明してあり、その点も面白かった。

    ちなみに各国に軍隊がない、或いはなくした理由として、次の7つが挙げられている。
    1.元々、(長い間)持っていない(モナコ、ルクセンブルグ、ヴァチカンなど)
    2.軍隊が国民を殺害した為に廃止された(コスタリカ、ハイチ、ドミニカなど)
    3.外国軍によって占領され、軍隊が解体された(グレナダ、パナマなど)
    4.集団安全保障体制を結んだ(ドミニカ、グレナダ、セントルシアなど)
    5.外国との自由連合協定下にある(ミクロネシア、パラオ、マーシャル、モナコなど)
    6.非武装永世中立国(ルクセンブルグ、アイスランド、コスタリカなど) ※ルクセンブルグとアイスランドは現在は中立を放棄
    7.非核憲法を持っている(ミクロネシア、パラオなど)

  • 著者は平和活動家であり、憲法球場の擁護者、この語り口が好き嫌いを分けそうな気もするが、軍隊のない国家の歴史的経緯、現状を描いた著作としてはなかなか無い本。

    実際のフィールドワークがものを言うなと、そういう感じを受けた。

  • 分類=戦争と平和。08年4月。

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著者プロフィール

 1955 年、札幌生まれ。中央大学法学部、同大学院法学研究科を経て、現在、東京造形大学教授(専攻:刑事人権論、戦争犯罪論)。朝鮮大学校法律学科講師、日本民主法律家協会理事、NGO 国際人権活動日本委員会運営委員、救援連絡センター運営委員。
 著書に『増補新版ヘイト・クライム』、『ヘイト・スピーチ法研究序説』、『ヘイト・スピーチ法研究原論』、『ヘイト・スピーチと地方自治体』、『憲法9条再入門』、『なぜ、いまヘイト・スピーチなのか』[編]、『ヘイト・クライムと植民地主義』[編]、『思想はいまなにを語るべきか』[共著](以上、三一書房)、『軍隊のない国家』(日本評論社)、『パロディのパロディ─井上ひさし再入門』(耕文社)、『旅する平和
学』、『メディアと市民』、『思想の廃墟から』[共著](以上、彩流社)等。

「2020年 『新にっぽん診断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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