- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535585690
感想・レビュー・書評
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がんばらない×いいんだよ=だいじょうぶ
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978-4-535-58569-0 193p 2009・3・10 1版1刷
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三葛館一般 367.6||KA
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=54434 -
往復書簡という形態が好きです。
小説から雑誌のコーナーまで。
目につけば好んで読みます。
相手を想わなければ、やっぱり書けない書簡というツール。
そこに漂う温かさが好きなんだと思います。
結構、切実な事、大切な事が書かれているのに、やわらかな気持ちでスッと入ってくるのは、きっと書き手が相手に向けた優しい気持ちがあるからなんだろうな。 -
「夜回り先生」水谷修氏と「がんばらない」の医師、鎌田實氏の往復書簡と対談。
「好感日記」というタイトルが好きです。
たびたび出てくる鎌田先生の「ウェットな資本主義」という言葉に日本の未来を見出すひとつのキーワードがあるように感じました。 -
今の日本はどこか狂っている。
特に小泉改革以後、弱者切り捨て、一握りのどん欲な者たちだけにとって都合のいい社会になってきている。
そんな中で、
「だいじょうぶ。この国はいい国だから、君たちをちゃんと守れるよ」と、子どもたちにいえるような国にしたい。
弱い人たちにもお年寄りにも障がいがある人にも、やさしい国にするためにどうしたらいいのか。
「ちょっと大変だけどなんとかなるさ、だいじょうぶ、だいじょうぶ」と、いえるような国にするためにどうしたらいいのか。
日本の年間自殺者約3万人といわれていますが、「オーバードース(薬の多用服用)は中毒死、リストカットは事故死」となり、自殺数統計の中は含まれていないというのには驚きました。
と問いかけ、お二人の往復書簡が始まります。
どうしたらいいのか、これだという答えはないかもしれないけれど、ぎすぎすした社会にあって、あたたかさの連鎖を広げていくことはその答えの一つだと教えられました。
そして、その発信源は家庭なのではないでしょうか。 -
2009年5月1日第3回ブッククラブ課題図書 : (感想)泣けてきた/往復書簡集とあるが、書簡を読んだというより活動記録を読まされた感じもする/ボランティア活動をアピールしすぎでは?/アピールするから広まって救われる人もいる (後記)参加者それぞれに心に残る言葉があったようだ。水谷修さんより鎌田實さんの方が人気があった。
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図書館所蔵【367.68KA】
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カジノ資本主義に晒され、もはや瀕死の日本社会。
医療と教育の現場から発するお二人の往復書簡集は、暖かさと熱さがあふれている。
オーバードース(薬の多用服用)は中毒死、リストカットは事故死、自殺数統計の中にそれらは含まれないとのこと。
若者が絶望して死を選ぶ・・というより、苦しみの出口を教えられない大人、そしてその大人も生きづらい社会(政治)は、おかしいけれど現実だ。
家庭と学校が生きる現場の子ども達に、なによりも「がんばらなくても、いいんだよ」と「だいじょうぶだよ」と声をかけ抱きしめることから何かが変わっていく。
国も信じられない、学校も、病院も、親も子どもも全ての関係で「信頼」が失われてしまった。
でも少しでも気づくこと、対応することが社会が変わって行くきっかけなのだと、お二人は語る。
ほんの少しの優しさをお互いに交換しあうことが、とっても大事
「だいじょうぶ」だという言葉は信頼の心が源。あったかいな。 -
二人の髭の先生が交わした感動の往復書簡と対談。
悩める若者に是非読んで欲しい一冊である。